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これから先の人生で爪楊枝の使用に費やす時間=?

どうかしてるんちゃうかというぐらい右の奥歯に物が詰まる生活をかれこれ数年続けている。子供の頃に入れた銀歯が大人になってから打撃を与えてくる。当時は歯列矯正をしていたので歯磨きがしづらかった。しかし歯列矯正の苦痛を耐え抜いて並べ直した歯だけあって、子供の割には大事にしていた方だ。しかしなぜだか銀歯になった。銀歯にしたての頃からこんなに物が詰まっていたとは思えない。もしかすると年々歯が動いていて、隙間ができたのかもしれない。親知らずもぐんぐん生えてきているし、可能性がないわけではない。本当は親知らずなど一刻も早く抜いてやりたいのだが、諸般の事情により今は病院に行けないので、これ以上動くなと歯に念じ続ける他ない。

この1年の詰まりやすさは特に尋常ではない。何か食べれば必ず詰まる。野菜はもちろんのこと、肉でも米でもなんでも詰まる。銀歯と普通の歯の間にブラックホールでもあるかのごとく食物が吸い込まれていく。極力挟まらないような噛み方を心掛けるのだが、左の歯は左の歯で知覚過敏が酷く、ちょっと噛んだだけで歯痛がズンドコやってくるため難しい。詰まり物など本来であれば放っておけばいいのかもしれないが、あまりにもやることがない私にとっては口内の微細な異変すらも気になって仕方がない。右奥歯の感受性がビンビンに高まっているのだ。見逃しておくことなど出来るはずもなく、奥歯の振興勢力に屈服した私は爪楊枝という武器をもって対抗する。

と、こんなことをしているうちに、ふと恐ろしい可能性の存在にピンときた。私は朝昼晩と毎食後に爪楊枝を使用している。1回あたり平均1分として、1日3分。これを1年間続けると1095分=18.25時間。ということは1年間の間に朝起きてから夜眠るまでずっと、爪楊枝で奥歯をほじり続けている1日が存在することになる(睡眠時間を6時間とする)。さらに自分の寿命を考えると大体90歳ぐらいかなと思うので、今30歳だからこれから死ぬまでの間の40年間で、1095時間=45.625日、ひたすら爪楊枝をいじり続けている計算になる。私はこれから死ぬまでの間に1か月半も奥歯に詰まった野菜や肉をほじり続けていくというのか。愕然とさせられる計算である。

でもあれかな、90歳になる頃には歯自体が無くなっているかもしれない。爪楊枝も使っているうちが華。若さゆえの悩み。だとすれば1日1日を大切に爪楊枝を使い、右奥歯でのちょっとした異変をも楽しんでいくべきなのかもしれない。などとくだらないことを言っていては何一つ自由に身動きが取れなくなるので、結局のところは今まで通り何も考えず、適当に爪楊枝を使うのが良いのだろうな。

いつまでも
あると思うな
奥歯の悩み

HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