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【#Prologue4】 「生き様」 北村公平

今年のア式蹴球部の責任は自分にあると思う。



こんなことを言えば否定の声が飛んでくることは理解している。



チームがうまくいかない時にこそチームを支えることができる存在。
そんな存在が主務という役職なのだと思う。



主務になると決めた時、みんなが思うより本気で「2024年のア式蹴球部の責任を取ること」を決意しました。



それはどんなことがあってもこの組織のために持てる全ての力を捧げ、
この組織の勝利に貢献すること。
この組織が生み出す”結果に左右されない価値”を届けること。



想像以上に”覚悟”が足りていなかった。



本当の意味でこの組織に全てを捧げる”覚悟”が。



この組織の勝利に貢献する”覚悟”が。



4年目の”覚悟”が。



主務としての”覚悟”が。



私には足りていなかった。


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2024年1月7日(日)。

早稲田大学ア式蹴球部は100年目のシーズンを素晴らしい形でスタートすることができたと思う。

コロナ禍以降念願であった大規模なOBの方を交えたイベント開催。
実際にOBの方々、地域の方々含め300名を超える方々にお越しいただき、今までのア式蹴球部が紡がれてきた歴史を感じました。

より一層気が引き締まった。
今年は、今年こそは日本一になるんだという目に見えない私の中での覚悟が決まった。

キックオフイベント開催に尽力いただいたすべての方に御礼申し上げます。


始動後3週間はとても良い立ち上げをすることができたと素直に思う。

昨年の反省を活かした兵藤体制2年目の新シーズンは運営・サッカー面ともに順調だった。



練習は活気で溢れていたし、自分もプレーしていてパワーを感じる瞬間が多くあった。




でもどこかに隙があった。
チームの雰囲気に満足してしまった自分達がいた。


きっかけを探ったところで今後に活かすことしかできない。
どれだけ過去を悔やんでもその過去に戻れるわけではない。


それでも過去を悔いてしまうほど、今の4年は情けないと思う。
3/29の練習後にも言った通り、今は勝てていることだけがポジティブな要素だと思う。


「あの時期があったから」と言えるようにする他に選択肢はない。


もう目を覚ませ4年。
このままじゃ誰もついてこない。
チームはまとまらない。なりたい姿に到達できない。
現状に目を背けず取り組み続けよう。

「大切なことは、過去を嘆く今ではなく、今を変えようとする未来への意志だ」。










今この組織を支えてくれている後輩たちに何を残すことができるだろうか。

コーチングの技術か。
セービングのフォームか。
会計の方法か。
公式戦のチーム付きの役割か。




そんなものではない。




目で見て、耳で聞いて、肌で熱を感じ、その場の空気の匂いを嗅いで、口の中にある味を噛み締めて、

そして心で感じる。



決して正解のない、言語化できない代物。


きっとそれが、「生き様」。




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日本一チームを愛する主務であって
日本一チームを引っ張る主務であって
日本一ピッチ内外で活躍する主務でありたい。


そして新国立競技場で早慶戦を開催し、
20000人の観客を集め、
そのピッチに立ち、
北村公平に関わる全ての人と喜びを分かち合います。

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私が昨年のブログに記した夢。
まだ程遠い。


それでも


毎日練習の70分前に集合して、練習が円滑に進むように準備をしてくれる人がいる。

試合に出れず苦しんでる人がいる。

大きな怪我をして長期離脱している人もいる。

チームの運営面を支えてくれる人もいる。

学年が抱える問題を考え続けている人もいる。

東伏見まで2時間近くかけて通う人もいる。

見えないところで自己犠牲を払い、この組織を想って懸命に取り組むみんながいるからこそ成り立っている。


この組織はピッチ上で光を浴びて活躍する人間だけで構成されていません。


そんなこの組織を創り上げるみんなを誇りに思います。




だから、勝とう。勝ち続けよう。昇格しよう。優勝しよう。日本一になろう。

ピッチ上で戦わない理由なんてどこにある。

日々の練習に死ぬ気にならない理由がどこにある。

たとえどんな境遇に置かれていたって、

たとえどんなに前が見えなくたって、



進め。もがけ。





ア式がア式たる姿を体現してくれる仲間たちがいるからこそ、北村公平は今日も主務として前を向き続けることができています。


本当にありがとう。


だからみんなのために、チームのために。


改めて。早稲田大学ア式蹴球部主務の北村公平はラスト1年、持てる全ての力を捧げ死ぬ気で駆け抜けます。



◇北村公平(きたむらこうへい)◇
学年:4年
学部:文化構想学部
前所属チーム:桐光学園高校

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