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宇宙とピアノ②

前回の続きです。
前回の記事はこちら。


母が亡くなった日と
実家のグランドピアノが運び出された日は
同じだ。

だから
私にとっては
大事な母と、大事なピアノと
いっぺんに「お別れ」が来てしまった。
気持ちの整理をつけるのが難しかった。

母が亡くなってから
なぜか私は

「私はなぜピアノを弾くんだろう」

と疑問を持ってしまっていた。
どうしてか、わからないけど。
ピアノを弾く意味を見出せないでいた。


意味なんか、
本当はなくても良いのかもしれない。

でも、なんか立ち止まってしまったのだ。

今まで、当たり前にピアノに向かって
何も考えずに、弾いてきた。

それが、
「母の死」という出来事に直面したことで
訳がわからなくなったのだ。

ピアノなんて
私じゃなくても、良くない?
という無力感。

月曜の朝が来たから
仕事に行ってピアノ弾くけれど
できるならロボットに代わりに行ってほしい
とすら思っていた。

「私が」
ピアノを弾く意味って
あるんだろうか・・・?



でも、
ピアノの音は聞きたかった。
喉が渇いて水を飲むように、
音を聞くことを渇望した。

自分のために、
ポーンと、ただ一音
本当にただ一音をポーンと叩いて

そしてその音を聞いて
涙が流れた。

びっくりした。
涙が流れるなんて。

ただの一音の音なのに、
その響きを聞いて
ただただ涙が溢れるなんて。

涙が出るのは心が動いている証拠



それでいいんだよ
ということが、
先日のセッションで分かったこと。


そうなのか、それでいいのか。


音を聞いて、
空気の振動を感じて、
そして心が動かされたから、
涙が出たんだと思う。

心動かされたことを
大切に扱わないと・・・

それこそが、
ハイヤーセルフからのメッセージ。


私は、その心のあり方を
ないものにしようとしていた。

素直になれないでいた。

どうしても、頭が硬くなって
「私なんて」
「まさかね」
「やっぱり違うんじゃ」
という声を作ってしまっていた。

でも、心の感覚って
本当に繊細で
そして、
とっても単純だと思う。


もっと素直に
自分の心を正直に感じて

限られた時間を有効に使う


感覚を研ぎ澄ますこと。
五感をフルに使うこと。
心のあり方に素直に、正直になること。

これらを意識して、
限られた時間を大切に過ごしていこう
それを気付かせてくれた
とても素敵なセッションになった。







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