ドーラ

場面緘黙症(・軽度ASD)の息子と定型発達の娘がいる者です。日々仕事に忙殺されながら、…

ドーラ

場面緘黙症(・軽度ASD)の息子と定型発達の娘がいる者です。日々仕事に忙殺されながら、こどもへの関わり方を模索しています。今後は児童心理や児童発達支援について勉強していきたいと考えています。

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【はじめに】場面緘黙症・軽度ASDの小2息子と私たち

書く理由息子は場面緘黙症・軽度の自閉スペクトラム症(ASD)と診断されています。このnoteでは、その息子と、共に暮らす家族の様子を記録します。普段の様子や私たち家族について 一つの例としてご覧いただくために書きます。 「場面緘黙症」はASDに比べて認知度も低い症状かと思います。なんだか聞き慣れない症状の子がすぐ隣にいるかもしれない、と 身近な存在に感じていただけると嬉しく思います。 息子息子は2024年時点で8歳です。場面緘黙症・ASDというカテゴリーに入っている一人の

    • 軽度ASD 妊娠期・乳児期を振り返る

      妊娠・乳児期を振り返って軽度ASDと診断された現在8歳の息子の乳児期を振り返り、どのような特徴があったか記したいと思います。 妊娠期妊娠20週頃に「羊水が多い」「内臓の影が少しおかしい」と言われ精密検査を受けたところ、「先天性の肺疾患がある」と言われました。数万人に一人の少し珍しい病気であり、研修医の方が診察の度にたくさんいらっしゃっていたのを覚えています。 胎児水腫になる可能性もあるとして、1週間に1度は大学病院に通い状況を見ていただきました。 少しお腹に水が溜まってい

      • 【場面緘黙症】ASD(自閉スペクトラム症)の診断

        発達障害の検査(WISK-Ⅳ)を行う小学1年生の秋から不登校が続いていたことや、場面緘黙症の多くは発達障害であるという情報を目にしたこと等をきっかけとし、小1の冬にWISK-Ⅳを受けてみることにしました。 (参考)発達障害の検査(WISK-Ⅳ)とは: 当日は息子に「大事な検査をするから、心理士さんのことをよく聞いてね」と事前に言い聞かせた上で臨みました。幸い機嫌も良く初めてであったにも関わらず無事に癇癪を起こすことなく試験を終えました。 とは言え、場面緘黙症であるため

        • 【場面緘黙症】半年間の不登校

          勉強を放棄小学校1年生の10月から、完全に不登校になりました。 初めのうちは、午前中に家で勉強をしていましたが、やがて「勉強しよう」という声掛けをするだけで癇癪を起こし泣きながら自分の体を叩くようになり、勉強もまるでできなくなりました。 息子は生きているだけで精一杯のようでした。 マインクラフトだけが居場所不登校となって、家にいるようになってから何をしていたかと言うと、多くの不登校の子と同様に「ゲーム」でした。不登校になる前から大好きになっていた「マインクラフト」をパソ

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        【はじめに】場面緘黙症・軽度ASDの小2息子と私たち

          【場面緘黙症】不登校になる

          1学期は一言も発話できず1学期が終わろうとしていました。小学1年生の場面緘黙症の息子は、1学期の間、クラスメイトとも担任の先生とも、一言も口をきくことはできませんでした。 クラスメイトはそんな息子にもやさしくしてくれ、一緒に下校したいと言ってくれる子もいました。 「声を聞いてみたいな」と親しみを込めて言ってくれる子もたくさんいました。担任の先生もあたたかく見守ってくださっており、側から見ればとても良い環境であったと思います。 そんな環境でも、発話は難しかったようです。 因

          【場面緘黙症】不登校になる

          【場面緘黙症】6歳の「死にたい」という叫び

          入学式直前に「死にたい」 4月4日、入学式の直前。小学校という未知の場が恐ろしすぎて、どうしても行きたくない息子が死にたいと言い出しました。 私が料理をしていると、「包丁でそのまま僕を切って」 家の玄関前でぐずぐずと「小学校に行きたくない」と言うので、「そうなんだ」と言うと、「トイレに流されて身体がちぎれて死にたい」とのことでした。 その他、 「小学校を爆弾でこわす」 「車の前にわざと飛び出て死ぬ」 「夜に家を出て二度と戻らない」等、6歳の息子は懸命に様々な言い回しで絶

          【場面緘黙症】6歳の「死にたい」という叫び

          【場面緘黙症】病院で診断される(小学校入学直後)

          ピカピカの1年生への付き添い ピカピカのランドセルを背負い、新品の文房具を持って、これから始まる新しい日々にわくわく…はしていませんでした。 そもそも、ランドセルも背負わなかったのです。片手でランドセルの持ち手をつかみ、ピカピカのランドセルをアスファルトにズリズリと擦り付けながら前に進むスタイルでした。仕方なく親が代わりにランドセルを持ちました。 教室に入らない 校門まで付き添い、「ではいってらっしゃい」と言ってみました。しかし本人は離れません。仕方なく靴箱まで行き、「

          【場面緘黙症】病院で診断される(小学校入学直後)

          【場面緘黙症】病院に行くまで(小学校入学を嫌がる)

          小学校入学の半年以上前から入学を嫌がるこれから始まる小学校生活を楽しんでもらおうと、「小学校、ママもパパも楽しかったよ」「カレーが給食で出たら嬉しかった!余りのデザートも早い者勝ちでね」等と素朴ですがポジティブな声かけを入学の半年以上前からしていました。 息子はそう言った声かけに全て「小学生なんかになりたくない」と返していました。環境が変わることがただ恐怖だったのだと思います。 ランドセル購入の日も、やっつけ仕事のようにランドセルを選び、試しに背負って写真を撮る際も、目

          【場面緘黙症】病院に行くまで(小学校入学を嫌がる)