wakamiこと若葉坂道(わかばさかみち)

wakamiとして作詞作曲、弾き語りライブ活動をしていて、若葉坂道として咲きもしない遅…

wakamiこと若葉坂道(わかばさかみち)

wakamiとして作詞作曲、弾き語りライブ活動をしていて、若葉坂道として咲きもしない遅咲きの詩人を名乗ってます。"いちにちひとつ詩を書く"ということをはじめました。ご縁がありましたら宜しくお願いします☺️

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記事一覧

春の中で

桜は見たけれど
まだ春は見ていない

春はそばに居るというのに
寄り添うことを
していないのだから
それもそうだ

会いに行きましょうか
青春はこれからなのだから

下ろしたての
ツートンブルーは
確かな
今朝の色に相応しく
海のようで
空のようで

Saturday morning
漂いましょう
水平線に包まれて

きれいな
アルペジオの
曲だけを集めてみよう

急かされそうな
まわりの足取りに
靴底が擦り減らないように

きれいな
アルペジオの
曲だけを集めてみよう

立ちどまる信号にだって
確かな理由が
あるのだから

暖をとりましょうか
冬の季語に蘇る
あの頃の風景で。

何も贈ってないけど
誕生日おめでとう

あんたが元気なら
それでいいと

電話の向こうは
なんだか忙しそうで

それじゃねと
切った電話

ふと見上げた夜空

自分の声は
あなたからの贈り物
なのだなと

あなたの誕生日には
おめでとうよりも
ありがとう

なのだなと

やかんに残ったお湯を
流しに捨てた

いつもごめんね
いつもありがとう

またどこかで

ファンとは。

そんなに振り払わずに
今日くらいは
もう少しゆっくりして行きなと
あのひとがそう言うから
もう少しだけ眺めてみましょう
澄んだ青空に浮かぶ
やさしいあのひとの笑顔

「日々」
日々、幸せで不幸せなのか
日々、不幸せで幸せなのか
どちらにせよ、
日々を迎えて
日々を過ごしている

日々を終える
その時まで。

ねこがしずか
どこでしずか

あそこと
あそこと
ここで しずか

ぼくもここで
しずかな ねこ。

詩/Nashvilleと虫の声

早めの仕事終わり 早めの買い出し 早めの酎ハイと 早めのちょいっ服 煙草が見当たらない そうだ車の中だ 玄関を開けた いつもの通い猫が来なくなって もう何日経ったのか…

小川を流れる笹の葉は
流れに身を任せ
朽ちる前にと海を目指す

願いの短冊は忘れました
私の願いを叶えてくれるは
誰かのクチバシか
誰かの囁きか

今はただ このままで
星の夜を待ちます

今はただ このままで
しなやかに

傷つけないようにと
選んだ言葉は
心の指先を掠める
カヤの諸葉

きっと
あのひとも

きっと
わたしも

と。

常夏の珈琲に
降らせた雪

役目を終えた木の小さじは
ビンに詰めたクリープの
雪を踏む

ハワイアンのbgmに
包まれて

モカおかわり。

単純で
簡単なのに

難しくって

知らないことって
沢山あるから

汗かいて
涙して
嫌んなって
持ち直して

磨かれる

単純で
簡単なことって
難しくて

知らないことが
あるのよ。

出て行ったのは
ぼくのほうなんだけど
僕の中から出て行ったのは
きみのほうなんだ

だから
今でも僕は
寂しい

ふたりで居るよりは
ずっといいよ

なんて
苦い珈琲には
お砂糖を少しだけ。

春の中で

桜は見たけれど
まだ春は見ていない

春はそばに居るというのに
寄り添うことを
していないのだから
それもそうだ

会いに行きましょうか
青春はこれからなのだから

下ろしたての
ツートンブルーは
確かな
今朝の色に相応しく
海のようで
空のようで

Saturday morning
漂いましょう
水平線に包まれて

きれいな
アルペジオの
曲だけを集めてみよう

急かされそうな
まわりの足取りに
靴底が擦り減らないように

きれいな
アルペジオの
曲だけを集めてみよう

立ちどまる信号にだって
確かな理由が
あるのだから

暖をとりましょうか
冬の季語に蘇る
あの頃の風景で。

何も贈ってないけど
誕生日おめでとう

あんたが元気なら
それでいいと

電話の向こうは
なんだか忙しそうで

それじゃねと
切った電話

ふと見上げた夜空

自分の声は
あなたからの贈り物
なのだなと

あなたの誕生日には
おめでとうよりも
ありがとう

なのだなと

やかんに残ったお湯を
流しに捨てた

いつもごめんね
いつもありがとう

またどこかで

そんなに振り払わずに
今日くらいは
もう少しゆっくりして行きなと
あのひとがそう言うから
もう少しだけ眺めてみましょう
澄んだ青空に浮かぶ
やさしいあのひとの笑顔

「日々」
日々、幸せで不幸せなのか
日々、不幸せで幸せなのか
どちらにせよ、
日々を迎えて
日々を過ごしている

日々を終える
その時まで。

ねこがしずか
どこでしずか

あそこと
あそこと
ここで しずか

ぼくもここで
しずかな ねこ。

詩/Nashvilleと虫の声

詩/Nashvilleと虫の声

早めの仕事終わり
早めの買い出し
早めの酎ハイと
早めのちょいっ服

煙草が見当たらない
そうだ車の中だ

玄関を開けた
いつもの通い猫が来なくなって
もう何日経ったのか

足元の雑草
今夜の雨を感じる水分
目に映るのは
灯りが灯る前の照度

視界のフィルターはNashville

あいつとの最後は
いつだったっけ

煙草の煙と
7月7日の虫の声

小川を流れる笹の葉は
流れに身を任せ
朽ちる前にと海を目指す

願いの短冊は忘れました
私の願いを叶えてくれるは
誰かのクチバシか
誰かの囁きか

今はただ このままで
星の夜を待ちます

今はただ このままで
しなやかに

傷つけないようにと
選んだ言葉は
心の指先を掠める
カヤの諸葉

きっと
あのひとも

きっと
わたしも

と。

常夏の珈琲に
降らせた雪

役目を終えた木の小さじは
ビンに詰めたクリープの
雪を踏む

ハワイアンのbgmに
包まれて

モカおかわり。

単純で
簡単なのに

難しくって

知らないことって
沢山あるから

汗かいて
涙して
嫌んなって
持ち直して

磨かれる

単純で
簡単なことって
難しくて

知らないことが
あるのよ。

出て行ったのは
ぼくのほうなんだけど
僕の中から出て行ったのは
きみのほうなんだ

だから
今でも僕は
寂しい

ふたりで居るよりは
ずっといいよ

なんて
苦い珈琲には
お砂糖を少しだけ。