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痛くなるのも、活性酸素が神経を刺激しているからです


健康を失ってからでは遅すぎる。健康だから自由でいられるのに、そのことを理解している人がほとんどいない。健康を失って初めて、それに気づく。

人類がさらなる高みに到達できるかは、エキスパートの双肩にかかっている

クリエイティブでエネルギーと意欲にあふれた人々は現状に満足していられず、さらに先に進む方法、他の人々がやっていないことをする方法を模索する。こうした開拓者が新たな可能性を示すと、他の人々もその技法を学んで追随する。開拓者がリチャーズのように自らのテクニックを明かさない場合でも、何かが可能であるとわかるだけで、他の人はそれに挑もうとする意欲を駆り立てる。進歩を実現するのは、今わかっていることや可能なことの最先端で努力する者であり、最先端に到達するのに必要な努力を怠る者ではない。つまり高度に発達した分野をはじめ、たいていの分野において人類がさらなる高みに到達できるかは、エキスパートの双肩にかかっている。

ゼネラリストは異なる分野を統合したり、ある分野の技術を別の分野に応用したりする↓

俺はあんまり瞑想しないけど、瞑想が上手なのは量子論っていう瞑想をしたり、相対論っていう瞑想をしてるからなのね

ひもが振動してる時が有で、振動してない時が無だから。これが量子論の帰結↓

ラザフォードは、アルファ線にせよベータ線にせよ、X線のように「光の仲間」という意味での「線」ではないことにすぐに気づいた(中略)ことのはじまりは、ベクレル(※フランスの物理学者アンリ・ベクレル)とのあいだに起こった友好的な論争だった(中略)業を煮やしたラザフォードは、新しく助手になったハンス・ガイガーに散乱を測定してくれるよう頼んだ(中略)(ガイガーはのちに有名な「ガイガー計数管 (カウンター)」を発明(中略)ラザフォードと同じ頃、オーストリアでは大勢が同じことをやっていた。だが、今日に名を残した者は一人もいない。なぜだと思う?それはラザフォードがちょと大胆で、少しばかり手先が器用だったからさ。※引用者加筆.

アインシュタインは100年前、25歳のときにこれに気づいた↓

ラザフォードが発見した光り輝く放射性物質(中略)当時の物理学者は、元素変換に関するラザフォードの突飛な主張を受け入れるほど大胆ではなかった(皮肉なことに彼らは、ラザフォードが発見した光り輝く放射性物質をいじくりまわすほどには大胆だったため、起こるとは信じていなかった過程で発生する放射線に自分の身をさらされてしまった)(中略)ラザフォードは若い頃トムソンのもとで研究していたが、この頃には世界を代表する物理学者となっていて、マンチェスター大学で放射線の研究をおこなうセンターの所長を務めていた(中略)鳴りを潜めていた量子の考え方を復活させ、アインシュタインによる光子の研究ではなしえなかったことを実現する。すなわち、量子の考え方を確実なものにしたのだ(中略)ラザフォード自身は測定をするだけの忍耐力がなく、あるときなど二分間やっただけで悪態をついてやめてしまった。それに対して助手のドイツ人ハンス・ガイガーは、根気のいる作業の「達人」だった。皮肉にもガイガーはのちに、ガイガーカウンターを発明して自分の技の価値をゼロにしてしまう。

みずから理解を深めたことほど他人に教えるのはむずかしくなる

放射性炭素年代測定について:地球は、外宇宙から降り注ぐ高エネルギーの亜原子粒子〔陽子、電子その他、原子以下のさまざまな粒子〕を絶えず浴びてきた。このような〔宇宙線〕と大気の相互作用によって中性子が生じ、それが窒素原子の原子核に突入して、代わりに陽子をたたき出す。すると、ごくわずかに放射能を帯びた炭素が生成される。科学用語ではこれを炭素14(14C)と呼ぶ。炭素14は自然に崩壊して〔中性子一個が陽子に変わり〕、窒素に変化する。その変化の速度は、宇宙線によって炭素14が生成される速度にほぼ等しい。そのため、空気や海水や陸地に含まれる炭素には、つねに同じ割合で炭素14がわずかに含まれるようになった。植物は光合成によってこの炭素14を取り入れる。動物も植物を食べることにより、この炭素14を取り込む。だから、生きている細胞には、必ず一定の割合で微量の炭素14が含まれていて、その炭素14がかすかに放射能を帯びている。生物が死ぬと、炭素14の吸収も停止する。細胞内の炭素14は崩壊し続け、体内の炭素14の比率は予測可能な割合で減少していく。これを利用すれば、その生物が生きていた年代を推測できるのだ。

