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あと9日! 6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマン カウントダウン!

結成25周年ということで、カウントダウンしながら色々と昔のことを振り返るこのコーナー。

今回は、1st ALBUM “Beadroads”について。

紆余曲折、いろんなことがあって、ようやくたどり着いた答えは、自らのレーベルを立ち上げて、アルバムをリリースすることだった。
ドラマーコジマの師匠の加藤さん(グラミー賞エンジニア!)の紹介で、小淵沢にある、星と虹レコーディングスタジオにたどり着く。いわゆる合宿レコーディングされた作品。
本物のレズリースピーカー、グランドピアノ、Fender Rhodes。
まるでTHE BANDのBig Pinkみたいな場所だ。

機材を加藤さんに借りて、最初の数日だけ録音してもらって、残りは自分たちの手でなんとか乗り切るという強行作戦。当時はコンピューターではなく、デジタルの24chハードディスクレコーダーを持ち込んでの録音だった。なのて、オペレート的にはテープと同じ。他の場所からデジタルのコンソール、YAMAHA O2Rを借りて運んだっけ。デジタルクロック由来の謎のノイズと戦ったり、七転八倒する毎日だった。
でも、毎日が新鮮で本当に楽しかった。スタジオは歯医者のF先生がオーナーなのだが、(1階は歯科医院である)毎晩一緒にお酒を飲んだりいろんな話をした。このあと、小淵沢には何度も足を運ぶことになる。

エレキギターのクリーントーンが良い音をしている。役所広司さんが所有していたというFender Delux Reverbを借りて、(謎だ…アルバムジャケットにも写真があります)録音した。このスタジオは木の響きがとても良くて、独特の暖かい音がする。後日、都内でダビングした音と質感が違って、ミックスした加藤さんは大変だったと思う。

星と虹レコーディングスタジオにて。奥にDelux Reverbが見える。


当時、マスタリングエンジニア見習いとして働いていたスタジオの部長にお願いして、休日や夜間にスタジオを使わせてもらって、ボーカルやバイオリンのレコーディングをやったりもした。

なんにせよ、最初のアルバムは思い入れが深いものだ。歌に関していうと声が若すぎるし、未熟だから聞き返したりすることはないけれど。ギターの腕前は今とあんまり変わらないかな(笑)

マスタリングは、スタジオの先輩、塩田浩さんにお願いした。マスターはまだ弁当箱と呼ばれていたデジタルテープ。いまだ、倉庫に眠っているはず。

ジャケット写真は写真家の安彦裕介さんの作品。どこか、東南アジアの国で撮ったモノクロ写真。

ジャケットデザインは、key あつこの高校時代の同級生である村手景子さん。このあと全ての作品でデザインをお願いしているけど、最初はお互いに若くて、とにかく勢いがあったなぁと思う。何度もムラちゃんの家に押しかけてミーティングしたっけ。

みんなで、同じ釜の飯を食いながら作り上げた作品。流通も自分たちで走り回って、なんとかお店に並べてもらった。そんな時代の話。

レコーディングのOK表。

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