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ウォーキング初心者にはこれを伝えよう

ウォーキングは気軽に始められる運動であり、多くの人が取り組んでいます。しかし、ウォーキング療法士が対象としている人の中には運動習慣が少ないため心肺機能が低い人もいます。その様な人たちの場合、ウォーキングを始めても、『少し歩くだけできつい』と話される方もいます。
この場合『短い時間でも良いので運動を続けましょう』とアドバイスをすることがあります。では、その短い時間というのはどのような根拠があるのでしょうか?
本日はウォーキング初心者をご指導する際に知っておきたいポイントを整理していきます。


ウォーキングで心肺機能の向上

運動習慣がない人は、心肺機能が低く、運動することですぐに息切れが生じてしまい、『辛い』と話されます。では、短い時間の運動で心肺機能にどのような効果があるのでしょうか?
今回紹介する
間欠的な有酸素運動における運動中および 運動後の酸素摂取動態
では

被験者は定期的な運動習慣のない健康な若年男性9名に対して,以下に示した異なる2つの運動条件で運動実験を実施した.
1)30分間の連続的有酸素運動(以下,30Ex
2) 10分間3セット(10分休息)の間欠的有酸素運動(以下,10Ex)

(中略)

運動中における平均HRを表2に示した.30Exでは152.5±14.8拍/分,10Exでは149.0±12.9拍/分であり,運動条件の間で有意な差はみられなかった.

(中略)

運動中における平均HRを表2に示した.30Exでは152.5±14.8拍/分,10Exでは149.0±12.9拍/分であり,運動条件の間で有意な差はみられなかった.

と報告されています。
つまり、まずは短い時間で実施し、こまめに休憩を挟んでも心肺機能の向上は図れることが考えられます。

まとめ

ウォーキングで効果を得るためには、まず始めること、そして継続することが重要です。
しかし、いきなり高い目標を伝えると始めることも継続することもが難しくなります。まずは対象者が取り組みやすい運動時間、強度をお伝えすることで始めるきっかけ、運動継続と繋がります。
ウォーキング療法士として、しっかりと根拠を持ち、さらにその方にあった運動時間、歩く強度をお伝えしていきましょう。
ウォーキングを指導し、その方の健康寿命をサポートしてみませんか?
療法士として、社会貢献ができる手段がウォーキング療法士です。

ウォーキング療法士の詳細はこちらから
https://iairjapan.jp/wt/




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