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わかおの日記149

一日の流れを書くだけの日記にも飽き飽きしてきたので今日は趣向を変えて、なぜか記憶に残っている瞬間のことだけを書こうと思った。

三田キャンパスに初めて足を運んで、国文学専攻のガイダンスを受けた。後ろの席に座っていた大柄な男子学生が、教授が絶妙なライン(笑おうと思えば笑えるが、別に笑わなくてもいいくらい)の冗談を言うたびに律儀に、しかも本当に面白いと思っているような感じで笑うので「こいつ絶対いいやつだろうなあ」と思った。そいつはガイダンスが終わるとすごい速さで帰っていった。

友人とキャンパスを歩いているときに、すれ違った男女ペアの女の方がぼくの彼女に似ていたので「今の女の子、俺の彼女にすげえ似てたわ」と言ってみたら、「そんなに可愛いの!?」と驚かれた。そんな反応を予想していなかったぼくは、なんか自分が嘘をついたような罪悪感を抱いてしまい「まあ、身長とかの感じがちょっと似てたかな」と、当初よりも控えめに主張を和らげた。

学生証の裏面に貼るためのシールが手違いで自宅に届かなかったため、学生部まで取りに行った。すごくフレンドリーな、感じのいい職員のひとに学生証を渡したら「こんなに曲がった学生証は初めて見たよ!」と大きめの声で言われた。ぼくは「…ハハ、そうすね」としか言えなかった。

サイゼリアで友人たちと、かねてより計画していた旅行について話した。レンタカーを借りて行くことになったので、免許を持っている友人たちがネットで手続きをしてくれたのだが、彼らがその手続きの為にスマホとにらめっこしている間、ぼくはなにも出来なかったので、なにかを調べているふりをしてツイッターを見ていた。




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