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パワハラさせない編②決心と内省|George’s Approach 2020 2nd-7

変容の時代に生きるビジネスパーソンに向けて、これからの時代にどうアプローチするか、具体的な方法やその背景にある考え方をお伝えする動画シリーズ「George’s Approach 2020」より、2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」の「パワハラさせない編②決心と内省」をテーマに、代表取締役社長・島村仗志(ジョージ)のアプローチを、ナビゲーター・岡本直子(なおちゃん)が聴きます。

※本記事内に登場する人物の所属・役職等は動画撮影当時のものです。

~本日のテーマ~

岡本:今日のテーマはGeorge's Approach 2020 2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」シリーズの「させない編②決心と内省」です。

島村:前回から、部下の立場で上司にパワハラをさせないという動画シリーズをお届けし始めています。前回は、部下の立場で上司を観るときの人間観として、「実は」その上司も「貢献したい」という思いでやっているんだ、という人間観をぜひ試していただきたい、ということをお伝えしました。

今日はそれに続いて、その人間観とともにあなたにぜひ選択していただきたい決心というか、内省のアプローチをお伝えしたいと思います。

~3つのポイント~

島村:まずは決心ということを、いつもの3つのポイントの1つめとしてお届けします。それは何かというと、「被害者にならない」という決心なんです。

いわゆる一連のハラスメントについて言うと、子どもの頃のイジメでも、「被害者」が発生するのでパワハラやイジメになっちゃうんですね。だから誰に何をされても、されている方が被害者にならなければ、何もなかったことになる。この事実をまず皆さんと共有したいと思うんです。

岡本:今、ハラスメントの渦中にいる方には、ちょっと厳しい言葉ですが、ジョージ自身も(パワハラを受ける)経験をされているからこそ、出てくる言葉なのかなとも思いながら聴いています。

島村:そうなんですよ。「被害者」になってしまった瞬間に、自分の思い通りにいかないこととか、辛いことのすべての理由が、加害者のせいだっていうふうになっちゃうんだよね、被害者の気持ちの中では。

本来、あらゆる場面で、自分という存在には常に改善の余地がありますよね。反省し、もうちょっと頑張ってみようとか、努力しようとか、自分で成長していこうと、普通の状態だったら思える。ところが、「被害者」という意識の中に入ってしまうと、すべて悪いことは「加害者」あるいは「自分以外の誰か」のせいで起きていると思ってしまう。
そうなると、自分で現状を打破していくのではなく、ある種の無力感に苛まれ、すべてを「加害者(のせい)」「人のせい」「誰かのせい」にする、他責の世界で生きることになっちゃうんだよね。

岡本:そこから抜け出せなくなってしまうというか…。

島村:そう、こういうことはとっても辛い。と同時に、無意識のレベルでは案外、楽というか、努力することを放棄する免罪符が出てきてしまう。
確かに、こういう言い方は、その渦中にいる方には厳しいんじゃないかと思いますが、もし僕が今、三十数年前の(パワハラを受けていた)自分に届けたいメッセージが1つだけあるとすると、実はこのことなんですよね。「おい、ジョージ、被害者になるのはやめよう」っていう、この一言なのです。

岡本:本当に大切な第一歩なんだな、というのが伝わってきます。

島村:ありがとう。こう思うのは、なかなかハードルの高いことだとしても、その渦中にいる方であればあるほど試してほしい。また、幸いなことに、そこまでひどい目にあっていないという方にも、この環境で出来ることは何かを考える心の余裕を持つために、「被害者にはならない」という気持ちを持ってほしいと思います。

そのときに、前回お届けした「誰でも実は貢献したい」という人間観がここで生きてくるということも、セットでお伝えし直せると思うので、まずは今日、力を入れてこのことを、心を込めてお届けしたいと思っています。

岡本:まずはここまでがポイント1ですね。

島村:そう、それでポイントの2つめは、「被害者にならない」と決めた次のステップです。では、どんな自分でいたいのか、本来の自分はどういう自分なのか、ということを思いっきり妄想してほしいんです。どんな環境であろうと、もともとの私ってどうだったんだっけ、と生き生きとイメージをふくらませてほしい。
つまり、「被害者にならない」と決心した次のステージとして、じゃあ被害者じゃない自分はどんな自分なのか?ということを、ありありと思い描いていただきたいなと思っています。これがポイントの2です。

そのためにもちょっと内省をする時間をとった方がいいよね、というのが、今日のタイトルが「決心と内省」になっている理由ですね。

岡本:そしてポイントの3つめに行きましょうか。

島村:それで、本来の自分はどんなイメージか、という妄想をしたときに、それを常に思い出せるようにしておくために、何か身体のポーズもしくは体感覚で、その生き生きとした自分を思い出せる仕掛けというか、仕組みを作ってほしいんですよ。

