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キャリアを考える学生へ!~「世界」に触れてみる大切さ~

はじめに

こんにちは!早稲田大学マーケティング研究会(通称:まーけん)です!

昨年12月のIDEACTIVE WORKSHOPで、ゲストとして講演してくださっていたリンクトイン・ジャパン株式会社石坂誠様にインタビューさせていただきました!

1本目の今回は、「選択肢を増やす」というテーマで

留学やMBA取得など、海外に目を向けることの大切さについて、身をもって経験をした石坂さんに、学生に向けてお話していただきました!

ぜひ最後までご覧ください!


石坂誠さん
リンクトイン・ジャパン株式会社
パートナービジネス統括&ストラテジスト

2002年早稲田大学法学部卒業。新卒でNECにて化学業界向け法人営業を担当。米国ユタ州にあるBYU(ブリガム・ヤング大学マリオットスクール)にてMBAを取得。その後、日本Microsoftにてプロダクトマネジャーとプラットフォーム戦略を担当。2013年よりMicrosoft本社にてオープンソースならびにクラウドビジネスの企画、マーケティング・営業戦略を経て、2021年9月から、日本Microsoftにて、IoTマーケティング、GitHub、OpenAIサービスベースのアプリ開発クラウド、5G/宇宙ビジネスにおける、新規ビジネス開発とマーケティング戦略を担当。2023年10月より、リンクトイン・ジャパンにて、パートナービジネスおよび戦略を担当。

(LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/makoto1118/
(プロフィールより引用)



顧客の幸せが、キャリアの成功に!?

新卒で、大手SIerのNECに就職した石坂さんですが、3年勤めた後、会社を辞めて留学に行きました。彼をそこまで突き動かしたきっかけについてお聞きしました!

~「今」やりたいことを積み立てる生き方~

ーーNECのような大手企業を辞めてまで、留学に行こうと思ったのはなぜでしょうか?

直接的な理由は、お客さんのグローバル化だと思います。

今でも覚えているのが、アメリカに本社があるお客様企業と行った取引ですね。資料の説明を全部英語でやらなくてはいけない。でも、当時150人もいる営業事業部のうち、英語ができる人が1人や2人しかいなかったんですよ。そんな時に、自分がグローバル人材になってやる、とお客様とNECのため、という思いで決意しました。

やっぱり、お客様のニーズを肌で感じたのが、一番大きなきっかけですね。


ーーなるほど。一つの目標として留学があったのではなく、お客様のニーズに応える手段として留学に行ったんですね。

 いいポイントですね。今振り返ってみると、お恥ずかしながら私は最初から何かをやりたい、明確なキャリアビジョンを持って生きてきたわけではないと思います。

どちらかといえば、積立型のようなキャリアだと思います。その時々で一番正しい、やりたいと思ったこと、目の前の人を幸せにしたいという思いが積み重なって、今の私があるという感じです。

ただ、目標が何もなくていいというわけではないです。ある目標に向かって頑張るタフさと、日々のチャンスを見逃さずに、掴みに行ける柔軟さを両立できるのが一番いいですよね。

MBA留学に行くまでの石坂さんの職歴 https://www.linkedin.com/in/makoto1118/details/experience/?locale=ja_JP

将来の選択肢を広げるMBA

会社を辞めた後、アメリカのブリンガム・ヤング大学に行き、Master of Business Administration(訳:経営学修士、以下MBA)を取得した石坂さん。留学中に何を学んできたのでしょうか?

~得られるものは、ビジネス用語だけじゃない!~

ーーMBAと聞くと、難しそうな内容をやっているイメージがある中で、実際はどんなことを学ぶのでしょうか?

まず、MBAの構成として、初年度に必須科目というのを学びます。ファイナンスやマーケティングなど、ビジネスの基礎を学びました。2年目以降は専門科目を選べるようになり、私はOB/HR、日本語でいうところの組織行動学、人的資源(人事戦略)について学びました。

つまり、初年度やっていること自体は、日本の大学の商学部や経営学部とほぼ同じです。そこで一通り学んだ人たちが、新しく学ぶことはあまりありません。今までの学習内容を、英語で学び直すだけなんです。


ーーこのような資格は、実績として求職で使えても、実務で役立ないなんてことをよく聞きますが、どんな場面で活用できたか、ぜひ教えてください。

私は役に立つ場面が多かったです。マイクロソフトでプロダクトマネージャーを務めていた時、あらゆる部署の人と話さなきゃいけなかったんですよね。その時に、ファイナンスとか、アカウンティングとかの専門用語が理解できていたのが大きかったですね。

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=auCO-l6MbjM

ーー石坂さんが、MBAに行ってよかった!と思える点は何ですか?

まず、私が法学部出身なので、ビジネスについてゼロから学べたのがよかったですね。

そして、MBAのタイトルを取るだけでももちろん実績に箔が付きますし、グローバル規模でコネクションを作れるのが本当によいところですね。同期の仲間はめちゃくちゃ大事で、今でも付き合いがある人が多いです。


~MBAを取るか迷っている全ての人へ~

ーーMBA留学は、かなりお金がかかると聞きますが、資金面の問題は、どうやって解決したんですか?

そうですね。今MBAを取りに行くとなると、かなりの金額を用意しなければいけないですよね。

私は、大学側が用意したインターナショナルスチューデント向けの特別ファンド、返済不要な奨学金を7つほどいただきました。これは大きな助けになりましたし、BYUを選ぶ理由になりました。他にも企業や大学、国が用意したプログラムがあるので、そのようなチャンスを見逃さないのが大事だと思います。


ーーそうだったんですね。その他に、MBA留学に行くまで、どんな障壁がありましたか?

