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交感神経はわずか1秒で活性化するが、そのスイッチを切ってリラックスと回復の状態に戻すには1時間

レーウェンフック(フェルメール展・引用者撮影)

レーウェンフックは、赤血球、精子、細菌、原生動物、それに多数の微少な動物たちを次々に発見していった(中略)一部の細菌は、日の当たる海面に浮かびながら、太陽光によってATPを作っている。地下深くでは、また別の種類の細菌が、鉄原子にたくわえられたエネルギーを利用してATPを生み出している。生物は、十分な量のATPをため込むと、それを燃料として使い、その結合を断ち切って、なかに収められていたエネルギーを解放する(中略)一個のミトコンドリアは、三七個の遺伝子と、遺伝子からタンパク質を作るのに用いるリボソームをもっている。そしてときどき細菌のように増殖する。真ん中でくびれてちぎれ、それぞれが自身のDNA群を持つ、ふたつの新しいミトコンドリアになるのだ(中略)二〇億年前、われわれのミトコンドリアの祖先は、自由生活性〔単独で動きまわる生活形態〕の細菌だった。それがより大きな細胞(単細胞の真核生物)に呑み込まれ、ふたつの種は協力関係を築いた。ATPを提供するのと引き換えに、ミトコンドリアは、遺伝子の大半を失った。だがすべてを失ったわけではない。それに細菌の祖先のように分裂する能力も失っていなかった。

寒いところに行くとミトコンドリアが増えるというデータがあります↓

緊張状態が続くと免疫力が低下します

交感神経はわずか1秒で活性化するが、そのスイッチを切ってリラックスと回復の状態に戻すには1時間以上かかることもある。そのため事故のあとは食べ物が消化されにくくなる

発がんの下地は、交感神経の緊張が続くような生活を長いあいだ送ることでつくられます(中略)毎回毎回、「ああ今回は大丈夫だった・・・でもまた次回はどうだろうか」と、その都度不安と向き合わなければならないのは大きなストレスです(中略)交感神経の緊張状態が続くと、血流が悪くなって低体温・低酸素になることはたびたびお話ししてきましたが、こういう環境は酸素を必要とするミトコンドリアにとっては非常に生きづらいものなんですね。すると、分裂抑制遺伝子が機能を停止(中略)つまり原核細胞当時の性質が出て、猛烈な勢いで分裂を始めてしまうわけです。それが発がんだったんですね

寒中稽古を一週間続けると、体がポカポカしてきます(中略)これはミトコンドリアが活発化しているためです(中略)そのまま寒い状態が続けば、体は機能できずに死んでしまいますから、一生懸命ミトコンドリアを増やして、エネルギーの量産態勢に入るのです(中略)糖尿病では、筋肉のミトコンドリアで糖をエネルギー源として消費することができないので、糖の血中濃度は高いままになり、しかもエネルギーが足りない状態になってしまいます(中略)つまり、糖尿病は筋肉がエネルギーをつくれなくなる病気なのです。 エネルギーをつくれないので、疲れやすく、体がだるく、力が出ないという糖尿病の症状につながるわけです(中略)ミトコンドリアを増やすためにもっとも重要なことは、カロリー制限よりもむしろ、「空腹感を感じること」なのです───日本医科大学 太田成男教授(著書名失念)

(※2型糖尿病の)自覚症状は、初期段階ではほとんどありません。 かなり進行したあとに、疲れやすい、体に力が入らない、倦怠感、のどの渇き、目のかすみなどといった症状が出はじめますが、もっと怖いのは長期にわたったと見られる合併症です(中略)(※糖尿病)治療を受けずにそれ(※水虫や靴ずれなど)を放置して悪化させれば、腐って壊疽を起こし、切断しなければならなくなります。※引用者加筆.

マウスの実験では、人工甘味料アスパルテームが血液中の糖質を増加させ、糖尿病の初期段階と同じような影響を腎臓に与えていることも明らかになりました。なぜ、こんな結果になったのか、ボストン大学医学部のバーバラ・コーキー博士は「膵臓は砂糖だけでなく人工甘味料にも同じく反応し、大量のインスリンを出すということです。インスリンの過剰分泌は脂肪の蓄積につながるので、太ってしまうのです」と述べています(中略)カロリーゼロ飲料を飲む人は、飲まない人に比べてウエストサイズが5〜6cmも大きいということがわかったのです。

傷のある糖尿病患者が高圧室で治療を受けると、細菌が酸素にさらされて死滅する↓

糖尿病は典型的なストレス病です───藤田紘一郎教授(著書名失念)

ATPを作る際に大切な、ミトコンドリア内での電気の流れをよくするコエンザイムQ10

ビタミンB群と並んで大切なのが、αリポ酸とコエンザイムQ10

少ないミトコンドリア(※心臓、肝臓には10〜20倍のミトコンドリア存在)で多くのエネルギーを発生させようと頑張りすぎると活性酸素は増(中略)トレーニングを習慣化するとミトコンドリアが増えて不完全燃焼が減り、活性酸素の発生量は相対的に低く抑えられます(中略)活性酸素の発生量が減って酸化ストレスを下げられる(中略)ミトコンドリアでのエネルギー産生でビタミンB群と並んで大切なのが、αリポ酸とコエンザイムQ10(中略)運動以外にミトコンドリアを増やす方法が二つあります。それは寒い環境で過ごす、あるいは空腹で過ごす ※引用者加筆.

空腹で過ごす

患者さんに可能な限り実行してもらいたいことがあります。それが、ややきつめの有酸素運動です(中略)運動をがん治療にまで昇華させるためには、もう少し強度な負荷が必要になります。なぜなら、がん患者さんにとっての運動の目的は、長寿遺伝子のスイッチをオンにし、全身のミトコンドリアを増やすことにあるからです。

すべての病気に「効く」魔法の杖があるとしたら、おそらく「運動」です(中略)運動によってミトコンドリアを増やせることがわかっています。


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