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【#Real Voice 2023】 「終わりと始まり」 4年・植村洋斗

大学生活も後少しで終わりを迎えます。
授業も少なくなり、朝ご飯を食べ、筋トレをし、お昼ご飯を食べて、チーム練習を行う。こんな毎日を過ごしています。
たまに行うスマブラでは、毎回負けるのに“ほぼ勝ちだった”とかよくわからないことを言ってくる同部屋や、“サランヘヨしていい?”と言って愛の不時着を見に来るIリーグの10番がいたりと、ピッチ内外充実しているような感じがします。
来年からそれぞれが別々の道に進みます。普段、感情を表に出さないし、出すのが苦手なので別れとか寂しくないように振る舞っていますが、実は少し寂しかったりしなくもないです。
皆と過ごした時間は最高です。
そして来年から自分はプロサッカー選手として新たな挑戦が始まります。
すごく楽しみでわくわくしています。
今よりもっと高い壁にぶつかったり、レベルの高い環境で色々なことがあると思いますが、自分らしく頑張っていこうと思います。



最後の部員ブログ、自分が感じたことなどを書きます。

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過去の自分の部員ブログを振り返る。

1年目
「チームを勝たせる選手になる」
高校卒業後プロサッカー選手を目指したが、なれなかった。プロサッカー選手になるために早稲田大学ア式蹴球部を選んだ自分。チームを勝たせる選手になることで自分のプロサッカー選手への道が開けると感じた。

2年目
「自分らしく」
壁にぶつかった自分。試合に出られない日々が続き、悩み苦しんだ自分。課題に向き合うきっかけをくれた前監督の外池さん。自分らしくプレーしていく中で、新たな自分らしさを見つけることができた。この期間があったから今の自分がある1つの要因。

3年目
「ラストシーズン」
2022年7月7日 
ジュビロ磐田への2024シーズン加入内定が発表。
幼いころからの憧れであり目標でもあったプロサッカー選手へのスタートラインに立った。スタートラインに立ったと同時に、ここからが本当の勝負でもあるということ。結果が求められる世界で自分がどこまで上に行けるのか。そしてラストシーズン、「チームを勝たせる選手になる」ことを誓った。

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そして4年目。

昨シーズン、2部リーグ降格。
2部リーグ優勝、1部昇格、日本一を目標に立てた。

チームとしても個人としても結果を求めた1年間。

新監督のもと、求められることも増えた今シーズン。
少しずつではあったが結果を出せるようになった。
悩みながらも成長を感じた1年間。

中々勝てない前期リーグ戦。
試合になると練習でやってきたことを出せない。
うまくいかないことだらけ。
試合後、寮の風呂場で不満を言うこともあった。

本気で日本一を目指した総理大臣杯。
日本一を取ることはできなかったけどチームとしての一体感を感じた。

負けないけど勝てない後期リーグ。
試合終盤での失点。
チャンスを多く作るも決めきれない決定力のなさ。
チームとしても個人としても弱さを感じた。

自動昇格の可能性が残っていたホーム最終戦。
2-2引き分け。
リードしていたものの、試合終盤に失点。
自動昇格の可能性は消えた。







「あの試合を勝っていれば。」




そんな言葉を今年は沢山聞いたような気がする。



サッカーは難しいなと改めて思う。
どんなにボールを支配していても、どんなに観客を魅了するプレーをしていても、どんなに圧倒していても、点を決めなければ勝てない。
たった1つのピンチで失点をする。

これがサッカーだと改めて気づかされた1年間。

ラスト1試合。もしくは2試合。
他力かもしれないけれど昇格の可能性が残っている。

「あの試合を勝っていれば。」と後悔しないために。
自分たちにできることを全力で。

最後やりきろう。




振り返ると色々なことがあったなと思う。

もし、高校卒業後プロサッカー選手になっていたら、今自分はどうなっていたのだろう。
もし、早稲田大学に入学していなかったら今自分はプロサッカー選手になることができていたのだろうか。

答えはわからない。

確かなことは、大学で学んだ事、経験したことは大学でしか得ることができないものだということ。
そしてそれは必ず先の人生で活かされるということ。

これから先も色々なことがあるし、悩んだり挫折したりすることがあるかもしれないけど、自分を信じて前だけを見て進もうと思う。


4年間という限られた時間の中で、自分の進むべき道はわかった気がするから。



そして最後、自分が選択してきた道が正解だったと思えるように。


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後輩へ

自分次第


これは自分が4年間で1番感じたことです。


プロサッカー選手になりたい。
試合に出たい。
得点を決めたい。
試合に勝ちたい。

口で言うのは簡単だと思う。

そのために自分は何をしたのか。

人間誰しも調子がいいときは気分もいいし頑張れると思う。

では逆に調子が悪いときはどうか。

試合に出られないとき。
プレーが上手くいかないとき。
気分が乗らないとき。

他人にベクトルを向けていないか。

2年時の自分がそうだった。

周りにベクトルを向けて正当化させようとしている自分。
試合に出られないと決めつけて練習をただこなしている自分。
「チームに貢献ができない」と監督にメンバーから外すように言いに行く。

原因はすべて自分にある。

これに気づけた、気づかされた自分は幸運だった。
大学4年間という時間は長いようであっという間に終わると思う。
気がつけば1年があっという間に終わり、気がつけば最終学年を迎え、残り1試合、多くても2試合となった。

だからこそ1日1日を大切にしてほしい。
自分と向き合うことをやめないでほしい。
うまくいかないとき、試合に出られないとき、スタメンを取られたとき。
他人にベクトルを向けることは誰にでもできる。
悔しいとき、むかついたとき、後悔した時、そういった時こそ自分と向き合ってほしい。

きっと報われる。
いや、報われるまで努力を続けてほしい。
必ず自分の目標や夢への道が開ける。

自分はそう思う。頑張れ。 

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幼いとき、お父さんにサッカーを教わっていなかったら、今の自分はいないと思う。
怒られてばっかりでサッカーが嫌いになったことは沢山ある。試合が終わって帰りの車で怒られるのではないかとびくびくしていた小学生。中学生になり怒られなくなったときは嬉しかった。
兵藤監督の大ファンなお母さん。就任当初、兵藤監督のことを色々聞いてくるしつこいライン。写真撮りたいとか言ってくる。
お母さんは今でもたまにあのファールいらなかっただとか文句を言ってくる。もっと頑張ります。高校の時、朝早くからご飯を作ってくれたり、送り迎えをしてくれて感謝しています。
今までの人生で何かを強制的に始めさせられたことはない。
いつも最後は自分で決めろと自分の選択を応援してくれた両親。
両親だけじゃない。兄も弟も負けたくないライバルだし試合をいつも観に来てくれるおじいちゃん、おばあちゃん。
色々な人に応援してもらっているなと感じる。
だから、今度は自分のプレーで、自分の活躍で誰かに少しでも活力を届けていきたい。
数えきれないほどの感謝を、来年プロサッカー選手としてピッチの上で表現していきたいと思う。




これからも大好きなサッカーと共に。

◇植村洋斗(うえむらひろと)◇
学年:4年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:日本大学藤沢高校
★ジュビロ磐田2024シーズン加入内定


【ジュビロ磐田内定に関する記事(早稲田スポーツ新聞会 企画・編集)はコチラ☟】


【過去の対談記事(早稲田スポーツ新聞会 企画・編集)はコチラ☟】


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