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あたりまえという奇蹟

退院日が決まり、上げ膳据え膳イケメン生活もあと数日。理学療法士のTさんの魔法の手とのお別れが残念。なんてことを思いながら屋上をぷらぷら。

12年前に難病を発症した時、思うように動かない足を引きずりながら眺めた景色と何も変わらない。生きている、生かされている。そんな想いを綴った手紙をBSの番組に投稿したら取り上げられて、この景色を背景に手紙が読まれたことがあった。

病院の廊下を、手すりを頼りにやっと歩いていた頃を思い出す。今こうして普通に歩いていることが、不思議で嬉しい。あたりまえに歩いている。奇蹟。
明日が来ることが奇蹟だなんて
今まで知らなかった
「花になれ」の歌詞にそうしたためた。
あたりまえに明日が来る。
それも奇蹟。
みんな奇蹟を生きている。

3週間過ごした小さな空間。ほんの少しの名残惜しさを感じながら、古いイケメンが待っている我が家に想いを馳せる。
あれもやらなくちゃこれもやらなくちゃ。
頭の中が忙しい。
小さな奇蹟を繰り返し、明日もまた笑顔でいられますように😉

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