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「あなたの人生にはオーナーシップがない」

ほぼ初対面の人から「あなたの人生にはオーナーシップがない」と言われた。

今から3年前。
私は「世の中に本質を広めたい」との思いから、ある2泊3日のリーダーシップの研修に参加していた。

富士山の見える山に囲まれた盆地。9月はちょうどいい季節だった。

3日間、20人の受講生たちは1人ずつ、自分のテーマを話し始める。
それについて講師が悩みの原因を伝えていく。

そして、3日目。私に順番が回ってきた。今抱えている問題を話した。
それは、ある経営者が良かれと思ってしてくれる行為に関して私はどうしても気に入らない、という話をした。

その一例は、ほんの些細な事。

お仕事の打ち合わせ中、寒くて自分のコートをひざ掛け代わりにかけた。
その経営者は立ち上がり、入口にある空調を調節するために立ち上がってくれた。

起こった事実はこれだけ。
それなのに、私は「気が利くところを見せたがっている」と解釈してしまう。
その経営者からは、甘えたい、気に入られたいというエネルギーが伝わってくる。

どれだけ私は歪んでいるのか。笑

こんな話をした。

講師は、

「あなたの人生にはオーナーシップがない」

と言った。

は?

今でもあの時の感覚は強烈に覚えている。

何をおっしゃっているんですか?それ、私に向けた言葉じゃないですよね?

だって、私の脳内で働いている小人たちも、そんな回路は全く無いって言ってますよ!?
誰かとお間違えではないですか??

だって、結婚も離婚も全て自分で決断していますけど??自分の人生は自分で創っていますけど?

そんな感覚でした。頭の中はぐるぐる回っていても、適切な言葉が出てこない。

しかし、講師からは容赦なく

「別にオーナーシップがないままで今まで通り生きていけるから、このままの人生を進んでもいいわけだし」
という。

ち―――ん・・・
そこで私の脳内は限界を迎え、早々に店じまいを始めた。

そこからは脳内休業のため、何を言われても、ただただ頭の中は真っ白な霧が広がっていた。生命の危機すら感じた。笑

この人は一体、何の根拠があって言っているのか?私のことを何も知らないのに。

私を嫌っていじめている、としか思えなかった。

そこでセッションは終了。

講師は笑顔で「さようなら~またね~」と手を振っている。

私も笑顔で手を振ったが、きっと顔はおもいきり引きつっていたことでしょう。
だって

「もうこの人とは二度と会わないわ!!また、はもうないんだから!!」
と本気で思っていた。

しかし、

人生にオーナーシップが無いってどういうことだろう・・・・

頭から離れなかった。

そして、半年後、その答えは突然やってきた。

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