炭素14でいちばん怖いのは、もしそれが体内に入り、たとえば肺のなかに付着してしまうと、長期間そこに留まるということ

放射年代測定は同位体の存在に基づいている。同位体とは、陽子の数は同じだが、中性子の数が異なる原子核どうしを指す。同位体の関係にある原子が作る原子は、どれもほぼまったく同じ化学的性質を持っている。しかし、原子核には不安定なものが多く、そうしたものは崩壊するが、その寿命は同位体ごとに決まっている。同じ化学元素の同位体のなかに、寿命が極端に異なるものが存在することが多い。放射年代測定は、この二つの特徴───化学的性質が同じであることと、寿命が異なること───を利用する手法である(中略)(※14Cの原子核は電子と反ニュートリノを放射しながら窒素の原子核(14N)になってしまう)(中略)宇宙は五七三〇年(※14Cの半減期)よりはるかに長い時間存在しているので、「どうしてまだ14C(※不安定、すなわち放射性である炭素の放射性同位体14)が残っているのだろう?」という疑問が生じる。これに応えるうえで鍵となるのが、14Cは宇宙線の作用によって、地球の大気のなかで新たに作られると言う事実である。こうして新たに生まれる14Cが、崩壊した分を埋め合わせて、大気中の14Cと12C(※12Cの原子核は安定性がきわめて高く炭素の同位体で最も多く六個の陽子と六個の中性子を含む)のバランスを維持しているわけだ(中略)生物は炭素を、大気から直接、あるいは、大気から水に溶けた直後に体内に取り込む。生物が取り込む炭素は、そのときの大気のバランス14Cと12Cのバランスを反映している。しかし、生物が死んでしまうと、その体内にある14Cは崩壊しても埋め合わされなくなる。その後、体内の14Cの割合は、予測可能なかたちで低下していく。このように、生物起源のサンプルの14Cと12Cの比を測定すれば、サンプルの源だった生物が最後に生きており、炭素を取り込んでいたのはいつかを特定することができる(中略)この比を測定する方法は二つある。常に12C核のほうが圧倒的に14Cより多いので、炭素の総量を測定するだけで12Cの量をうまく見積もることができる。14Cの量を知るには、放射能───すなわち、電子の放出量───を測定すればいい。ある時期に崩壊する14Cの割合はわかっているので、その測定値を使って14Cの量を推測することができる。※引用者加筆.

