見出し画像

病気おぼえがき・めまいが何日も続いたときの記録

手帳の話をすると、今年を振り返りたくもなる。今年の3月に立っていられないほどのめまいが起きた。症状のつらさはもちろんだが「何科に行けばいいんだ?!」「何が原因でどうやったら治るんだ……」などの不安が尽きず……。

その時の記録が残っていたのでここに書き出す。誰か、同じ症状で不安な人にとって、参考になったら幸いです。ただし、セルフジャッジはしないように!症状のある方は医師にご相談くださいね。

病名、症状、通院まとめ

まず簡単に情報をまとめて、その後日記形式の記録で詳しい様子を記録する。

自分のめまいは「前庭神経炎」による症状だった。
(ただ、めまいの診断を確定させるのは難しいようです)

症状

・回転性のめまい
・浮遊感(インフルエンザの時みたいに、フワフワと体がおぼつかない感じ)

症状自体は2週間ほど続き、そのうち最初の7日間はかなりつらく、仕事はほとんどをお休みさせてもらった。

通院先

計3回通院。

・脳神経外科
・耳鼻科
・総合病院(耳鼻科)

脳を疑う→ 三半規管を疑う、の流れで受診した。

治ってから振り返ると「脳を診てもらって、問題がなければ様子見」でも良かったと思う。けれど当時は症状がつらく、原因がわからない恐怖感もあったので、じっと待つことができずに耳鼻科にも行くことに。

3つ目の総合病院で、冒頭の「前庭神経炎」と診断された。それまでは「メニエール病」「頭位めまい症」「耳石症」などが候補に挙がっており、確定はせず。

費用に関しては、脳神経外科と耳鼻科は初診だったので初診料、検査費用、処方箋費用などがかかって、18000円程度。

当時の記録

当時の日記を加筆したもので、病院での診断に関することは太字にしている。

1日目(自宅療養)
前兆はなく、ある朝起きあがるとグワングワンと世界が回転した。遊園地のティーカップから出た直後みたいに、ぐるぐると。強烈な立ちくらみかと思ったけれど、しばらくしてもまったく治らない。

少しでも首を動かすと目が回るので、起き上がらず、同じ方向で横向きに寝て、じっとするしかなかった。これをめまいと呼んでいいのかも分からなかった。

大変な病気じゃないだろうかと心配だったが、病院に行ける状態ではなかった。

2日目(祝日のため自宅療養)
頭が重いのが気になるが、起きて歩き回れるようになった。「緊急性はなさそうだけれど、病院で診てもらって早く治したいな」みたいな感じ。祝日だったので、翌日病院に行くことを決める。

WBCを見ながら家でくつろぐ。しかし2時間くらい起きていると辛くなって、数時間ほど昼寝。夕方は散歩に出かけた。あるくと浮遊感が出たが動いた方が辛くなかった。

3日目(脳神経外科へ)
まだ気分が悪く、フワフワと浮遊感がある。検索した限りでは脳の病気の懸念があるとのことだったので、脳神経外科にてMRIを撮影。

結果、脳に異常はなかった。「頭位めまい症」「メニエール病」のいずれかの疑いがあり、もし詳しく調べたい場合は耳鼻科へ行くことを勧められる。

服薬して様子を見る。(余談だが、病院でWBCの決勝が見れた)

4日目(耳鼻科へ)
起きると軽いめまいがある。薬が効いている様子もなく、耳鼻科へ。耳の穴を診ていただき、聴力と眼振の検査を行なった。「頭位めまい症」の兆候がないので「耳石症かな」と言われた。

命に別状なく、放置しておけばそのうち治るという。めまいの気持ち悪さを軽減する薬を処方してもらった。

5日目
フルタイムで働く。画面を見続けるのが辛く、20分に1回休む。薬の副作用に「喉の乾燥」があり、喉の奥が詰まっていて呼吸困難になりそうな感じがするし、泡状の唾液が出て話しづらい。慣れない感覚で怖かった。

6-7日目(土日)
浮遊感がつらく、平常どおりではない。8日目に別件で総合病院に行く用事があったので、そこで再度耳鼻科の検査をしてもらうことに。

脳神経外科に再び行ってMRIのデータをもらい、総合病院の耳鼻科宛に紹介状を書いていただいた。(耳鼻科へ耳鼻科の紹介状を書いてもらうのは躊躇われたので、これから耳鼻科に行きますというテイを取った…)

8日目(総合病院の耳鼻科へ)
総合病院での検査。はじめに行った地元の耳鼻科より検査項目が多かった。ここで「前庭神経炎」だと診断が確定する。

左右の耳の神経を調べた時に、片方だけの反応が弱かったらしい。風邪などが原因で神経が炎症を起こし、耳で得た情報をうまく伝えられなくなる。それで左右の耳で入ってくる情報に大きな差が生まれ、めまいを引き起こすのだそうだ。

炎症はそのうち治るし、神経のつながりは時間をかけて炎症があることを考慮した情報伝達ができるようになるらしい。つまり、時間が経てば治っていくという。

9日目以降
めまいには慣れが出てくる。しかし、ずっと車酔いしているようなそこはかとない気持ち悪さ。薬を服用しながら、少しずつ改善していった。

おわりに・原因不明を耐え忍ぶって難しい

今思うことを書く。

めまいの症状で、はっきり原因がわかるのは難しいという。だから、脳神経外科でも耳鼻科でも「命に別状ないから安心してね」と説明してもらった。なのに、自分は原因の解明を求めた。

でも、ボワボワと自分が膨張して空気に溶けていくみたいな浮遊感があるのは怖いし、この不快感を抱えながら仕事や家事をするのはとても体力が必要で、とても安心できなかった。「一生このままだったらどうしよう」という不安があった。実際、候補に上がった頭位めまい症やメニエール病であれば、めまいは長期的になる。

1週間耐えれば、収まっていくのは実感できただろうけど……。仕事がまったくできない焦燥感もあって、診断が出るまで受診してしまった。

劇的に体調が戻ったわけではないのに、原因がわかるとすごく安心するのだから、我ながら不思議である。

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?