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廃校をリノベーションした働く・学ぶ・遊ぶの複合施設「東神楽大学」とは、整理してみたら参加型のケーキ屋さんだった?!

北海道のまん中・旭川空港を有する東神楽町にて、2021年3月に廃校となった小学校を利活用した新しい施設「東神楽大学」を2022年12月に開校しました。廃校利用・地方創生・事業創出・賑わい創出など多くの可能性を秘めたプロジェクトとして、これから町民はもちろん、町外、観光客、インバウンドと多様な方に活用いただける場所とて成長させていきます。その東神楽大学とはいったい何なのか?改めて整理してみました。

コンセプトは「地方に都会以上の"きっかけ"をつくる」こと

今、東京と東神楽町の2拠点居住・2拠点ビジネス+全国各地への出張を続ける活動をしてるからこそ思うのは、地方には可能性や価値がまだまだ多く眠っているということです。ただ、それがそこにいる方だけでは気が付かなかったり、変化させられなかったり、想像以上のパワーがいることだとも思います。そうした時に外目線・内目線の両方から見える立場として思うのは、人の成長にはきっかけが必要不可欠ということ。そして、どうしても今の世の中の仕組みでは情報へのリーチは小さな端末から世界へとアクセスができるものの、リアルにつながるきっかけは地方には都会ほどはありません。そこで、そのきっかけを都会以上に生み出すことが東神楽町ではできるのではないかと考え、東神楽大学を開校しました。

●東神楽町に8年関わって見えてきたこと

東神楽町農業プロデューサーとしての6年間の振り返りはこちらの記事にまとめていますが、本当に多くのことを現場から学びました。そして書いてあるとおりこれからその学びを価値変換していくタイミングになります。

東神楽町と関わり、最初は行政と農業者。徐々に町民、そして町事業者。そこから、近隣市町村の農業者や事業者と、長年関わるほどに出会いは増え、広がっていきました。これは、小学生から中学生、高校生になっていくのと似ている感じがします。世界がどんどん広がり、自分と学校の近所が世界だったところから、町全体が世界になり、そして周辺へと世界が広がっていきます。そうしたように東神楽町との世界が広がっていくと、当初は課題だと思ってたことが実は価値だったり、ここが魅力だ!と思ってたことがエリア全体で同じことで自分たちだけの価値ではなかったりと意識と価値変換がどんどんと起きてきました。

そして気づいたのは、町長にプロデューサー就任時にいただいた言葉「かき回せ」です。私という異分子(そもそも世間的にも異分子だと自覚はしてます笑)が入ることでのかきまわしとしては動けていると思っていましたが、地方創生の可能性を広く見えてくるとさらに一歩、奥に違う意味でのかき回すがあることに気が付きました。それはお菓子作りに似ています。卵と小麦粉とバターが同じボウルに入っていても、それは卵と小麦粉とバターでしかないんです。これをかきまわしていくと全く別の生地に生まれ変わり、さらにそのままではなく焼くという工程を追加することで、美味しいものが出来上がります。このかき回すが大事な要素です。東神楽町には素敵な農業者も、価値ある企業も経営者も、魅力たっぷりな立地条件の町も町民もあります。もちろんそれぞれに素晴らしい活動と価値がそこにはあります。ただ、私の目線=地域を単位とした活動としては、それだけではだめなんです。様々なボウルを用意し、そこに町や周辺の素晴らしい素材をいれて新しいカタチを生み出さないといけないんです。

スイーツで考える地方創生

8年たった今、その素材発掘はほぼ完了しており、レシピもかなり多くできてました。そして小さなボウルで小さなレシピ(アイデア)とアウトプット(事業)はいくつか進めてきました。そんな中、廃校活用の話がでてきて大きなそして多くのボウルが生み出せる可能性がでてきました。

●廃校の活用計画で考えたことは、東神楽町の魅力と不足と可能性をひっくるめた場づくり

廃校となった旧忠栄小学校

21年3月に忠栄小学校が121年という明治時代から続く長い歴史に幕を閉じました。そして町ではその学校活用の事業提案を公募しました。これは何としても面白い取り組みになるように使いたいと考え企画を練り始めました。その根幹として大切にしたのが

・歴史ある小学校だった価値を活かすこと
・東神楽町に今、必要だと思われる不足要素をとりいれること

でした。

※当時事業提案した企画書の一部がこちら

例えば、東神楽町のポテンシャルに対して足りていないのが、オフィスが入居できる場所であったり、観光資源となる場であったりというものでした。ここに先程書いたようなきっかけづくりとなるエッセンスを加えていこうと考えました。
ちなみに、東神楽大学の取り組みは弊社の自主事業です。町から賃貸で廃校を借り、自社運用でこの事業を実施しておりますので、町や地区の方々とつながりつつも自由度が高い事業となります。

●出来上がった企画は参加型ケーキ屋さん?!

