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背番号二桁のキャプテンって良いよね、という話と学生スポーツの変化

こんばんは。ずっきーです。
今日は野球の話題です。

センバツも明日で開幕から1週間。第一試合を以て、全32校が出揃います。そんな高校野球(学生スポーツ)の舞台で近年増えているのが、“背番号二桁のキャプテン”です。近年では、大阪桐蔭高校の薮井選手が有名ですかね。2020コロナ禍世代の主将です。

競技力がモノをいう世界で、チームを率いる人間性

高校野球は、一般的に背番号一桁の選手がレギュラーとして試合に出ることが多く、背番号二桁の選手は基本的に“控え選手”という位置付けになります。
(この考え方も近年の高校野球の組織化と分業化に伴い必ずしもその限りではありませんが)

つまり、背番号二桁のキャプテンというのは、競技そのものの技能•実力以上にチームに対する影響力•リーダーシップ等で価値を発揮し、主将に選ばれていることになります。

所謂“名選手名監督にあらず”というか、プレイヤーとしての評価とチームリーダーとしての評価を分けて考えるというアプローチは、ビジネスの世界では徐々に浸透度が高まってきましたが、それが学生スポーツにも波及しつつあることは、時代の変化を感じます。

そして、僕はこの“背番号二桁のキャプテン”が大好きなのです。笑

きっと日々の生活態度、発言力、統率力、いるだけで場が引き締まる等、競技以外の部分でもチームのお手本になる存在なんだな、と思うと、日々どんな声掛けをしているのだろう、どんな態度でチームを牽引しているのだろう、と想像と妄想が止まりません。笑

ビジネスの現場以上に“競技力=プレイヤーとしての実力”が問われるスポーツの世界で、高い人間性を発揮しながらチームを率いているとなれば、一体どんなメンタリティで日々を過ごしているのか、興味が尽きないのです。

先日の記事でも軽く触れましたが、僕が学生年代であった一昔前までは、エースで4番でキャプテン、のような“一人の圧倒的な存在”が率いるチームが多く存在していたように感じます(細かいデータは取っていないのですが)

※先日の記事

それが、近年は“1人のエースに頼らないチーム作り”に変化をしてきており、それ自体は学生スポーツの組織化と競技レベルの高度化を表していると思っています。僕の好きなもう一つの学生スポーツ、箱根駅伝でもこの流れは顕著で、所謂三大駅伝の出走経験がない選手が主将を務めるケースも多くなってきました。例えば駒澤大の原嶋選手とか。

学生スポーツの組織化と高度化がもたらす変化

このように、背番号二桁のキャプテンが登場する背景には、“学生スポーツの組織化と競技力の高度化”があると考えていますが、この変化によって失われつつある要素が存在していると思っています。それが、ある種学生スポーツの魅力として謳われていた“番狂せと大逆転劇”です。

たった一人の大黒柱に頼り切らないチームづくりは、ケガやアクシデントに伴う番狂せの確率を減らし、また競技力の向上は即ちプレッシャーや圧力に負けず、いつ何時も自分達のパフォーマンスを発揮する力と変わり、終盤の大逆転劇(いわゆる甲子園の魔物)を呼び起こさない試合展開を可能にしてきました。

ただ、それは各校が“勝つ確率を高める”為に手を打ってきた進化の証。決して学生スポーツそのものの魅力が薄れているとは僕は思いませんし、これからも僕は高いレベルの競技を楽しみつつ、第一線で頑張る学生アスリートから力をもらって自分の励みにしたいと思っています。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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