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糖質を極力摂らない生活を始めて1ヶ月が経ちました

ひと月ほど前の夕食時、妻に「今ある分の玄米を食べたら、もうご飯はいいわ」とお願いしました。

もともとグルテンを避けていたこともあり、パンやパスタ、ラーメン等の小麦粉系の主食は食べていませんでした。

白米も糖質が多いため1年ほど前に玄米にしてもらったのですが、そもそもとして「糖質の摂取を極力避けよう」と思い、妻にお願いしたのでした。今ある分はもったいないから食べるつもりでしたが、その日の食卓から主食が消えました。

その結果、今の食事はこんな感じになりました。
・朝:ホエイプロテイン、チーズ
・昼:家ではサラダ、惣菜、そばなど。出社時はファミマのチキン系スティック
・夕:サラダ、魚か肉、惣菜、梅干し、味噌汁、納豆
・夜:ホエイプロテイン
これに加えて毎食フラクトオリゴ糖(長沢オリゴ)を飲んでいます。あとビタミン系のサプリも少々。

きっかけはこの本を読んだことでした。

ボクは幸いなことにまだ花粉症は発症していません。しかし幼少の頃から社会人なりたての頃までアレルギー性鼻炎を患っていました。そのため、多分アレルギー体質なのだと思います。今でも埃っぽいところに行くと鼻がムズムズします。

アレルギー性鼻炎自体は25-6歳の頃レーザー治療で鼻の中の一部を焼き切ってもらってから、発症することはなくなりました。レーザー治療は一時的なものなので、早い人で半年、遅くても2年に1回は通って、再びレーザーで焼き切る必要があると言われていました。

それでもあの辛い症状が収まるなら安いものだと思って治療を受けたのですが、なぜか1回で症状は収まりました。

あれから25年近く経ち、アレルギー体質であろう自分は花粉症が怖いですし、アナフィラキシーショックも怖い。また過敏性大腸症候群の傾向があり、電車に乗るとお腹が痛い、トイレに行きたくなるという症状が続いていました。

30代の頃にリーキーガット症候群に関する本を読み、腸こそがすべての健康の源であるという考えを知ります。まだ若かったこともあり、極端な食事改善はしませんでしたが、1-2年ほど前からいよいよ一切の小麦粉を避けるような生活を始めました。

と言っても現代の食生活や食物事情では、小麦粉も糖質も完全に避けることはかなり難しいので、そこは「気持ちだけは避けるようにする」感じで続けています。

そして上記の本に加えて決定的だったのが、この本を読んだことでした。

糖質を避けるべきと主張する医者や研究者の結論は結局みんなここにたどり着きます。すなわち
・腸を大事にする。
・糖質の摂取を避け、血糖値が上がるのを防ぐ(インスリンの分泌を抑える)。
・その代わりタンパク質をたくさん摂る。

よくダイエットで糖質制限が言われ、またよく失敗するようですが、これは糖質だけをカットするからと本書では言われています。

ボク自身は以前からBMIは20未満だし、体脂肪率も10-15%ぐらいなのでダイエット目的ではありません。

しかし、継続したいので失敗したくはありません。失敗する理由は糖質をカットすることで空腹感が増し、結局糖質の食材を食べてしまうことからだそうです。

そこで本書でも、先に挙げた本の著者の小柳津広志氏も双方が提唱するのは「その代わり肉、卵、チーズなどのタンパク質をしっかり摂ること。肉はいくらでも食べてもいい。また小腹が空いたらチーズを食べるなどして、3食にこだわる必要もない」ということでした。

糖質を摂っていた、つまりがっつり主食を食べていた頃でも結構小腹が空く体質で、昼も夜もオカキとかバリバリ食べていました。

そういった自堕落な自分が嫌だったことも糖質オフに切り替えたかった理由の1つです。

では糖質を摂らなくなるとどうなるのか。それが「ケトン体からエネルギーを摂る体質に変わる」という点です。

人間がエネルギー源とするのは2種類で、ひとつが糖質、ひとつがタンパク質。糖質は短距離選手向けな感じのエネルギー源で、摂取した瞬間エネルギー全開になるけど、長続きしない。そして血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され、食事後30分〜1時間で急激に血糖値が下がる。いわゆる血糖値スパイクと言われる現象で、食後眠くなるのはこのためです。

