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追い込まれることにより顕在化する能力 #29 ラストスパート

ある学習塾が作成されたデータを見ると、受験生の成績は入試直前で一気に伸びていることがわかります。

産経新聞 記事引用

人間の潜在能力に、危機的な切迫した状況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に出せると言われています。
実際、スポーツの世界では、科学的に立証、実証され出しているそうです。

そもそも、人間が、常に全力を出していたら、怪我をしたり、病気になってしまいます。
そのため、無意識的に発揮できるパワーに制限するリミッターのような働きがあるのだそうです。

ところが、危機的な状況に置かれると、脳の安全装置が解除され、アドレナリンが放出されます。
結果的に、通常であれば、無理と感じる重いものを持ち上げるたり出来るのだそうです。

ちなみに、アドレナリンとは、副腎髄質から分泌されるホルモン(神経伝達物質)で、興奮した時に血液中に大放出され、身体のエネルギー代謝や運動能力を高める働きがあります。
俗に言う火事場の馬鹿力です。

また、結果的に身体に無理な負荷をかけますが、βエンドルフィンという鎮痛作用のある物質の分泌によって、痛みなどの苦痛を感じなくなるそうです。

よって、受験の最後の追い込みで成績を上げることは、決して珍しいことではないのだそうです。
但し、追い込まれることで、逆に、プレッシャーを感じて実力すらも発揮できないパターンもあります。

そして、そもそもの潜在能力がなければ、リミッターを解除したところで発揮能力は高まらないことも自覚すべきです。

先の学習塾の報告では、実際にラストスパートで成績が上がる学生の特徴を上げています。

1.目標を明確にしている
2.勉強計画を立てている
3.予習・復習を欠かさない
4.疑問点を放置しない
5.塾を活用している
6.成績のよい友達の勉強法をまねている
7.演習問題を繰り返している
8.規則正しい生活を送っている


結局は、日頃からのやるべきことをやる。
その努力の継続的な積み重ねが、最後に開花すると捉えて良いのかと思います。

何事も成長するためには、現状よりも高い目標を立てて、その達成を目指す必要があります。
受験などのように、明確な期限を与えてられる場合は問題がありません。
しかし、自らが期限を設定する場合、どうしても曖昧になってしまうことがあります。

同じ100点でも、期限までに取る100点と、期限が過ぎてからの100点では全く効果が異なります。
目標には、効果のある期限を設定して、良い意味での追い込みを掛けて取り組みたいところです。

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