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パワハラさせない編①人間観|George’s Approach 2020 2nd-6

変容の時代に生きるビジネスパーソンに向けて、これからの時代にどうアプローチするか、具体的な方法やその背景にある考え方をお伝えする動画シリーズ「George’s Approach 2020」より、2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」の「パワハラさせない編①人間観」をテーマに、代表取締役社長・島村仗志(ジョージ)のアプローチを、ナビゲーター・岡本直子(なおちゃん)が聴きます。

※本記事内に登場する人物の所属・役職等は動画撮影当時のものです。

~本日のテーマ~

岡本:今日のテーマはGeorge's Approach 2020 2ndシーズン「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」シリーズの「させない編①人間観」です。

島村:前回までは、「パワハラしない編」として、主に、パワハラをしてしまう可能性のある「上司」の方に向けて、こんな持ち味の方はパワハラをしている可能性がありますよ、ということをお伝えしました。パワハラをしている側は、ほとんど無自覚なケースが多いので、もしこういう持ち味をお持ちであれば、パワハラをしてしまっている可能性はないでしょうか、というところからお問い掛けをスタートしました。
次に、内省をしていただいて、そのときに思い起こされるであろう人間観、そして、どんな行動を取り続ければパワハラをしないか、といういくつかのメッセージをお伝えしてきました。

そして今日からは、「パワハラさせない編」として、今度は「部下」の立場にいらっしゃる方に向けてお届けします。
「パワハラしない!させない!そもそも起きない!」という一連のシリーズの中で、「させない!」というのは、部下のあなたが、こういうところに立って、こういう気持ちでいれば、そもそもパワハラをさせないことができるという僕のアプローチをお伝えします。使えるところをぜひ使っていただいて、皆さんならではのアプローチを選択する、そのきっかけをお届けできればと思います。

岡本:はい、それでは「パワハラさせない編①人間観」について、ジョージ、よろしくお願いします。

島村:僕は若いころ、当時パワハラなんて言葉はなかったんですけど、もうやられまくったダメダメな時代がありまして、そのことも、この話の原動力になっています。
今日は、その1回目として、「人間観」についてお伝えしたいと思っています。

~3つのポイント~

島村:実はこの「人間観」というのは「パワハラしない編」でも「内省」の後に出てきたもので、そのときにお伝えした「人間観」と同じものを、今回も、3つのポイントとしてお伝えしていきたいなと思っています。

1つめのポイントです。僕たちは誰も誰かを操作できませんが、それには2つの意味があります。部下の立場で考えると、1つ目は、パワハラ傾向があると感じる上司のことを、部下であるあなたが操作して変えることはできません。同時に、あなたという存在を、そのパワハラ傾向がある上司ですら、操作することはできない。あなたにはあなたの意思があるんだということを、大前提として確認しておきたい。ここをスタート地点にしたいと思います。

2つめのポイントとして、私たちが職場で誰かを観るときに、この人も「実は」貢献したいと思っている、という視点です。その見方をぜひ試していただきたいなと思っています。誰も、何か意地悪してやろうとか、足を引っ張ってやろうとか思っているわけではなくて、その人なりのやり方で「実は」貢献したいと思っているんだ、という人間観をまず試してみていただきたい。

そして最後、3つめのポイントです。もしあなたが「あの上司はパワハラをしている」と観てしまうと、その上司のすべての言動がパワハラに見えてしまうということが、現実に意識の中で起きてしまいます。そういうふうに決めつけないためにも、とにかく観察者側の視点が大事なのです。
これは「パワハラしない編」でも力説した、「光は粒子か波か」という、あの話です。粒子だと思っている人が実験すると粒子になるし、波だと思っている人が実験すると波になる。観察者側の視点次第で、何を観てもそれがそういうふうに観えてくるということをまずは認識する必要があります。
ということで、この「3つのポイント」をまずはお届けしました。

~みんな(実は)貢献したい~

岡本:パワハラしてしまっている(かもしれない)側の方にも、パワハラを受けている側の方にもお伝えしたいのが、同じ人間観だということについて、もうちょっと聴いてみたいですね。

島村:そうだね、人が人をどう観るかというのはその人の選択なので、どういうふうな見方を選択することも可能なんだけど、ここで皆さんに提案しているのは、「みんな(実は)貢献したい」という見方です。みんな善意で良かれと思って行動していることの集積が、今たまたま、その上司と部下であるあなたの間に起きているんだという見方。こう観ることで、ちょっと、あなたの心に余裕が生まれるのではないでしょうか。

それは上司側から観ても部下側から観てもたぶん同じことです。目の前のこの人も、実は心の根っこでは「貢献したい」と思ってこの言動を選択してるんだよね、と観ると、その後に続く「観たいものだけ観る、聴きたいことだけ聴く」ということに繋がってくる。

あまりうまくいっていないにしても、この言動は、実は「貢献したい」という気持ちの表れなんだな、と観ることで、これまでとは違う受け取り方ができるかもしれない。そういう可能性が、少しでも広がったらいいなと思う。
もともと人間は一人ひとり違うわけで、その違う人どうしが何か一緒に仕事をしよう、力を合わせようという時には、この「みんな(実は)貢献したい」という人間観はとっても有用なんだっていうのは、僕がこの三十数年ビジネスの現場で仕事をしてきた結果、たどり着いた一つの人間観、視点なんですよね。一人ひとりの違いを認識するためにも、それをポジティブなものとして受け入れるためにも。

それをぜひ、上司の立場であっても部下の立場であっても試してみて頂きたいなというのが、この動画でお伝えしたい、僕のアプローチということになりますね。

~人と関わるどんな場面にでも応用出来る人間観~

岡本:これは、パワハラだけでなくて人と関わる上でどんな場面にでも応用できますね。そういう人間観でお互いが接し合うと、そこから生まれてくる関係性が全く違うものになっていくんだろうな、よりポジティブなものが生まれていきそうだなという感じがします。

島村:そういうふうに受け取ってくれると とってもうれしいし、ほんとにその通りだと思います。
もっと言うと、実は、必ずしもポジティブになる必要もない。そもそも人間なので、好き嫌いがあっても全然OKだし、その人のアプローチがイヤならそれを無理に好きになる必要は全然ない。でも、あの人も元々は貢献したいと思ってやっているんだ、といったん保留してみる。そのためにはこの人間観、便利じゃないですか、というアプローチですね。

パワハラを現場で体験している方からは、「そんなに生易しいものじゃないよ」とお怒りを買うかもしれませんが、でもこの視点、アプローチをちょっと試してみませんか、と思っています。二十数年前の自分にこの視点を届けたかったな、という思いも込めて、心を込めてお伝えしています。

~フォローアップ・クエスチョン~

岡本:今日は「パワハラさせない編①人間観」についてお届けしました。一番最後にフォローアップ・クエスチョンをお出しします。このクエスチョンは、今日お伝えしたことをお試しいただく際のヒントとしてご活用ください。試してみてのご意見ご感想やリクエストなども、ぜひYouTubeのコメント欄へお寄せください。

島村・岡本:ありがとうございました!

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