ゼネラリストである菌根菌は、生き残りの確率を高めるために、さまざまな種類の木に投資

みずから理解を深めたことほど他人に教えるのはむずかしくなる。そう語るのは、心理学者で教育者でもあるハーバード大学のエリック・メイザー教授だ。

私たちは放射能を浴びていた

疲れる一日もこれで終わりだとホッとしながら、私は下を見て息を呑んだ。中性子源の入った検知器が裸のまま私たちの足元を這っていたのだ。おそらくは一つ前の円筒で計測したとき、ケーブルを固定する装置がうまく動かず、ケーブルが収納できなかったのである。私たちは放射能を浴びていた(中略)私の両方の乳房を切除する手術が終わって麻酔から覚めると、メアリーとジーン、バーバラ、それにロビンが不安げに私を見下ろしていた。私は平らになった自分の胸に目をやり、モルヒネポンプのボタンを押した(中略)「リンパ節に転移していなければこれで治療はおしまいかもしれないわよ」とバーバラが言った。バンクーバーを発つ日、私のがんがリンパ節に転移していることがわかった(中略)イチイの木からつくられるパクリタキセルを使う(中略)パクリタキセルは、大きなシーダーやメープルやダグラスファーの下に生え、背が低くてこんもりと葉を茂らせるイチイの形成層からつくられる。先住民族の人々はその効能を知っていて、病気の治療のためのティンクチャーや湿布をつくったり、針葉を擦りつけて肌を丈夫にしたり、葉を浸した水に浸かって身体を浄化したりした(中略)イチイは森の涼しい木陰で元気に育っている(中略)がんが寛解したと知らされた日、マルパス先生は、もしもがんが再発したら今度は治らないと言った(中略)初期の実験でラウンドアップを使ったり、中性子プロープの安全装置を鼻に押しつけるのを忘れたりしてはいけなかったのだ。離婚をめぐるいろいろなストレスがよくなかったのもたしかだった(中略)実験計画は、アメリカシラカバを放射性同位体炭素14で標識化して光合成産物がダグラスファーに移動するのを辿り、同時にダグラスファーは安定同位体炭素13で標識化してその光合成産物がアメリカシラカバに移動するのを追跡する、というものだった(中略)炭素14でいちばん怖いのは、もしそれが体内に入り、たとえば肺のなかに付着してしまうと、長期間そこに留まるということだ。なにしろ半減期は5730年(プラスマイナス40年)なのである。一方炭素13は安定同位体で放射性はなく、心配は不要だった(中略)ここでハイイログマに遭遇すればあっというまにお陀仏だ。でも私の気持ちは穏やかだった。抗がん剤治療に比べれば、ここにいることは至福に感じられた。それに私はずっと落ち着いていた(中略)アーバスキュラー菌根のネットワークが、外生菌根のネットワークとは全く別に存在するのだ(中略)アーバスキュラー菌根菌はゼネラリストだ。つまり自然界に存在する数少ないアーバスキュラー菌根菌は、菜園のほとんどの野菜の根にコロニーをつくり、それらをつなぐことができるのである(中略)ゼネラリストである菌根菌(※菌類の根っこ)は、生き残りの確率を高めるために、さまざまな種類の木に投資 ※引用者加筆.

植物は植物固有のまさに言語を使って、仲間どうしでコミュニケーションをとることができる↓

鳥の視点ではなく虫の視点で世界を見る。

自然界になかったものが体内に入ってくるとミトコンドリアは誤作動を起こして、活性酸素を大量に排出↓

痛くなるのも、活性酸素が神経を刺激しているからです───日本医科大学 太田成男教授(著書名失念)

活性酸素の生成と毒性を弱める最も簡単で合理的なアプローチは予防

体がエネルギーを燃やすとき、いくらか毒性の代謝物(反応の結果生じる分解産物)がミトコンドリア内で作られる。これらは活性酸素と呼ばれ、いわば体にとってオキシドール〔殺菌消毒液〕の役目をする。体の部位によっては、活性酸素はよい目的に利用される。たとえば、白血球〔生体防御に関わる免疫担当細胞〕のなかでは、感染症にかからないようにするために外部からの異物や侵入を防ぐ防御防衛システムの一部として働く。だが活性酸素は正常なエネルギー代謝の副産物でもあり、肝臓や膵臓といったほかのタイプの細胞のなかで作られたときには、細胞のDNAやタンパク質や細胞膜などを傷つける可能性がある。ダメージをくらう前に活性酸素の力を消すには、抗酸化剤の助けが必要だ。その役目を果たすのが、ペルオキシソームと呼ばれる、細胞のもう1つの部位だ。ペルオキシソームには抗酸化剤がいっぱい詰まっているが、その大部分は、微量栄養素の形で口から取り込む食べ物からもたらされる。ペルオキシソームはミトコンドリアのすぐ隣で暮らしていて、「掃討作戦隊員」として余分な活性酸素を退治する。ペルオキシソームが細胞内で生成される活性酸素の速度に追いついているときは、あなたもあなたの細胞も健康なまま留まることができるが、追いつけなくなると、細胞は傷ついたり死んだりしてしまう(中略)薬を飲めばいいのかって? 一言で言えば、答えはノーだ。このプロセスを止める薬は存在しない(中略)あなたのミトコンドリアは依然不調のままだ、そして脂質生成と活性酸素による損傷は弱まることなく続き、あなたの細胞も、あなたも死んでしまう。だが、あなたもダイアナも、まだ運が尽きたわけではない。そうしたプロセスを大幅に遅らせることは可能だ。活性酸素の生成と毒性を弱める最も簡単で合理的なアプローチは予防だ。

40歳になったら、まず「食前キャベツ」を始めてください。食前キャベツをするだけで、体重を落とすことができますし、腸内環境も良好にでき、体内に溜まりがちな活性酸素もへらすことができます───藤田紘一郎教授(著書名失念)

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