何でもいいんですが、職場ですぐできるポーズにしてほしいので、突然騒ぎ出すとか踊り出すとかは、ちょっとやめた方がいいかもしれないけど(笑)。
なんかまずいな、被害者になっちゃってるかも、本来の自分ではなくなっちゃってるかも、と思ったときに、何か一つ誰にも分らないポーズをやってみる。たとえば、胸に拳を当ててポンポンとやることで自分を取り戻す、でもいいし、ごく自然な形で手首を握ってちょっと力が回復するとか。何かそんなポーズをとることで、身体とともに本来の自分を取り戻す仕掛け・仕組みを自分なりに構築する、というのが今日の3つめのポイントです。

~体感覚で表現する意味と効果~

岡本:3つめのポイントの、体感覚でポーズを決めるとか、覚えておく仕組み・仕掛けを構築する、というのはコーチングをやっている方にはなじみがあると思います。ただ、初めて聴く方には、身体で表現するとはどういうことか、それにどんな意味や効果があるのか、について補足いただけますか。

島村:単純な話、頭で覚えておこうとしても、頭の中でグルグルやっていると、忘れちゃう可能性が高い。また、「被害者になる」というプロセスも、頭の中、インナープロセスで起きることなので、頭だけで「被害者にならない」と思い出すのはハードルが高いんだよね、経験的に。

岡本:その上司が目の前にいて、まさに何かを言われているときとか。

島村:あるいは言われた後、自分の席に戻ってきた時とか。頭の中だけで、それをその瞬間に払拭するには、時間がかかることが多い。だったらもう身体を味方にして、こうやって胸に拳を当てるポーズでもいいし、何でもいいからやってみる。

岡本:足を組むとか。

島村:あるいは膝に両手を置いて、クッと膝に力を入れるとか。お腹のあたりをちょっとさすって、大丈夫だと言い聞かせるのもあるかもしれないし。
僕なんか最近、自分の中でチャレンジがあったときには、ニカっと笑っちゃう、というのを自分の行動パターンにしてるけど。

岡本:しょっちゅう笑ってるけど、大丈夫ですか?(笑)

島村:いや、ほとんどの場合は、楽しくて笑ってるんだよ。(笑)
だけど、ちょっとチャレンジだなとか、これは予定外だなとか、この人こう来たかとか思ったときに、ニカッと笑うのも時々ある。

岡本:ありますね。(笑)

島村:なんだけど、何でもいいから自分でそれをやれば、本来の自分を取り戻せるというのを一つ作っておくと、それが命綱とまでは言わないまでも…。

岡本:手助けになりますよ、という。

島村:そうそう、サポートになるという感じですね。

~体感覚で表現する具体例~

岡本:コーチングでは、けっこうそういうことをやっていて、それが機能して、実際に頑張れたよ、というようなことも多いですよね。

島村:身体のどこかに意識を向けてというのは、アンカリングとか、専門的な知識としてはいろいろあるんだけど、これはそんな難しいことを解説する動画ではないので、お伝えしないんだけど、まずは試してみていただきたい。

ちなみに1つだけいいかな?思わずこのポーズが出ちゃったことをちょっとだけ…。
昔、『帰ってきたウルトラマン』というのがあって、いつものスペシウム光線が効かない怪獣が出てきてね。困った、と打ちひしがれている時に、兄貴分のウルトラセブンとかが出てくるんですよ。これはもうその後のウルトラマンシリーズに、先輩とか兄貴分が出てくるきっかけになって、すごい反響を呼んだんですけど、僕なんてもう涙して喜んで、ウルトラセブンが出てきた!って。

岡本:最近も、ウルトラセブン出てきましたよ。映画か何かで観ました。

島村:何が言いたかったかというと、帰ってきたウルトラマンにウルトラセブンが、ウルトラブレスレットという武器を渡してくれるわけですよ。これで頑張れと。「はーい!」と帰ってきたウルトラマンが、ウルトラマンブレスレットを持って、また怪獣と向き合って、見事にやっつけるわけですね。言いたかったことは、何でもいいので、自分が本来の自分に戻る、強さを取り戻すための仕掛け・仕組みとして、今日のこの3つ目のポイントをぜひ使って欲しいなということでお伝えしました。

岡本:腕時計とかでもいいかもしれないですね。

島村:いいかもしれない。もし身体のポーズに抵抗があれば、日頃見るスマホの待ち受け画面に、ウルトラマンを置いておいてもいいかもしれないし。別にウルトラマンにこだわらないんだけど。(笑)
ご自分にとって、本来の自分を取り戻すストラクチャー、構造化のスキルとも言いますけど、要は、何か「これを見れば私は大丈夫」という仕掛け・仕組みを、自分の日常生活の中に入れ込んでおくというのが、1つの智慧かもしれないですね。
とにかく、ありとあらゆるもの、使えるものを全部使って、その状況の被害者にならないご自身でいていただきたい。決心も含めて、やってほしいなと思いますね。

岡本:ありがとうございます。

~フォローアップ・クエスチョン~

岡本:今日は「パワハラさせない編②決心と内省」についてお届けしました。一番最後にフォローアップ・クエスチョンをお出しします。このクエスチョンは、今日お伝えしたことをお試しいただく際のヒントとしてご活用ください。試してみてのご意見ご感想やリクエストなども、ぜひYouTubeのコメント欄へお寄せください。

島村・岡本:ありがとうございました!

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