東神楽大学は幅広いきっかけづくりを生み出すべく、約20のプロジェクトを一つの場所で実施します。そのため最初のうちは理解されにくいと思います。しかし事業をそれぞれで打ち出し、別の場所で実施することでは、思い描いた場づくりにはなりません。成長ときっかけの可能性は小さくなってしまいます。
例えば、養鶏農家から卵を書い、小麦農家から小麦粉を書い、酪農家からバターを買うという取り組みでは、1つ1つの小さな活動で終わってしまいます。もちろん販売という観点では良いことですが、地方創生という観点からはすこし物足りません。卵と小麦粉とバターを活かして美味しい生地をつくりスイーツを生み出す。そしてそのスイーツも1種類ではなくケーキもあればプリンもあり、シュークリームもあるというようなことが大事なのです。つまりケーキ屋さんが必要なのです。そしてこのケーキ屋ではスイーツを買いに来るお客さんを求めるのではなく、利用者が自らの想いや考えでスイーツ(自己成長/新しい価値)を生み出し続けるということです。素材を集め、ボウルを用意し、かき回し方もレクチャーしますが、そこから出来上がるスイーツは多種多様に富みますし、パティシエ(利用者)同士がつながり、楽しむことでまた新しいスイーツが完成していきます。自分たちが欲しいスイーツを、ゼロからではなく、大きなお金をかけることもなく生み出せます。

ケーキ屋さんを使うのパティシエは誰なのか?(ターゲット)

一般的な事業では明確なターゲット(想定しうる顧客/価値を届ける相手)を構築する必要があります。東神楽大学で実施する約20のプロジェクトにはそれぞれイメージするターゲットはもちろんいます。しかし東神楽大学という1つの仕組みと考えた際のターゲット、つまり参加型ケーキ屋さんを使う方(パティシエ)はどんなイメージかといえば、「1年後の自分にワクワクしたい方」です。東神楽大学を活用することできっかけが何かしら生まれます。そのきっかけがどんな未来に結び付くのかはわかりませんが、少なくとも今の自分よりも行動し続ける自分にはなれます。小学生が東神楽大学を活用してビジネスを学ぶことから年配の町民女性の方々定期的に集まって楽しむ会をすることまで、それは老若男女全てがそうであると思います。もちろん、町民に限らず世界中の方も含め、人生をより楽しくしてもらいたいです。

なんで「東神楽大学」というのか

さて、そんな参加型ケーキ屋さんを東神楽大学という名称にしましたが、予想通り多くの方を困惑させています。なぜならいわゆる一般的な大学ではないのに、どこまでも大学っぽいデザインや事業の見せ方をしてますので。先日も旭川駅までのイベントで東神楽大学のポロシャツを着ていたら、女子高生がこそこそと「どこにある大学?」と話をしてくれていました。ありがとうございます。そして困惑させてすいません(笑)
そんななんだかよくわからないと思われる名前をつけたのには3つの理由があります。

  1. 小学校跡地ということの存在感を残す

  2. きっかけと集まる人の多様性のイメージをつくる

  3. 多くの人が「?」と気にする

東神楽大学の事業を構築するにあたり、内装や改修でももちろんそうですが小学校だったことをしっかりと残すことを心掛けました。これを忘れてしまうと、ただ単に大きな敷地と古い建物を使っているだけになり、地元の方々の小学校の記憶が薄れてしまいます。また、東神楽町には高校がありません。中学生の進路としては隣接する旭川市をはじめ他市町村への進学となり、その後戻ってこれる場所がありません。もちろん、学生の進路とての大学ではないですが、大人になってもいつでも戻ってこれる、使える大学があるというのは楽しいかなと考えました。

