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【映画レビュー】

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ファッション、ジェンダー、歴史、フェミニズム、社会風俗、心理などインターセクショナルな視点で綴った映画のマガジンです。
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宣伝費とメディア露出少ない『ドライブ・マイ・カー』が、なぜアカデミー賞の候補に?…

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フェミニズム・バックラッシュが起きている韓国でなぜ、中年レズビアン映画がヒットし…

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デュポン社が社員をモルモットに実験し、 環境汚染を隠蔽した実話を映画化 『ダーク・…

12月17日に公開された『#ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は #マーク・ラファロ が…

純粋なスリルが楽しめるシリアルキラー作品!韓国映画『殺人鬼から逃げる夜』

シリアルキラー・スリラーのジャンルでは一線を画す韓国映画。ヒットが見込めることから、数多…

「ミッドサマー」はなぜ作られたのか? "収益性の高い"ホラー映画のトレンドとマーケティング

『クワイエット・プレイス』がホラー映画のマーケティングを変えた 2020年2月21日に公開されたアリ・アスター監督の『ミッドサマー』は公開前のマスコミ試写会や先行上映会でも傑作だと名高く、公開から全国満席続出、4日間で動員7万7,125人、興行収入1億1,545万400円(全国106スクリーン)という大ヒットを記録した。しかも公開後すぐに全国でリピーターが続出したそうだ。 この成功の第一要因は、映像美、緻密な脚本、キャストの演技など、傑出した作品性によるものに違いないが、

婚外セックスが違法なモロッコで、妊娠した未婚女性が選ぶ道とは? 映画『モロッコ、…

7/31~8/20 Twitterプレゼントキャンペーン 8月13日公開『モロッコ、彼女たちの朝』はモロッコ…

中絶医の暗殺事件も…日本より「女性の権利」が進んでいるはずのアメリカでいま起きて…

映画「17歳の瞳に映る世界」から日米のリプロダクティブヘルス・ライツについて考える アメリ…

映画『17歳の瞳に映る世界』米・少女を取り巻く「無自覚な性暴力」と「中絶論争」に切…

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映画『シンプルな情熱』にみるセクシュアリティの本質。「性の神話」を打ち破り、フラ…

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ターバンから読み解く、『クルエラ』に潜む「性の権利」~日本文化の影響もあった?~

スウィンギング・ロンドン、ジャパニーズ・アヴァンギャルド、そして、ターバン ★クルエラと…

「若草物語」マーチ家の謎~なぜ彼らはクリスマスに教会へ行かないのか~

#リアルサウンド #ストーリーオブマイライフ #わたしの若草物語 第92回アカデミー賞では作品…

花嫁学校の存在から考える、一進一退する男女平等の現実

5月28日公開の映画『 #5月の花嫁学校 』は1970年までフランスに多数存在した花嫁学校をモチーフにした作品だ。フランス北東部のアルザス地方にある花嫁学校を舞台に、1960年代後半にパリ大学から始まった学生運動が、労働問題からゼネラル・ストライキや女性解放運動にまで発展し、当時の女性たちの意識に変化をもたらせた現象をコミカルに描いている。2021年の今、なぜ1968年の女性解放運動を描いた本作が作られたのか、#マルタン・プロヴォ監督 への取材をもとに紐解く。 1850年代