糖質制限に興味を持ったきっかけはこれでした。ボクは毎食後いつも不愉快なほど眠気が襲ってきていて、これを避ける方法はないのかと探していました。

血糖値の急上昇→急降下が起こるから眠くなる。だからゆっくり上昇するような食べ方や、あまり上がらない食事(いわゆるGI値が低い食べ物)をすればいいと言われていました。

それに取り組んではいたのですが、やはり不愉快なほどの眠気は来ます。

そんな時に読んだのが上の2冊でした。つまり、そもそも糖質を摂らなければいい。

その代わりタンパク質をしっかり摂る。

するとどうなるのか。

体は糖質からエネルギーを取れないので、タンパク質からエネルギーを取ろうとします。この時生成されるのがケトン体です。

よく「脳は糖質からしかエネルギーを取れない」と言われますが、ケトン体もエネルギー源として使えるそうです。

ただ厄介なのは、体に糖質がある限り、体はタンパク質をエネルギーに変換しようとしないこと。だから糖質を体内から無くして、体に危機感を覚えさせ、タンパク質からケトン体を作ってもらう体質に変えていく必要があります。

そして同じエネルギー源でもタンパク質(→ケトン体)は持久力向けの性質を持っており、またエネルギー変換効率もよいようです。

有名なところではサッカーの長友佑都選手なんかが糖質をカットして、ケトン体質にすることで90分の激しいスポーツでも耐えられるスタミナを得ているのだとか。

また、Youtubeのフェルミ漫画大学という本を紹介するチャネルで、講師役のりんさんが言っていましたが、糖質はエネルギーに変換する時に大量にビタミンを消費するため、効率が悪いとのことでした。せっかく摂ったビタミン(体内では生成できない)が、糖質によって食いつぶされるわけです。

一方のタンパク質はビタミンをほとんど使いません。

さて、そんな生活を始めて一ヶ月が経ちました。まだ一ヶ月しか経っていないのですが、体、メンタルともにいろいろな変化を感じています。具体的には
・食後の眠気がなくなった。
・疲れにくくなった。
・メンタルの上下が少なくなった。
・肌がよくなってきた。
・暴力的な空腹感を感じなくなった。
などなどです。

まずやはりいちばん大きな変化は食後の眠気がなくなったことです。食後どころか、通勤時の電車などでも眠気が来ることはなくなりました。これこそがそもそものきっかけだったので、はっきりと変化が出てとても嬉しいです。

また、眠気がないこともあり、疲れにくいというか集中力の持続が長くなりました。自分で言うのもなんですが、日中ずっと仕事していても平気なぐらいのスタミナです。昼休みも低糖質高タンパク質のものを食べて、一息入れたらすぐに仕事に入ってます。

そしてメンタルの上下変動が少なくなりました。怒りっぽいとか心配しすぎという変動が少なくなり、穏やかな精神状態になってきたなぁと思っています。

ちなみに妻も以前からダイエット方面で糖質制限をしており、2年前に大腸がんを患ってからは本気で健康的な食事をしていることもあり、以前に比べて旦那から見ても「明るく、いつもほがらか」な女性になったなぁと感じます。

そして肌、特に顔面がよくなってきたように感じます。まぁ男なので、それほどメンテナンスしているわけでもないのですが、1年ほど前から化粧水、乳液などの化学合成物質はやめ、なにもつけない生活にしました。朝のシェーバーの時だけシェービング剤を少しつけ、乾燥が気になる時だけワセリンを少し塗る程度です。

そんなほったらかしな自分の顔でも、糖質を摂らなくなってから肌のハリが復活してきて、シミも薄くなってきました。これはビタミンのサプリを摂っている効果も多少はあると思います。そもそもコラーゲンってタンパク質を摂ることで生成されますからね。