それと、コンセプトであるきっかけづくりや、多様な方々が集まりそれぞれに違う使い方をする場所をイメージした際にでてきたのが大学生活でした。私は部活と授業と学外活動(ベンチャービジネス)に明け暮れた4年でしたが、研究室に所属し研究をする学生やそれを指導する先生、運動部で日本一や世界を目指す学生、合コンやアルバイトに没頭する学生など、全国各地から集まる学生や先生らが全然別の方向性を見ながら1つの場所に集っているのが大学というイメージでした。そして大切なのはそれらを受け止めるハード(校舎やカリキュラム)だけが大切なのではなくその別々の方向性の人々が、学園祭や授業などちょっとしたことで結びつき新しい化学反応を起こし、思いもよらぬ形、(洋菓子のパティシエと和菓子のパティシエが共同で新商品をつくってしまうようなこと)が生まれてくる魅力があります。東神楽大学はまさにそんな場所をイメージしてつくっています。

そして先ほどの女子高生や町民の方々も感じる、なぜ大学なんだ?という謎に満ちた感じも狙っています。これが完全に公共事業であれば恐らく「東神楽町生涯学習施設」とか名付けられ、ターゲットも狭まってしまう印象とワクワクはしにくい感じになると思いますが、東神楽大学とすることで謎めいた、しかし動き続ければ多くの共感を得られる場所になると思い名付けました。

廊下には大正11年からの卒業式の写真などもそのまま残してあります
鈴木直道北海道知事も先日訪問してくださいました

こうした考え方から生まれた東神楽大学についてですが、先日開催した東神楽大学開校記念イベント「オープンキャンパス2022」にて山本町長らとのトークセッションでも話をしましたのでご興味があれば下記のYouTbe動画をご覧ください。

YouTube配信[2022.12.10]
東神楽大学開校記念トークセッション『廃校を活用した町づくりで未来を創る』

目指すべき所は世界標準

  1. 世界レベルで活躍できる人材の育成

  2. 世界レベルで東神楽町の知名度の向上

これが東神楽大学が目指すべきところです。地方に都会以上のきっかけが生み出されれば、世界で活躍する人材が生まれることは間違いないと思います。それが例えばマイナースポーツの世界チャンピオンかもしれませんし、ユーチューバーかもしれませんし、研究者かもしれません。ただ、そうした可能性を秘めた様々なきっかけを生み出し続けます。

また、クリエイターカレッジやゲストハウスの活動などを通じて、世界中の方にも利用してもらうことで知名度もあげていきたいと考えてます。

上空からみた東神楽大学
東神楽大学のメイン校舎(奥は体育館)

何でもできる働く・学ぶ・遊ぶのプロジェクト

では実際に東神楽大学ではどんなことができるのか?素材を加工するボウル部分について、事業と実際の場所の写真などと説明をしていきます。

<教育学部>

①クリエイターカレッジ

アーティストインレジデンスの東神楽大学版です。芸術に限らずSNSインフルエンサーやアーティスト、デザイナーなど様々な分野のクリエイターの方に東神楽大学ゲストハウスに一定期間滞在をしていただき、ワークショップやセミナーなど持ちうるノウハウを町に還元してもらうことをお願いしています。また、夏などは働きたい場合は町内の野業者や事業者などとのマッチングも行っていきます。町民にとっても滞在するクリエイターへのお仕事依頼などもできます。参加者は随時募集しています。

アーティスト・イン・レジデンス: Artist-in-residence program)は、各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせる事業のことである。

出典:ウィキペディア

▼クリエイターカレッジ参加条件はこちらをご覧ください

②セミナー・ワークショップ

クリエイターカレッジの参加者はもちろん、地元農業者や経営者など様々な方に講師となってもらい様々なセミナーなども開催していきます。

▼東神楽大学オープンキャンパス2022で実施した東神楽町100人カイギなどもその1つです

<働くを自由に学部>

③オフィス(賃貸)

校舎の8部屋をオフィスとして貸し出しします。下の写真のような大きめの教室が4部屋と、元保健室・元校長室・元理科準備室など1~2名程度のオフィスまであります。机と椅子、プリンターとモニターなど必要最低限の設備は用意してます。
旭川空港から10分と東京へもすぐにアクセスでき、札幌へも日帰りでいる好立地な場所でのビジネスや二拠点でのサテライトオフィス利用などに便利です。
また、東神楽大学の他の事業との親和性があると、オフィス入居だけではなく他の事業も活用しながらより事業者の成長へとつながることも間違いありません。
※オフィス入居企業は町民割引価格が適用されます。

教室をリノベーションしたオフィス(校舎2F)
校長室をリノベーションしたオフィス(校舎1F)

