見出し画像

正義=パンを与えること

アンパンマン作者のやなせたかし先生は「正義は立場によって変わる」と考え、「では絶対的な正義は何か?」と考えたときに「お腹をすかせた人に、パンの一切れを差し出す行為は絶対的に正しい」と考えたそうです。いまの時代だからこそ、染みる考えですね。

そうだよなと思いつつも、世の中は悪意に満ちた善意でパンを一時的に与える為政者もいそうだとかうがった見方もしたのだけど、いまの為政者は食費すら税金を積み上げるわけで。最低限のアンパンマンすら怪しいとも言える。

一方でテレビから流れて来たのは、2か月に一度の年金受給のタイミングで投資ですと言って宝くじを買う人がいたりとか、「パンがない」という前にすることがあるだろうと思うこともある。この辺り非常に難しい話だ。

一般論としては為政者の最低限のタスクとしては「飢えさせないこと」「仕事を与えること」と言うけれど、各国で独自の「為政者として必要な資質」が違う。

アメリカ大統領の場合、自身の“フォロワー”つまり自分に投票してくれる有権者(選挙人)に対して、どれだけ有効かつ効率的に自分の意見を説明できるかが最重要である。

中国の場合、儒教の影響を色濃く受けているため、徳治主義(徳のある統治者がその持ち前の徳をもって人民を治めるべき)の影響がいまだに根強い。日本もなんだかんだで、この影響を受けている。

こういう差がありつつも、この辺りは文化的なアプローチの違いとなるのだろう。つまり、欧米なら実質性(仕事を提供しろ、パンを出せ)と、アジア圏なら人徳性(徳があるなら、飢えずに生活出来るよね?)と言った風に変わる。いわゆるコミュニケーションアプローチの違いというか。そう考えるとやはり「パンを与える」の帰着もそんなに的外れじゃないのかも。やるな、アンパンマン。

お互いのコミュニケーション活性化のため、スキ・コメントお気軽に、よろしくお願いします。