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辛い時、悲しいとき「民衆の歌」に支えられて頑張れた話

辛い時に聞くと元気の出る曲って何でしょうか。私は今もたまに口ずさんでしまう曲があります。それは「民衆の歌」です。昔の私に、辛いときに戦う力を与えてくれたこの歌の話をさせてくれると嬉しいです。

不安と苦しい事に溢れた3年間

私が中学生だった頃の話です。私は小学校を卒業した後は都内の私立の男子校に通っていました。だから小学校時代の思い出の半分は中学受験です(笑)

でも私は受験が終わったあと、高いレベルを求められる受験のプレッシャーや、クラスメイトからのからかいで夏休み入った時から学校にいけなくなってしまいました。そのまま不登校になると思いましたが、母は不登校になる事を許してくれず、関西にある全寮制の中学に編入する事になりました。

全寮制の生活は楽なものじゃなく、先輩からの圧や、寮の整ってない設備でストレスでいっぱいになりました。寮も綺麗では無かったので、ハウスダストで咳が止まらなくなったりしました。先輩からはうるさいと叱られました(笑)

そんな時に出会ったのが「民衆の歌」でした。

春休みに家に帰省したときに、私が好きな映画を見ようとレンタルビデオを借りたときこの歌を見つけました。その映画は「レ・ミゼラブル」2012年のミュージカル映画です。

この映画の挿入歌として、私は「民衆の歌」を知りました。ですが、もとは映画の原作となったミュージカルの挿入歌です。

レ・ミゼラブルの歌詞と翻訳

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you join in our crusade?
Who will be strong and stand with me?
Beyond the barricade
Is there a world you long to see?

Then join in the fight
That will give you the right to be free!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!

Will you give all you can give
So that our banner may advance
Some will fall and some will live
Will you stand up and take your chance?
The blood of the martyrs
Will water the meadows of France!

Do you hear the people sing?
Singing a song of angry men?
It is the music of a people
Who will not be slaves again!
When the beating of your heart
Echoes the beating of the drums
There is a life about to start
When tomorrow comes!
人々の歌が聞こえるか
怒れる者たちの歌が
これはもう奴隷にならぬ者の歌
胸の鼓動と太鼓の鼓動が響く
新たな人生が始まるのだ
明日が来たら!

お前も我らの聖戦に加わらぬか
誰が強くなり、私と立ち上がるのか
バリケードのその向こうに
君の望む世界はあるのではないか

さあ戦いに加わるのだ
さすれば自由を権利を得られよう

人々の歌が聞こえるか
怒れる者たちの歌が
これはもう奴隷にならぬ者の歌
胸の鼓動と太鼓の鼓動が響く
新たな人生が始まるのだ
明日が来たら!

お前のできる限りを与えてくれぬだろうか
我らの旗を前に進めるために
ある者は倒れ、ある者は生き残る
この機会のためにお前は立ち上がらぬのか
殉教者の血は
フランスの大地を潤すだろう

人々の歌が聞こえるか
怒れる者たちの歌が
これはもう奴隷にならぬ者の歌
胸の鼓動と太鼓の鼓動が響く
新たな人生が始まるのだ
明日が来たら!


戦う者のための歌

この歌はミュージカル「レ・ミゼラブル」で、武装蜂起したパリ市民と、政府軍がぶつかり合う場面で歌われます。不条理に怒り、自由を手に入れるため戦う者たちの歌です。

この歌は記憶にも新しい昨年の香港の民主化運動の際にデモ隊に歌われたり、新型コロナウイルスが流行し始めた去年には、リレー形式で歌っていく動画で歌われていました。

明日の為に今日を戦う

私はこの歌を聞いたり歌ったりしている時、誰かが一緒に戦ってくれたように思えました。歌詞の最後にもある「When tomorrow comes!(明日が来たら!)」、これには明日の為に今日を戦うという強い意味が込められていると思います。

辛いとき、前に進むのに絶望して、何もできなくなってしまう自分に、共に闘おうと勇気をくれました

辛い時はこのWhen tomorrow comesという、言葉に勇気をもらって頑張りました。拒否されても何度も家族と話し合って、編入から2年たった時、中高一貫校でしたが、その全寮制の学校を途中退学しました。

その後は数ヶ月ばかり地元の公立中学に通い、今はN高等学校で通学コースに通っています。通信制の学校だったり、不祥事が絶えなかったりで、この学校に通う事を過去の友人には馬鹿にされる事も少なくないです。ですが、前の中高一貫校をやめてこの学校を選んだ事で新しい学びと友人を得て、充実した毎日を送っています。

この歌がなければ、私はその学びも友人も、自由も知らぬまま生きていたのかもしれません。この歌があったからこそ今の自分があるのだと思っています。

自由のために一緒に戦ってくれたこの歌は、私の一番の思い出の曲です。この記事を読んでくれた、あなたも辛いときや苦しい時、この歌を聞いてください。たぶんどこかで私もこの歌を口ずさんでいて、気持ちではあなたと一緒に闘っていると思います。

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