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中国の家族と日本の家族

先日、カナダの私達親子と愛知県の姉と静岡県の母で
スカイプしました。

私と姉と母は女同士マメにスカイプで話していますが、
今回は母の家にスペシャルなゲストが来てました。

それは夫とその兄夫婦です。


夫が来日していた兄夫婦を東京観光に連れて行く途中に
私の母の家に立ち寄ったのです。

中国の家族の日本旅行

さて、私の義理の兄夫婦ですが、
義兄は夫同様の中国籍ですが、
義姉はカナダ移住歴20年以上で
中国籍からカナダ国籍になっています。

現在は夫婦ともにトロントに在住ですが、
今年の春、中国の義母が他界するまでは、
義兄が中国の実家で義母を世話していました。

義母が他界し、自分もリタイヤし、自由になった義兄は
今回、初めて弟のいる日本に遊びに来たのです。
義兄の日本の滞在予定は1か月です。

義兄の3週間遅れで義姉も日本にやってきました。
義姉は8年ぐらい前に義母と一緒に来日しているので、
今回2度目の来日です。

当時は義母もまだ元気で義姉がカナダに帰国した後も
日本に1か月以上残り、夫のために家事をやってくれました。
言葉も通じないし、環境も違うし、夫は日中仕事だった中、
義母の日本暮らしが大丈夫だったのにはびっくりしました。

こんな風に中国の家族は私がカナダにいて
日本にいない間を見計らって来日してきます。
私の部屋も空いてるし、中国語でみんなで気兼ねなくやれるし、
初めはちょっと抵抗がありましたが、合理的ですよね。
日本滞在も遠慮なく楽しめると思います。

日本の家族

中国の家族の来日中は、私は不在なので、
特に何もすることはないんですが、
私の家族がいつも気にかけて何かしらのイベントを
計画してくれるので助かります。

前回は姉が茶道を家でプレゼンテーションしたり、
今回のサプライズスカイプだったり、食事会だったり。

私の家族は
私はもしかしたら結婚できないんじゃないか?
と心配していたので、私が夫と結婚したことをとても喜んでいます。
中国で私がいろいろお世話になってきたこともわかっているので、
中国の家族にも言葉はわからなくても
何かしたい、っていう気持ちなんです。

中国の家族と過ごす

私と中国の両親が初めて会ったのは36年前になります。
たまたま学生生活最後の旅行で中国をバックパッカーをしたときに
中国に帰省する夫の家についでに寄らせてもらったのです。
当時は私達が結婚するとは私達も誰も思ってはいませんでした。

結婚後は旧正月を中国の家族たちと過ごしたり、
34歳のときには中国の両親の家から大学の中国語科に
3か月間通わせてもらったりと、嫁というより娘のように
接してもらいました。

夫の両親は質素で真面目な共産党員でお金儲けに興味がなく、
周りの中国人がだんだん派手になっていっても気にすることなく、
自分達にはお金を使わず、40年近い昔と
現在もほとんど家の様子が変わっていないくらいです。

夫と私の家族

私がカナダにいるので、私の家族の行事はもっぱら夫が行きます。

父の一周忌や三回忌やお正月やお祝い事の行事など、
私は不在ですが、夫が出席し、お歳暮や母のお祝いも夫が送ります。
母が困ったときは滋賀県から静岡県まで泊まりで行ってもらいます。

夫が実の息子のようです。

そんな私の家族と夫が楽しそうにやってる様子を
カナダからスカイプで実の娘の私が見る、って奇妙な感じです。

夫は理系で調子よく話すタイプではないので、
理系の甥とは話が続くんですが、
それ以外の家族とは私がいないと間が持たなかったのに
今では私の家族もそんな夫に少しずつ慣れてきました。

これもとっても有難い。

スカイプで勢ぞろい

そして今回、

静岡県の家から、母、夫、義兄夫婦、私の弟のお嫁さん、
 
(弟は仕事中のため、昼食会に直接参加)
愛知県の姉
(姉の夫の義兄は実は外国人嫌い。でも単身で日本で暮らす夫には同情していています。夫にも慣れてきましたが、今回は欠席)
カナダの私達親子
(時差の関係で無理かと思ったら丁度良く子どもが帰ってきて運よく合流)

の計8人が画面に初めて揃いました。

中国の両親が他界し、中国に帰る理由もなくなった夫にとっても
私にとってもこのメンバーが家族。

10年以上ぶりに顔を見た義理の兄と姉とも
今なら、私達親子も英語でいろいろな話ができます。

久しぶりに会っても一気に距離が縮まるのが親族の不思議です。


そして今回義兄がジーンズを履いているのを見てびっくりしました。
カナディアン化している?!

姉は相変わらず、派手でパワフル!

私の姉は義姉よりも体重が10㎏も重いのに
「義姉と同じぐらいの体重」と夫に思われて気を良くしていました。

弟のお嫁さん(義妹)は私の中国の家族に会うのは初めてで
中国語や英語が飛び交う家族間の会話に戸惑っているようでした。

通訳で大忙しの夫は大張り切りでイキイキしています。

そんな賑やかな画面の中で、笑顔いっぱいの家族に囲まれて
ちょこんと真ん中に座っていた小さな母はとっても嬉しそうです。

後で送ってもらった写真を見たら88歳の母が一番かわいい。

そして姉が
「ここにお父さんがいたら、すごく喜んだだろうね。
こういうの好きだから。」とつぶやきました。

絶対そうだと思います。


きっと天国で父も義父母も
こんな光景を喜んでいるでしょう。


家族って有難いな、って思えた一時でした。

36年前中国の北京の頤和園で撮った写真

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