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「海とそらがであうばしょ」わたげの絵本だより

絵本が好きで、子どもの読み聞かせの時間が好きです。そんな中で、印象に残っている絵本を紹介していきます。今回は精密に描かれた船やくじらが印象的な ファン・ブラザーズ(テリー・ファン&エリック・ファン) 「海とそらがであうばしょ」。

海とそらがであうばしょ


気球や汽船、ドラゴンにくじら。表紙には精密に描かれた美しいイラストレーションが並び、まさに海とそらがであうばしょ。羅針盤の上に大胆に配置されたタイトルは、本の扉を開くのをワクワクさせてくれます。

私が持っているのが英語バージョンのハードカバーなのですが、「海とそらがであうばしょ(原題:Ocean Meets Sky)」はヨコ型の大型の絵本です。

そして私の一番のお気に入りは、カバーを外した本の装丁デザイン。金の箔押しで描かれたイラストレーションがとても素敵で、カバーを外して飾っておきたい…

本には どんなことが書かれているの?


ストーリーを書いてしまうと、せっかく楽しみにしている方に申し訳ないので、簡単に概要を紹介したいと思います。

小さな男の子は船に乗り、旅へ出ます。亡くなったおじいさんの思い出と共に。「海とそらがであうばしょ」の絵本の魅力は何といっても挿し絵の惹き込まれる独特の世界観ではないでしょうか。

ヨコ型の大型絵本を開くと、両ページに広がる幻想的な美しい挿し絵。ファン・ブラザーズの描く挿し絵は、その紙のサイズ以上に大きく映ると言ったら伝わるのかな… きっと読者はその世界観へ惹きこまれるでしょう。

どんな人が書いているの?


作者のテリー・ファン&エリック・ファンさんは実の兄弟で、アメリカで生まれ、カナダで育ち、現在はカナダ、トロント在住。ファン・ブラザーズ(The Fan Brothers)の愛称で親しまれています。

夜に起こる不思議な出来事「夜のあいだに」、畑のかかしとカラスのひなの出会い「麦畑のみはりばん」など。新刊「空からふってきた おくりもの」が2022年11月に発刊される予定です。

テリー・ファンさんのイラストレーションは、お部屋のインテリアにも素敵だと思います。主に英語サイトとなりますが、Society6 や REDBUBBLE など様々な場所で購入が可能です。

Prints by Terry Fan | Society6


わたしのこの本との出会い

さあ、航海へ。
ドキドキ、わくわく出発しよう!

「海とそらがであうばしょ」の印象は、「挿し絵が語る絵本」です。ファン・ブラザーズさんの絵は、大きな紙でしばらく眺めていたい感じといいましょうか。イラストレーションの世界観が素晴らしいです。

対象年齢は、おそらく幼稚園から小学校低学年~中学年くらいかなと思うのですが、幻想的で美しい挿し絵は大人にもおすすめの絵本です。

船などの乗り物が好きな方、海が好きな方、くじらが好きな方へのギフトにいかがでしょう。




それでは、また。
ふわりと、どこかでお会いしましょう。

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