なんなんだろう？

病人になる前は仕事で疲れたとか人間関係がうまくいかないとかモテないとかその他なんでも不満なんてみんな言ってて当然という感じがあった。

しかし病人になるとなぜか突然に徳のステージが10段階上がることを求められるようになった気がする。

清廉潔白で日々のささやかな喜びに感謝して生きていることそのものを噛み締めていなければならないあの感じ。

病前よりも環境や状況的には圧倒的に過酷さが増しているのになにゆえ？なにゆえなのだろうか。

なにゆえなのかわからないけど、清らかな人間でならねばならぬというプレッシャーがすごい。

ささやかな暮らしの喜び、そりゃあ感じなくもないですよ。

だけどなにゆえって思う。

わたしの体が変わっただけで、わたしの心はなんにも変わってないのに。

あーあ、普通に不満とか言いたいな。

そりゃあ愚痴っぽい病人とか後ろ向きな病人は直視したくないものなんだろうけど。

こうして社会から隠れた存在になっていくんだろうな、という感じがする。

おわり