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私の誕生日

20代最後の誕生日は、2ヶ月前に産みの母が亡くなっていたことを知った私にとって、いつもと違った感覚の誕生日だった。

大きくなってからの誕生日は何故か憂鬱に感じた。
どこか祝われることのない日としての認識があったのか、人からのお祝いも苦手だった。
でも今年は人からのお祝いも素直に喜ぶことができた。心のどこかで産まれた日=産みの母が存在する日として認めたくない気持ちがあったのかもしれない。
産みの母へ産んでくれたこと、十月十日(とつきとおか)守ってくれたことへの感謝はあるが、それが自分の気持ちの100%とは言えないことに気づいた。全てがポジティブとはいかない自分の気持ちも素直に認めようと思う。

また産みの母が亡くなっていたことを知らずに過ごしていた年月があったことは悲しかったが、それと共に生きていることの奇跡や幸せを改めて感じた。
そして今この時は一瞬で、「いつかしよう」はしないことが多いこと、だからこそ20代最後の年、やり残していることを振り返って小さなことでもひとつずつやってみようと思った。
時間に限りはあるが、命さえあれば何だってできる。今年こそ、挑戦する年に、より自分が自分らしく輝ける一年にしたい。

環の会 Youthの会・Y

※Youthの会は特定NPO法人 環の会を通じて特別養子縁組をした「養子当事者」の会です




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