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#218 ピノノワールの魅力

こんにちは、皆さん。今回のテーマは、ワイン醸造用のぶどう品種「ピノノワール」についてお話ししようと思います。このブドウ品種には、ワイン愛好家にとって魅力的な要素がたくさん詰まっています。
ワインというと赤ワインでいえば「カベルネソーヴィニオン」、白ワインでいうと「シャルドネ」が有名ですよね。皆さんは「ピノノワール」という名前、ご存知ですか?これはフランス語の「マツ (pin)」と「黒 (noir)」から来ており、その名の通り、このブドウの特徴的な密着粒がまるで松かさのように見えることに由来しています。名前にどことなく可愛らしさを感じますよね。
#ピノノワール

栽培の難しさ


ピノノワールの栽培は一般的なブドウ品種とは異なり、少々難しいものです。果房が高密度な密着粒であるため、かび病や天候被害に弱く、定期的な樹冠管理が必要です。また、果皮が薄く、タンニンの含有量が少ないため、通常は淡い色味でミディアムボディのワインとなります。そのため、熟成の段階が均一でなかったり、予測が難しかったりすることもあります。
#気難しい性格

世界中の栽培地


興味深いことに、ピノノワールは世界中で栽培されています。フランスのブルゴーニュ地方が有名で、そこにある「ロマネコンティ」は世界的に有名なワイナリーです。しかし、日本でも栽培されており、北海道の余市にある「ドメーヌ・タカヒコ」も素晴らしいピノノワールを生産しています。日本からも美味しいワインが生まれていることを知っていただけるとうれしいです。
#ドメーヌタカヒコ

ナナツモリピノノワール

さらに、ピノノワールは世界中で栽培されています。アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ブルガリア、カナダ、チリ、クロアチア北部、チェコ共和国、ジョージア共和国、ドイツ、ギリシャ、イスラエル、イタリア、ハンガリー、コソボ、北マケドニア共和国、モルドバ、ニュージーランド、ルーマニア、セルビア、スロバキア、スロベニア、南アフリカ共和国、スイス、ウクライナ、アメリカ合衆国、ウルグアイでも栽培されています。世界中で愛されるピノノワールの魅力は、本当に広がっていますね。
#日本も栽培面積が増えている

映画「サイドウェイズ」との縁


さて、ピノノワールが一躍有名になったきっかけの一つは、2004年に公開された映画「サイドウェイズ」です。この映画では、主人公がピノノワールを絶賛し、メルローをこき下ろすシーンが印象的でした。この映画の影響を受けて、ピノノワールの人気が急上昇しました。2004年10月にアメリカでこの映画が公開されると、メルローの売り上げは2%落ち、その一方でピノ・ノワールの売り上げはアメリカ西部で16%増加したらしいです。ワイン愛好家にとっては必見の映画ですし、その影響力は計り知れません。
#サイドウェイズ

映画「サイドウェイズ」
アメリカ サンタバーバラのワイン畑

まとめ


ピノノワールは、その特異な特性と多様な産地で世界中で愛されています。独特の風味と魅力を持つこのワインは、一度試してみる価値があります。その多様性と魅力に惹かれ、ワイン愛好家たちはピノノワールの魅力にどっぷりと浸かること間違いなしです。僕もその中の一人です。日常で気軽に楽しめる一本から、特別な日にぴったりの高級ワインまで、ピノノワールは様々なシーンで楽しめます。ぜひ、一度お試しください。
#ソムリエのつぶやき


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