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知らず知らず求められる男性らしさ

こんにちは!毎日暑いですね。
白い入道雲と青い空、緑の田んぼをクーラーの効いた室内から見ている夏が一番好きです。WannaBeMEのしおりです。

今回は、男性性、女性性という点からジェンダーのお話をしていこうと思っています。
ジェンダーの話題になると大抵の場合、「男性は~、」「女性は~、」といった主語で語られがちですが、この違和感に答えてくれた記事があったため、そちらを引用しながら私の意見をつらつらと書いていこうと思います。

この世は男性性保持者優位社会である

就活をする中で会社の女性の割合を提示されたり、政府の「〇%女性登用」の文字を見たりするたびに、「いや~それは多様性じゃないんだよな~」と思い続けている自分が居ました。

ここに対するモヤモヤが自分の中で言語化された記事があったので、紹介します。

このブログでは、企業に女性役員を登用することに対する是非が議論されています。

この中の、以下の発言にハッとしました。

それで言うと、男性性と女性性の問題かと思っている。ホフステイトモデルによると、そもそも日本人は、世界的にも男性性が飛び抜けて高い社会であるらしい。北欧の男性より、日本の女性の方が男性性が強いとも言われている。
性別の問題というよりは、男性的であるということが求められ、女性であっても男性性を強く持って仕事をするように求められていると言う雰囲気が、日本のビジネスシーン全体にある。そもそも女性性を持ち出すのが勇気がいる。男性も男性性を強く持たないと、という苦しさを感じている人もいると思う。

ここで言う男性性、女性性とは、一般的に男性/女性が持っているであろう資質のことを指すいわゆる「男性/女性らしさ」を指していると思われます。

男性らしさ:積極的、論理的、引っ張るタイプ、気が強い、外交的
女性らしさ:受動的、感情的、控えめ、穏やか、気が弱い、内向的

こんなところでしょうか。

皆さんは、どちらの資質を多く持っていますか?

男性だけど女性らしさを持っている人、女性だけど男性らしさを持っている人ももちろんいると思います。

問題は、この資本主義社会ではどちらの資質をもって「優秀」と言われることが多いかということです。

圧倒的に男性性的資質を求められている世の中だなと感じませんか?

学校ではアクティブラーニングが取り入れられ、授業中に積極的に発言することが求められたり、
就職活動では自ら動いた経験が評価されたり、
外交的な人の意見の方が通りやすかったり、、、

思い当たる節はないでしょうか。

男性らしい女性より、女性らしい男性が批判される傾向が強い理由もここにあると思います。

もちろん、資本主義社会でも「女性性」は必要とされます。
しかしそれはサポートしたりケアしたりといった役割が多く、力を持つのは男性性が必要とされる役割についた人になりがちですよね。



そして私は男性性を持った女性なんだろうなぁと感じています。

意見を積極的に言う方だし、リーダーとかするタイプだし。

今までの生きてきた中で、「女の子らしいね」と言われたことなどありません。
むしろ、「男気あるね」「かっこいいね」などと言われることの方が圧倒的に多い人生でした。

私はこの男性性を持っているから今まで生きやすかったんだなとこの記事を見て感じたのです。


こう考えると、単に組織に女性を増やすことが多様な価値観をもたらすことにつながるのかという疑問が生まれます。

本当に多様な価値観を受け入れたいのであれば、受動的だったり控えめな人も同様に尊重すべきなのですが、どうしても利益が優先される資本主義社会では、強い人が勝ち上がっていく構造になってしまっています。

では、資本主義社会を壊せばいいのか?
そうではないと思います。非現実的なことを言っても世の中は変わりませんよね。

私が大切だと思ったのは、女性を登用することだけが多様性ではないと理解すること、そして社会の構造的に男性性が優位になっていると自覚することです。

これに気づかないと、結局「男なんだからハッキリ言いなよ」という男性への批判や、女性が女性に対して「自分は女だけどできた」というような圧力に繋がり、的外れな議論になってしまいがちです。

表面的な「男女」ではなく、その裏にあるところにまで目を向けて議論が行われることで建設的な話し合いができるのではないかと感じるのです。


どんな社会の問題に目を向けるとしても、机上の空論にならないよう、社会の構造、規則などに目を向けて、現実的な議論を行っていきたいなと感じる今日この頃です。





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