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#セックスエデュケーションS2Ep7は神回

みなさん、こんにちは☺️

9月になっても猛暑日が続きますね・・・・💦

今回のnoteでは、Netflixにてシーズン2まで公開されている『セックス・エデュケーション』の個人的神回について語っていきたいなと思います。

『セックス・エデュケーション』はイギリスで製作されたNetflixオリジナルドラマです🌹

主人公であるオーティス・ミルバーンはセックス・セラピストの母をもつイギリスの高校生です。ひょんなことからある学生の性に関する悩み相談に乗ったことからメイヴ・ワイリーにその才能を見出され、母親譲りの性教育の知識を活かし、同級生でありオーティスの気になる存在でもある彼女ともに学校で有料のセックスセラピーを始めます。

このドラマのタイトルからも分かる通り、一貫して性教育に関する話を扱っています。しかしあくまでもコメディドラマとしての姿勢を崩さず、視聴者をクスリと笑わせながらもよく練られたストーリーと登場人物の1人1人にフォーカスした人物描写で毎回私たちに何かを学ばせてくれます。

そんな2シリーズ全16話の中でも個人的神回はシーズン2第7話です。

それは普段私が抱いている違和感や疑問を見事に解消してくれたエピソードだったからです。

このエピソードについてお話したいことは本当にたくさんあるのですが、今回は2点に絞ってお話していきたいと思います!(ネタバレを含みます🥺)

①避妊の描写

オーティスは前日夜のパーティーで非常に酔っぱらってしまい同級生のルビーと一夜を共にしてしまいます。目覚めたオーティスは自分のしたことに愕然となり、ルビーにきちんと避妊具を使用したかどうか確認します。ルビーは「99%の確率で使ったと思う」と答えましたが、後に「やっぱり曖昧で覚えていない」と言い出します。

その後の2人がとった行動は、薬局で販売しているモーニングアフターピルを買いにいくというものでした。

私が驚いたことはイギリスでのモーニングアフターピルへのアクセスの容易さです。今、日本でも薬局でモーニングアフターピル、いわゆる緊急避妊薬を購入できるようにしようという動きが広まっています。現段階で日本では、オンライン診療が認められたもののモーニングアフターピルを入手するためには病院を受診し、処方してもらう必要があります。

しかしイギリスでは医者の処方箋なしで薬局で購入が可能です。値段は、ドラマの中では25ポンド(日本円: 約3500円)、私が調べたところ実際にも無料か日本と比べて非常に安価な値段で購入できます。だからこそ学生である2人が購入することができたんですね😳

このシーンが伝えたいことは緊急避妊薬が薬局で買えるからいつでもどこでも避妊せずに性行為をしてもいいよね、ということでは決してありません。望まない妊娠を避けるためにも最初の段階で避妊をすることの重要性、そして万が一避妊を失敗してしまった際のアフターケアの重要性を強く説いているのだと感じました。

②シスターフッドと「あなたは何も悪くない」

私がこのエピソードを神回だと感じるもう1つの理由は、シスターフッドが描かれていることです。

シスターフッドとは、フェミニズムの文脈でよく使われる「女性同士の連帯」のことです。

メイヴやメイヴの親友エイミー、ほか同級生の女子たちは女子更衣室に口紅で書いてあった先生の悪口を見つけてしまいます。女子更衣室に書かれていた事、口紅を使って書かれていた事から発見した女子6人が犯人と疑われ放課後の居残りを命じられます。

「6人全員が持つ共通点を見つけるまで家には帰さない」と言われますがこの6人全員は普段から仲が良いわけではなくむしろ時にはいがみ合う時もあります。そんな仲の6人がすんなりと共通点など見つけられるはずもなく、喧嘩も始まってしまいなかなか家に帰れません。

そんな状況の中である女子生徒が告白します。彼女は、通学途中のバスの中で見知らぬ男性に痴漢をされたことからそれ以来バスに乗れなくなってしまい、どこに行くにも歩いて向かう日々が続いていたのでした。

彼女が泣きながらそう告白した時、喧嘩をしていたメイヴや他の子たちはすぐに喧嘩をやめ彼女に寄り添います。「痴漢をされたぐらいでバスに乗るのが怖いなんてバカみたい」と言う彼女に向かってメイヴたちは「そんなことはない」と言い6人それぞれが自分が過去に受けてきた性被害について話し始めます。

人混みの中を歩いていた時見知らぬ男性に胸をつかまれたこと、道端でセクハラ発言をされ大人の女性から「露出の多い格好をしているからだ」と言われたこと、夜道でつけられたこと、子供の時に通っていたプールで露出狂の男性と出会ってしまったこと・・・・

彼女らが受けてきた性被害は私たちと無関係のものではありません。誰もが経験する可能性のあるものであり、共感するものでもあると思います。

また性被害に遭ってしまった時によく自己責任の文脈で語られてしまい、「そんな服を着ているからだ」「酔っているほうが悪い」と言われてしまうことがあります。私はずっとその自己責任論に疑問を抱いていました。

しかしこのエピソードは「あなたは何も悪くない」と私たちに伝えてくれ、あなた自身の行動や服装を変える必要は決してなく、悪いのはあくまで加害者なんだと私たちに寄り添ってくれます。

そして「性被害に対する怒りと共感」という共通点を見つけられた6人は家路につきます。

たとえ直前まで喧嘩していたとしても、普段は全く話さない仲の悪い人たちだったとしても、誰かの悲しみと怒りに寄り添い同じ気持ちを共有する女性同士の連帯「シスターフッド」を見事に描いたエピソードだと感じました。

おわりに

『セックス・エデュケーション』は性に関するドラマであることから非常に注目を浴びました。

そのインパクトの強さからたびたび誤解されてしまうこともあるのですが、このドラマは性をタブー化するのではなくむしろオープンに語り合うことで社会にある問題、そして個人が抱える悩みを解決していきたいという思いがこめられていると感じました。

このドラマを通じて自分自身が抱える悩みと向き合うことができ、少しでも心が軽くなったり、生きやすくなる人がいればいいな、と思います。

長くなってしまいましたがここまで読んでくださりありがとうございました!🌹

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