7部屋のオフィスの面積や価格はこちら
※1部屋は入居が決まっており、現在募集は7部屋のみ(2022/12/16時点)

オフィス価格表

④コワーキングスペース

ちょっと仕事をしたい方や、ゲストハウスやキャンプ場に宿泊しながらのワーケーションスペースとして、また旭川空港でのフライトまで時間があり仕事を落ち着いてしたい方、勉強をしたい学生の方などを対象に時間利用のコワーキングスペースもご用意しました。こちらは、理科室をそのまま活用し実験器具などが壁に並べられています。カーテンをあけると東川町や大雪山も見え、開放感があります。

理科室をリノベーションしたコワーキングスペース

<はじめの一歩学部>

⑤シェアキッチン(菓子製造免許取得済スペース)

給食調理室を改装した菓子製造免許を取得した工房スペースです。東京などでは随分と増えてきましたこの仕組みは、設備が整っており製造許可が取得済みの場所を時間単位で借りることで、低コストでお菓子やパンの製造販売事業をスタートすることができます。完成したものは東神楽大学購買イブでの委託販売も可能で、今すぐお菓子屋さんが始められます。料理好きのお子さんがここを使って地元食材で人気スーツをつくり稼ぐモデルなどができないかなとも考えています。

シェアキッチンの利用風景

⑥シェアスタジオ

音楽室を改装したシェアスタジオは、主に配信が行えるスタジオです。本格的な動画配信ができる設備が一式ある為、こちらも1日単位や時間貸しで本格的な配信が行えます。パートナー企業もおり、配信を依頼することも可能です。

音楽室をリノベーションしたシェアスタジオ

⑦レンタルスペース

こちらも時間貸しで使えるスペースです。教室を1部屋自由にお使いいただけます。営利目的も可能ですので、例えば定期的なネイルサロンやヨガ教室など工夫次第で色々と活用可能です。
また、体育館も同様に時間貸しとして貸し出ししています。

レンタルスペース
オープンキャンパスではクラフト作家の販売ベントを実施
体育館の様子
オープンキャンパスの際にサーカスを公演してもらいました

⑧シェアライブラリー

学校につきものといえば図書室。電子書籍や動画が全盛の時代ですが、印刷された紙媒体を読むのも楽しい時間になります。シェアラブラリーではご自宅で眠っている書籍を回収して無料で貸し出しを行ったり、東神楽大学ユーザーやクリエイターのおすすめ書籍コーナーを設置して人生に大きな影響を与えた一冊コーナーを展開中。

人生のきっかけとなった一冊

⑨DIYベース(準備中)

※2023年4月以降開始予定
DIYを始めてみたいけど機材を揃えるのが大変だったり、少し大きなものをつくりたいけど広いスペースが無いとつくりにくい。そういった方などに、広いスペースと充実した工具などでDIYを行えるスペースをご用意します。

<東神楽満喫学部>

⑩ゲストハウス

敷地内にある旧教員住宅3棟を改装し、ゲストハウスとテントサウナにリニューアル。ゲストハウスでは観光での短期滞在や、コワーキングスペースと連動したワーケーション利用、クリエイターのクリエイターカレッジ滞在拠点としてなどでお使いいただけます。多様な方との出会いにもなる場所です。

1.校長室(定員:6名)
2.学生寮(定員:6名)
3.テントサウナ部部室(定員:2組)

予約サイトはこちら

個室タイプ3人部屋
個室タイプの共有部

⑪テントサウナ

ゲストハウスの一角の屋外に設置してあります。4人用のテントを2時間単位でお貸しいたしますので、他のお客様とサウナを利用することはありません。ご家族やお仲間とお楽しみいただけます。水着やTシャツ短パンなど自由な格好でお使いいただけます。(裸ではご利用いただけません)
テントサウナに一度はまると普通のサウナが物足りなく感じます(個人の感想ですが笑)


テントサウナの様子

⑫キャンプ場(23年夏予定)

学校の校庭を活用したキャンプ場及び手ぶらキャンプ(グランピング)もお楽しみいただけます。購買部や学食も校内にはあり、近隣には温泉や道の駅・スーパーもすぐ近くにある為、気軽にキャンプをお楽しみいただけます。本格派の方は、町内に別途キャンプ場がございますのでそちらもお楽しみください。

⑬RVパーク(23年夏予定)

