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【書評】『苦しかったときの話をしようか』〜有名マーケッターが書いた超戦略的キャリア構築術〜

こんにちは大谷奈緒美です。


就職活動でせっせと履歴書を書いたり、自己PRを一生懸命考えたりしている友達を横目に「全然知らない会社に就職するなんて怖いな」と思って大学院へ進学した私は、キャリアについて真面目に考えたことがありません。

が!子供たちも大きくなってきたし、(私とは違って)仕事や会社、社会というものについて前向きになって欲しい・・・と漠然と感じていたところ、

USJ大復活の立役者として知られるマーケッターの森岡毅さんが、就職活動を前に悩んでいた自身のお子さんのために「キャリア戦略とは」について書かれた『苦しかったときの話をしようか〜ビジネスマンの父が我が子のために書きためた”働くことの本質”〜』(ダイヤモンド社、2019年)という本があると知って早速読んでみましたので、本日はこちらの本をご紹介します♬


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そもそも人間は平等ではないけれど、「それでも選べる」ということが最大の希望


やりたいことがわからないのは、就職のこのタイミングまでに、自分自身を知るための努力をしてこなかったから


自分の特徴(強み)が宝物になるか弱点になるかは文脈(環境)次第


収入を決めるのはスキルの価値x業界の構造x成功度合い


強みは「考える力(thinking)」「伝える・繋がる力(communication)」「リーダーシップ・変化を起こす力(leadership)」の3つに分けられる


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個人的に特に興味深かったのは、”個人の「強み」はそれを
発揮できる「文脈」とセットである”という考え方です。


確かに、得意なことであっても、気分が乗らなかったり、やることを強要される文脈(環境)では続けられないし、強みを磨き続けることは難しいですもんね。


また、さすがマーケッターだけあり、第四章「自分をマーケティングせよ!」や第二章の「会社の将来性を見極めるコツ」の部分などは、そのままマーケティングの教科書としても使えそうでした。


全体的に男性的というか(著者が男性だから当然かなとは思うけど)、オンリーワンとはある領域でのナンバーワンだから、そこに到達するために目標を持って自分を磨き続けろ!というエネルギーに溢れていて、

これだけの努力を仕事面でしながら家庭と両立させるには、すごい体力が必要そうだよね・・・みたいな気持ちにもちょっとなってしまいましたw


それでも!キャリアについてここまで戦略的に書かれていて、好き嫌いはあったとしても、誰にでも応用可能な本は他にないのではないかと思うので、

✔︎ 就職前の方(就職直前じゃなくて、ちょっと考える時間がある方がいいね)
✔︎ お子さんのいる方
✔︎ キャリアについて考えたことがなかったな〜という方には

ぜひ一度読んでもらいたい本でした!

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