準備系で行くと、勉強面です。MBAに行くにあたって、TOEFLとGMATを受けなければいけません。

ですが、私は当時英語が本当にできなくて、NECに入ったばかりのとき、TOEICが400点とかだったんですよ。

そこから、MBA留学に行くにあたって、会社に通いながら日本の英語の予備校に通ったんですが、全然集中できなかったですね。結局、会社を辞めてから、先に一度語学留学に行って、英語を学んできました。


TOEIC400点からMicrosoft本社に行った石坂さんの英語に関するインタビュー動画 https://www.youtube.com/watch?v=ddViA-FcZQY

ーーTOEIC400点から留学に行くなんてすごいですね!ちなみに、TOEFLとGMATでどんな違いあるんですか?

GMATの方が圧倒的にきつかったです。TOEFLは、受験のように真面目にやればある程度はできるんですよ。過去問をひたすら解いて、パターンを覚える。

ただ、GMATは一筋縄じゃいけないですね。数学系は日本の中学や高校の基礎レベルなのですが、クリティカルシンキングや、リーディングが大変でした。選択肢の全部が文法的には正しくても、ビジネスにおいてよりふさわしい表現を選ばされるのが厄介でした。それから、文章が理解できても、問題数が多すぎて、最後まで行けずに苦戦しましたね。

GMATとは https://www.youtube.com/officialgmat

ーーMBAを取るか迷っている人に、ぜひ一言お願いします!

まず、さっきも言ったように、商学部とかの人たちは、新しく学ぶことがほぼないです。ですので、バカンスだと思って、ぜひコネクションづくりや、キャリアチェンジのためには素晴らしい機会ですので活用してください。

そして、英語が苦手で、ビジネスの基礎を学部などで学んでいない人にとっては、もうプラスしかありません英語に対する恐怖感がなくなって、今後のビジネスですごく役立ちます。

MBAに行くだけで、キャリアの道が開けて、選択肢も増えます。日本という1億人しかいない社会から、一気に数十億人の市場に選択の幅が増えるんですよ。人も、機会も、待遇も、人生のワクワク感も違います。リスクよりも、リターンが絶対に大きいので、迷っている人は、ぜひ行ってほしいです!


ただ外資系を選べばいいわけじゃない!

MBAを取得した後、マイクロソフトで16年以上務めた石坂さんに、日系と外資系企業の両方を体験してみて、どのような違いがあるのかお聞きしました。

~イメージから変わりつつある「日系」と「外資」~

ーーNECとマイクロソフト本社の両方を肌で感じてみて、日系と外資はどんな違いがあると思いますか?

まず、前提として日系・外資の垣根がなくなってきていることを知っておいてほしいです。外資系企業でも、日本だと、日本的なところがたくさんありますし、日系企業も、最近グローバル化したいというトレンドがあります。

それで、何が違うかというと、まずは給料や報酬ですね。外資系企業は、良くも悪くも、多くのことを少数精鋭でやっているんですよ。逆に、日系企業は、もっと多くの人で同じことをやっているのかなと。だから、外資系の方が、一般的に報酬は良くなるのかなと思います。

Microsoft本社時代の石坂さん

ーー外資系の給料が高いのは、そういう訳があったんですね。では、もし新卒で入るなら、どちらを学生におすすめしますか?

人による、としか言えません。先ほども言ったように、外資系は、少数精鋭で、決裁権があります。ただし、指示もいちいち細かく丁寧に教えてくれないので、多くのことを自分で考えて行動することが求められる。つまり、より大きな責任を伴うんですよ。

一方で、日系は、手厚い研修や、先輩から長い間丁寧にアドバイスを受けられるじゃないですか。社会人の所要みたいな基礎から丁寧に教えてもらえるので、NEC時代の、そこの部分に感謝しています。だから、外資系とは反対に、指示をある程度もらいたい、確実にこなすのがいい人というのは、日系企業が比較的向いていると思います。

全ての学生がいいなんて、そんなのあるわけないじゃないですか。学生にとって、どっちがいいかというと、皆さんのセルフチェックが必要ですよ。だから、OB/OG訪問とかがすごく大事で、そのためにぜひLinkedInを使って、いろいろな業界や企業で活躍している先輩のプロフィールを見たり、コンタクトをしてみて実際に話を聞いてみてください!



おわりに

いかがだったでしょうか?世界に目を向けることが、自身のキャリアにインパクトを与えることが伝わっていたら嬉しいです!

インタビュー記事2本目は、「グローバルマーケティングとはどんな仕事?」というテーマでお届けします。

Microsoft本社に10年間勤めていた石坂さんに、直接グローバルマーケティングについてお聞きしたので、お楽しみに!


また、2024年4月22日~26日にかけて、LinkedInが「LinkedIn Student Career Week 2024」をオンラインで開催いたします!

外資から日系の大手企業まで、様々な場所で活躍している人たちが、留学を経てどのようなキャリアを築いてきたか?留学時代からその後の日本での大学生活や社会人時代まで失敗談も含めて事細かにお話しいただけます!!

留学中、そして留学後にも役に立つこと間違いなしです!

また、マイクロソフトやマッキンゼー、住友商事、ネスレやトヨタなどに務める方のお話が聞けるので、今後就活を迎える方にも絶好のイベントになるかと思います!

ご参加お待ちしております!!

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そして最後にお願いがあります!早稲田大学マーケティング研究会では、Twitter・Instagramの投稿を積極的に行っております!

Twitterでは皆さんからの質問にお答えしたり、Instagramでは写真やスライドを交えて早稲田大学マーケティング研究会のサークル情報(活動概要・年間スケジュール・幹部紹介など)を発信したりしています。

サークル員が日々頑張って投稿しているので、是非FollowやLikeなどをお願いいたします!

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