キャンピングカーの停泊地として近年増えているのがRVパーク。トイレが使え、電源が使える駐車場としてご活用いただけます。オートキャンプ場のように外でタープなどを張るものではなく、あくまでキャンピングカーの中での滞在となります。東神楽町近隣へキャンピングカーでお出かけの際には1泊ご利用ください。

⑭レンタル事業(23年夏予定)

東神楽大学や東神楽町を訪れた観光客の方や近隣に在住の方などがより楽しく活動ができるお手伝いとして様々なジャンルのアイテムをレンタルしていきます。
<レンタル想定ジャンル>
・移動(乗り物)関連(例:自転車など)
・撮影関連(例:一眼レフカメラ、4Kビデオカメラなど)
・レジャー関連(例:テント・テントサウナ・ポータブル電源など)

⑮観光農園(23年夏予定)

学校菜園跡地を利用し東神楽大学農場として町内の農業者の方にご協力をいただきながら観光農園を展開していきます。東神楽町内でもグリーンツーリズムを今後展開していきます。

⑯アクティビティ

きっかけを生み出す場所として様々なアクティビティを今後実施予定です。
ボッチャやボルダリング・普段目にすることが無いようなマイナースポーツなど多様なスポーツともきっかけをつくっていきます。
現在、卓球部・ボッチャ部・バスケ部を立ち上げ予定です。

⑰学食(準備中)

大学といえば学食。家庭科室を改装したカフェでは、東神楽町や大学らしいメニューを提供予定です。また、場所自体もレンタルで活用できるようにしていきますので、1日カフェ営業なども行えます。毎月1回、夜な夜な私が主催のスナックなども実施していく予定です。

匠工芸(旭川家具)がふんだんに使われているカフェスペース

⑱購買部

東神楽町の農産物や特産品はもちろん、北海道各地の食品やグッズなど幅広く販売。
東神楽大学のオリジナルグッズやキャンプ場やテントサウナ、ゲストハウスなどで使うような日用品なども販売していきます。購買部はほとんどDIYでつくりました。
今後の構想としては、旭川空港に売っていない道内の食を売る場所にしていきたいと考えてます。

いたるところに黒板が使われている売店

このように、敷地内をフル活用した事業を展開し、多様なきっかけづくりいつなげていきます。利用者のアイデアでどんな使い方にもつながっていきます。

遠くて超近い!田舎なのに抜群の住環境、東神楽町

こちらのランキングだけも、東神楽町の良さがわかってもらえるかと思います。

街の幸福度 自治体ランキング<北海道版> 第1位(179市町村中)
街の住みここちランキング2022 自治体ランキング<北海道版> 第2位(179市町村中)

出典:大東建託いい部屋ネット

人口は1万人程の小さな町ですが、旭川空港があり、隣には30万都市の旭川市、住みここちランキング1位の東川町、観光で有名な美瑛町と素敵な町に囲まれています。一方で下記の動画を見てもらうとわかりますが、のどかな田園風景が広がり公園なども多く自然豊かな場所です。20年連続で道内で子どもの割合も1位を継続するほど子どもも多く、活気があります。
旭川市に食い込む形になっている為、大きなホームセンターなど買い物も食事も不便さがまったくありません。

お米が盛んな町(田植えの様子)
町内にある旭川空港と大雪山系

東神楽大学はそんな東神楽町のほぼど真ん中にあります。(下記参照)
大学周辺は田んぼに囲まれのどかですが、旭川空港からも夏なら車で10分以内に到着するほど便利で、東神楽町の市街地にもお隣東川町の市街地にもすぐで宿泊も勤務も観光も本当に好立地です。

大学周辺の様子(11月)

東神楽大学と東神楽町の立地で描く未来、ハブがあるということ

今後、仮に他の廃校活用のチャンスがきても、東神楽大学をコピーした取り組みにはなりません。あくまでもこの立地、今の課題、できることなどを考えた結果が東神楽大学プロジェクトになります。これは地域活性、農業支援などプロジェクト全てに言えることですが、1つ1つ意味と必要性がある活動が大事で金太郎飴ビジネスではありません。
そうした中で改めて、東神楽町という好立地だからできる可能性・魅力は、世界から人が来やすいこと、そして羽ばたきやすいことです。やって来るという部分では、コロナ禍前に旭川空港では新しく国際線ターミナルを増設し、インバウンドに向けた取り組み強化を進めているところでした。直行便も今後増えてくると思いますし、直行でなくとも羽田経由で旭川空港まで到着してくれたらそのままそこが東神楽町です。地方でよくある、空港についてから更に車で2時間かかるけど、、、という不便さがありません。空港にさえ到着したらそこが目的地!そうした利便性を発信しつづけ、クリエイターはもちろんゲストハウス利用の観光客、もしかしたら海外企業のオフィスなんてこともあるかもしれません。いやそれもありだな。誘致の方法はわからないけど。
そして東神楽町民が海外から来る方とつながるきっかけを通して世界へと羽ばたく可能性も大きく秘めていると思います。この空港がある価値は大学としては大いに活用をしていきたいと思います。

