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獣に堕ちれば簡単に幸福を得られるが、社会はそれを容認しない

どうも! わたしです!

朝起きたので記事をかきます!

最近クリーチャー娘なんとかって漫画読んだのですが、あまりにも人類を嫌悪していてどんだけこいつ社会に殴られたんだ?と思っちゃいましたね。

社会はある程度人々が円滑に暮らせるようにできているのですが、それを真っ向からあまりにも論理的に動きすぎる獣に否定させてるのは笑っちゃいました。

しかし男子中学生なら真に受けてしまうかもしれない。
人の欲望を肯定する漫画ですからね!

それでは本題なのですが、
欲求のままに動く獣として生きていければ幸福になる事は簡単。しかしながらそれには持続性も発展性も無く、ただ日々リソースを食い潰すだけ。社会は個々人を規律で統制し、獣ではなく人間にする事によって拡張と発展を生み出す。

1.思いのままに行動すれば、幸せになれる

誰しも一度は思った筈です。特別な力で人を操り生きていきてえ〜、思いのままに動いてそれが全て肯定されてえと。
なろう小説がバチバチに流行っているのも、そんな人々の欲望を反映させているからですね!

しかし、彼らは無から無限のリソースを生み出すことにより、獣のような行動でも幸福な社会を作り出すことができるんですよ。
毎回書いてる宇宙社会学の公理を参照すると、

“宇宙社会学の公理その一、生存は、文明の第一欲求である。そのニ、文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である”    ——三体II 黒暗森林 葉文潔

となっています。
この通り、物質の総量は常に一定であるのですが、彼らはそれを超越することによって、永遠の幸福を作り出し、理想郷を描くことに成功しています。

2.社会は人を規律によって統制する事で持続性と発展を生み出す

書いた通り、無限のリソースでも無い限りは思うがままに動いてしまうと毎日狩りに行かなければなりません。

そうなると、余暇がなくなり現状では役に立たないものを生み出す余裕がなくなってきます。

大半の発明は余暇がある人々が生み出しており、昔々の哲学者たちが今にも語り継がれる様な素敵な公理を作り出したのは彼らが奴隷によって大変な余暇を享受していたらからです。
スクールの語源が余暇って知ってましたか? ちなみにわたしはこの間知りました。

彼らが余暇を生み出せたのは、他からリソースを強奪した事も確かですが、農業による貯蔵と民の統制を行なっていた事が主な要因です。
農業はすぐに結果が出ないため忍耐が必要とされ、また貯蔵も同様でリソースの消費を辛抱強く統制する必要があります。
この人に我慢をさせるための機構が社会であり、私たちはその中で生きていく事で持続性と発展を得られるわけです。

3.現在の社会は唐突に全ての個人にリソースを割くようになったから歪み出している

当然、リソースは限られている為全ての個人が同量のものを得られるわけではありません。
統制者は威厳を出す為にリソースを多く割かれ、また社会への貢献度が高い人にも多く割かれます。

しかしながら、現在の社会ではあまりにも個人の尊重が声高に叫ばれているせいで、貢献度の高い人々は搾取されていると感じ、また低い人々は高い人々が自分と変わらない人間であるのに得られるリソースが少ないことに文句を言い続けます。
全ての人類が平等になる事は社会の仕組み的には難しいのですが、それをそもそもの理念の刷新ではなく、技術の革新で誤魔化そうとするからいつまでも問題は解決しないんですね。全ての人類に必要十分なリソースを作り出す奴隷は一朝一夕ではなろうの主人公でも無い限り無理です。

だからといってクリーチャー娘なんとかみたいに、個を否定し群としての幸せのみを追求する獣になる事はあまりにも理想論がすぎますが。
そんな論理的に動く人だけの世界、なろう小説しかないですよ!


この記事でも書いてるんですが、残念ながら人は比較をする様にできているので。
マジである意味クリーチャーどもは獣ですね、だからあいつらはなろう主人公がいない限り原始的な農業のみで生きていくしかねえんだ!
悲しいね。

あ、これは私事ですけど早く寝て早く起きると気分が良いのでおすすめです!
思考の整理学にも書いてました!

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