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売れてもいないのに、値下げをするな|プロとしての覚悟と責任

どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が350日目のnote投稿です。

本日も西野さんのVoicyから。
今回のお話は、クリエイターさんやフリーランスの方必聴の内容だったかと思います。

少し前にも、このような話題を耳にしたことがあって。
また私も自身の価値をつけるような機会があったので。
自分のことも振り返りつつ、Voicyの内容のまとめやそこから考えたこと、関連することについて記していこうと思います。

●自分や自分の作品を「値下げ」する前に価値に向き合う

早速このVoicyの結論の一つ目ですが、

自分や自分の作品の値段を「上げる」のは、自分や自分の作品を売ることよりも遥かに難しい。

西野さんがVoicy内で具体例に挙げていたように。
メルカリなどで売るような、自分ではない他の人の商品を売るのであれば、それは他者の価値で、その値段や相場を決めるのは"市場"になる。
であれば、売れるようにするために「値下げ」をすることも、手段としてありだと私も感じます。

ただ、クリエイターさんやフリーランスの方はそうではなくて。
クリエイターさん、フリーランスの方が向き合う課題としては、『自分や自分の作品に価値をつける』こと。

そんな中で、「売れないかもしれないから、安く売ります」という選択は、『価値をつける作業の放棄』になってしまう。

そして、一度値段を決めたとしたら。
値上げをするときに、何かしらの理由が必要となってくる。

買う側からしたら、周りからしたら、「なんで値上げしたの?」という問答が必ずやってきます。
加えて、値上げを何回も繰り返していくうちに、「また値上げ?!」と
皆が納得するような理由を探し続けなければいけなくもなってくる可能性がある、ということでもありますね。

こうした声を聞きたくなくて、「値上げの自主規制」を知らず知らずにとってしまうこともあるのだと思います。

ではどうするか。
もし自分が売りたい価格があるのだとしたら、その値段で買ってもらうようにするにはどうするか、という打ち手を考えること。
西野さんは『付加価値の創造』とおっしゃっていましたね。

作品に意味をつける、応援される存在になる努力をする。
こうした活動から、買い手側にも『作品を買うことがその人の応援・支えになる』をどれだけ伝えられるのか。
その価値をつける作業から離れないように、逃げないように、真正面から向き合いたいですよね。

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●価格をどの要素から決めるのかを考える

ここまでの内容を見てくださっていた、フォーゼロスタジオで配信仲間のASAKOさんから、下記のYouTube動画リンクを送っていただきました。

先の内容から、「じゃあ具体的にどうやって値段をつければいいんだ!」という声が上がりそうで。
そして実際自分でもそう思ったので。
この動画内容は渡りに船な感じでした。ASAKOさんありがとう。

そんな価値付け・価格づけのための項目がこちら。

<価格の決め方>
・コストから計算
・相場感
・戦略的調整
・値下げ
・販売方法

これは陶芸家の橋本忍さんのYouTubeから。
異色な経歴を持つ橋本さんだからこそ、このような考えを打ち出せているのかな、と漠然と思ったりもしました。


以下、それぞれのことを具体的にお話しされていたので、まとめます。

【コストから計算】
・材料費
・焼成費
・維持管理費
・賃金(生活費)

プロとして生活をしていくのであれば、収入と支出・毎日の生活や創作にあたる時間の割合、その結果作り出せる作品の数や質まできっちり計算して、そこから算出するのが基本。というメッセージを受け取ったように思います。

【相場感】
・クオリティ
・キャリア
・販売環境

こちらは結構ふわっとしていたように感じました。
空気感とも言い換えられるような部分なので、捉えるのは難しいですよね。

・クオリティに関しては、客観的な視点を入れて判断すること。
・キャリアは、それまでの実績や業績、知名度(業界内・外)を基準に。
・販売環境というのは、普段自身の仕事をおこなっている範囲のものから考える。
具体的には、オープンで販売しているか・委託して販売しているか・提携の顧客や拠点経由で販売しているか、のようなものでしょうか。その周囲との足並みが揃っているかどうか、というのが課題になりそうです。

【戦略的調整】
・ラインナップ内での調整
・ブランディング
・買われやすい価格

こちらはより具体的に、「購入者がどう思うか」から設計されているのだと感じます。

・ラインナップ内の調整では、同種のサイズ別陶器が大・中・小あるとしたら、そのサイズで材料費や手間はほぼ変わらないものの、「棚に並んだ値段」で差がありすぎる・なさすぎるとかえって変に感じる、という部分からくるのだと思います。
・ブランディングをする際には、最初に安売りをし過ぎてしまうと、作っても作っても稼げないようになってしまう。そのために、ぼったくりにならない範疇で、値段設定を初めから考えておく必要がある。
・買われやすい価格としては、1980円のようなあえて少し値段を下げるものだとか、ピッタリになる方がお金を出しやすいかどうか、というお金を出す際にハードルをいかに下げるように設定を工夫するか、の最終調整ということでしたね。

【値下げ】 ※重要!!
・基本的にはしない
・明確な理由
・上げ続ける

作品がいくら売れないからといって、値段がふらふらすると「不誠実」でもあり、自身の信用もつかなくなったりもするので、やるべきではないと思っているとのことでした。とても共感します。
もし値下げするのであれば、明確な理由を必ず考える、安易に下げる選択肢を選ばない。

「売れてもいないのに、値下げをするようなこと(身銭を切る真似)をするのか」「値段はとにかく上げ続ける」という部分で、プロとしての覚悟と責任を垣間見たように思います。

【販売方法】
・直販
・卸売り
・委託販売

これまでのお話は、全て「直販」でのお話で。
それ以外だと値段付けの条件がかなり異なるとのことでした。

そして販路を拡大する上では、それぞれの方法での手数料や販売での影響力、目に触れる人の属性(一般の人か目の肥えた人かなど)のような特性を把握して、直販価格の値段を上げることが必要になってくる。とのことです。

こちらについては、フロントエンド商品や作品を設定するのもありですよね。バックエンドとして自身のブランディングをしたい作品を置いておいて、フロントエンドは一般の客層の中で安価で目に触れてもらう。そこから興味を持った方を引き込むように誘導する仕組みを作る、という感じでしょうか。

また、現在の販路から先のこと(声かけされての契約や委託など)も考えることとして、販路が変わるときに基準となる商品がどう展開されるのか、送料等の経費も含めての値段になって、売れれば売れるほど赤字になるような事態にならないように計算しなければならないですよね。

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●「付加価値」は第三者から見ればいびつに見える

当事者同士では、両者納得の上の「価値交換」が行われている。

適正価格なんて存在しない。
こう思っていた方がいいかもしれませんね。

自分や自分の作品のブランディングをする上で、第三者の意見は全く問題にならず。
自分や自分の作品に目を向けてくださっている方に、その価値をどれだけ感じてもらえるか、そして満足してもらえるのか。
そこに真摯に向き合って、付加価値をつけること。
そこまでやることで、クリエイターさんやフリーランスの方はどんどん成長してくのだろうと思います。

「売れてもいないのに、値下げをするようなことをするのか」
「値段はとにかく上げ続ける」
繰り返しにはなりますが、このプロとしての覚悟と責任は、どの分野でも、まっすぐに挑戦するときに向き合う課題だと改めて感じます。

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今日はここまで。350日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまた明日。

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【保有資格】
 博士(スポーツ医学 筑波大学)
 日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
 日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
 NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
 NSCA認定パーソナルトレーナー
 高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 赤十字救急法救急員

【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
 <体育実技>
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