鬼に金棒!プロデューサーが拠点をもつということ

今回、タイミングよくこうした大きな拠点を自由に使える機会を得ることができました。オープンキャンパスの時に知人にも言われましたが、鬼に金棒ですねと。これまでは、アイデアがでても実現するための場所がありませんでした。東神楽大学では製造、販売、飲食、イベントスペース、宿泊とほぼ網羅しているので、これからは思いついたことはほぼどんなこともですぐに実現することができます。これは地方創生のプロデューサーとしてはわくわくしかしません。

ハブ(接続ポイント)があることの価値

そしてこうした大きな拠点ができたということは、「ハブ(=接続ポイント)」の機能をもつことにもつながります。これは最近よく考えることですが、地域活性で地方移住や地域へ飛び込んでビジネスをなどがありますが、スムーズに進めるためには行政ではないハブが必要になります。端的に言えば、東神楽町に関わる方が来た時に、どれだけ滑らかに地元の方と必要に応じてつながることができるか。逆に言えば、町の方々も東神楽大学に関わる、滞在する世界中の方々とのつながりをするするっとつなげていけるかになります。この機能としても東神楽大学は有効的な機能を有しているといえます。
これ、似たようなのでは、いわゆる地域の顔役や有力者という方々が近いのかもしれませんが、それは内部の方だからわかることで外からは分かりません。また、「個人」になってしまうとその個人につながるまでに労力を有し疲れてしまいます。一方で先ほど書いた、行政ではなくという部分では、行政に飛び込んで教えてくれるのは簡単な情報でしかありません。これは行政の機能としてそうだということです。東神楽大学ができたことで、とにかく東神楽大学へとアクセスをしてもらえることで、観光案内のようなご案内から企業や農業者への連携、行政との接続、個人との接続など様々なつながりをサポートすることが出来ていきます。
Wi-Fiを探す時に、時間がかかったり繋がっても回線が弱いとフラストレーションがたまりますよね。我々はまさに、東神楽という回線への接続を光回線のように迅速にアクセスできるようにしていきたいと思います。

ハブのイメージイラスト

さらなる、東神楽大学らしい遊び方・活動の模索へ

ここまで、東神楽大学のお話をしてきましたが、永遠に完成形はありません。使う方々の意見を取り入れたり、訪れる外国人との情報交換だったり、メンバーの新しいアイデアだったりを取り入れ、どんどんと進化させていきます。そうした中、下記のような取り組みなども現在すでに検討してます。

■単位制度

時間貸しなどの利用時間に応じた東神楽大学独自の単位を認定した遊び方を考えてます。年間最優秀学生には特別受賞などやりたいですね。

■部活・サークル

各事業などから派生する活動がどんどんでてきますので、東神楽大学運営側が主体となって実施するものは部活動とし、東神楽大学に集まる方々で発生する活動をサークルとして認定し、SNSでの発信などサポートしていければと思います。
まずはサウナ部・卓球部・バスケ部あたりの活動を始めていこうと思います。

■町民割引

東神楽町の方がやはり一番使ってほしいと思っていますので、町民登録をいただくと20%程度利用料が割引になります。

町民割引についてはこちらのページの最下段をご覧ください

■防災拠点

小学校時代から避難場所になってますので、東神楽大学となった今も避難所として災害時には対応できるよう、ポータブル電源やソーラーパネル、キャンプ用品の転用、薪ストーブの設置など工夫していきます。

最後に

ぜひ一度、東神楽大学へお越しください!
入学生(利用者)はいつでもお待ちしてます。
頼もしいメンバーと共にどこまでもいける町、東神楽町をどんどん高めていき、そこに住む方、働く方、遊びに来る方がよりわくわくできるように頑張っていきたいと思います。

オープンキャンパス終わりにメンバー・ボランティアスタッフらと


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