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2月 // 行動学入門の読書感想文を添えて

こんばんは
わきゅうです

2024年が早くも1ヶ月が経ちました
2月です 今年はうるう年みたいです
うるう年がくると、東京事変の解散ライブのライブビューイングを見に府中の映画館まで行ったことを思い出します(武道館のチケットを巡ってmixiでチケット詐欺にもあいました 苦笑)

先月は平野啓一郎氏の作品にがっつり嵌ってしまい、その熱が少し落ち着いたのも束の間、今は三島由紀夫氏の「行動学入門」に痛く感銘を受けています。(学生の頃はいまほどのめり込めなかったなあ)

「行動学」とは耳馴染みの無い言葉ですが、単純に「行動」というものの性質を持論で語る 持ち前の広範な知識で具体的に語る そんな感じ。

個人的には、そもそも、"行動"という身近な概念であるのにそれを説明しようとするとなんだか捉え難い、それでいて情熱のある課題にフォーカスすることが三島氏らしい という可笑しさがあった そんな概念を筋肉質な文章で書き出せてしまう技術と そこに宿る思想が生命力を伴っていて、 思わず身震いするような そんな作品だった

討論集会に行った時は、集会の所要時間はわずか二時間半。
私はそのために何一つ準備もせず、ただタクシーに乗ってうちから駒場の東大へ行き、討論が済むとまたタクシーに乗って帰ってきただけだった。
[省略]
その所要時間はどんなに多く見積もっても四時間を越えてはいない。
しかし、世間ではその行動が過大に宣伝され、おもしろがられ、人々の興味と関心の的にしばらくなっていた。
[省略]
それなのに人々はその短い時間の行動にしか興味を示さず、一月のうち二十四時間の三十倍、七百二十時間の私の長い時間の過ごし方についてはほとんど興味を示すことはない。

「行動学入門」三島由紀夫 著

三島氏はひと月の内、ほとんどの時間を小説やエッセイの執筆というデスク・ワークに充てていたという。この時感銘を受けたのは、"行動"をしたという事実以上に、それを裏付けるだけの七百二十時間の知的活動があることだ

これには思わず閉口するというか、感服するというか、ただただ頭が下がるというか、、、(自分の行動や、それを裏付ける何かを振り返ってしまいました。)

三島氏の主張では、"行動"には必ずしもその強度を裏付けるだけの何かが必要ということでは無いことがまた面白い。このあたりに哲学があって、だからこそ「行動学入門」なのだと、納得して読み進めてゐる

〜〜〜もっと色々書きたい気もするのですが、
他の予定があるので今日はここまで👋
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