そして最後に暴力的な空腹感がなくなりました。ご存知のように、糖質には中毒性があります。スナックやケーキを食べていると、糖質が切れた瞬間「もっとくれ」と体と脳が訴えかけ、暴力的なほどの欲求が生じます。

だから手元に空腹時のためにスナックや甘い食べ物、ジュースをストックしておきたくなるし、スーパーに買物に行けば買っておきたくなります。

糖質を避け、タンパク質をしっかり摂る生活になると、この中毒性が嘘のように消えます。

ボクも若い頃は夕食後にポテチを1袋ぺろっと食べていたし、年を取ってからもスナックやおかき類をよく食べていました。月に1-2度はチートデーと称してケーキなんかも食べていました。

スーパーに行くとお菓子コーナー、スイーツコーナーで物色するのが大好きでしたが、今はまったく興味がわかないし、ほしいとも思いません。今から思うと糖質の中毒症状だったのだろうなぁと思います。

体重と体脂肪率の変化もはっきり出ていまして、こんな感じになっています。

3月の頭から糖質オフ生活を始めました。その頃体重/体脂肪率の記録をサボっていたのですが、バカバカスナックを食べていた1月に比べると、糖質オフ1ヶ月目の4月では、体重で2kg、体脂肪率で2%ほど下がっています。

ちなみに糖質オフ生活の前と後でも自重トレーニングのメニューや比率は同じです。つまり糖質を避けるだけで2%ほど体脂肪率があっさり落ちたんですね。

肉はいくらでも食べてもいいと言われても、年齢柄そんなに食べれるわけでもないし、そもそも牛肉も豚肉も肉自体に甘みがないから、たくさん食べようと思うと、それだけ「タレ」も摂ってしまい、つまり糖質を摂ることにつながります。

それよりも今までの食事から主食を抜き、魚か鶏肉は入れてもらい、腹が減ればプロテイン飲むかチーズを食べるという生活で十分過ごせてます。

あと寝入りがめちゃくちゃよくなりました。以前から良い方だったのですが、輪をかけて眠りが早くなり、ベッドに横になって本を読むのが好きなのですが1-2ページ読んだら寝落ちみたいな感じになり、全然読書が進まなくなりました。

体質は人それぞれですし、食事の楽しみ方も千差万別です。だから無理する必要はないと思うし、リスクを承知の上で糖質を摂る考えもアリだと思います。他人がどうこう言う問題ではありません。

ただ、ボクは「寿命を伸ばすよりも健康寿命を伸ばしたい」と考えるようになりました。欧米からよく言われることですが、日本人は平均寿命は長いものの、健康寿命は短いという問題を抱えています。平均して最後の10年ほどは寝たきりか、それに近い状態になる率が非常に高いそうです。

理想は死ぬ直前まで元気に過ごしていて、気がついたら夜中の間に息を引き取っていたという死に方。高齢になっても健康でいるためには腸をよくする必要があり、そのためには糖質を避け、タンパク質をたくさん摂り、酪酸菌を育てることが重要だそうです。そのため、酪酸菌の餌になるフラクトオリゴ糖を摂る生活も始めました。

フラクトオリゴ糖のサプリである長沢オリゴは価格こそ手頃なものの、生産地である神奈川のショップでしか買えないことがちょっと面倒ですね。アマゾンや楽天で流通していません。

しかし、最初の本に記載されていますが、ショップで売っているオリゴ糖は糖質が結構入っているため避けた方がいいとボクも思います。そのため長沢オリゴを購入し、継続して摂取しています。その効果はちゃんと現れていて、本に記載されている症状というか傾向が体に出ています。

糖質とグルテンを極力摂らない生活をこれからも続けて、1年後どうなっているか確認したいですね。こういうのって数ヶ月から1年は続けないと明確な効果が出なかったりしますからね。

なお、3月に行った定期健康診断は、3年ぶりにオールAでした。


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