今日のハイジ

ハイジにネタバレも何もないと思うので、毎朝見てるハイジの話をします。

今日のハイジは、おじいさんの家で飼っているヤギのシロに赤ちゃんが産まれる、という話でした。

ハイジがフランクフルトから山に戻って数日、クララから手紙が届きます。そこにはハイジがいなくなってからロッテンマイヤーさんと二人きりでどれだけ寂しい生活を送っているかが書かれていました。

ハイジはおじいさんに相談して、いつでも遊びに来て下さいと返事を書きます。そして、クララのおばあさんからもらった本を、それはそれは楽しそうにいきいきと読むのでした。

ハイジが読み書きが出来るようになったこと、本が好きなことを知ったおじいさんは、何か考え事をしているようでした。

次の日、ハイジがペーターと一緒にヤギ飼いをしている間、おじいさんはふもとの町へ下りて、冬の間だけ家を借りられないか、町の人に相談します。ハイジを学校に行かせてやりたいというのです。

町の人は、前金なら貸しても良いと言うのですが、おじいさんには手元に大きなお金がありません。そこで、もうすぐ産まれるヤギの赤ん坊を売ってお金を作ると、約束をしました。

おじいさんが不在の山では、なんとお母さんヤギが産気づいていました。そこへ帰ってきたおじいさん。ハイジとおじいさんは、出産を見守るため一晩をヤギ小屋の中で過ごします。

ついにヤギの赤ちゃんが産まれると、ハイジはとても喜びます。赤ん坊に名前を付けようとはしゃぐハイジを見て、おじいさんは心苦しそうに、その必要はない、赤ん坊は売ることにしたのだと伝えます。そのお金で冬の間、家を借りて、学校に通うのです。

何も殺されるわけではない、町の人に預けるのだから、ペーターと一緒に毎日世話が出来る、そう言い聞かせても、ハイジは泣いて聞き分けようとしません。おじいさんはハイジの涙を見て、何か考え事をしているようでした。

次の日、おじいさんは貸家の話はなかったことにしようと、町の人に断りを入れに行きます。そうして山へ帰る途中、ボロボロの空き家を見付けました。大工仕事の得意なおじいさんなら、ここを改装できるかもしれません。

山へ帰ったおじいさんは、落ち込むハイジに、ヤギを売るのは辞めにしたことを伝えます。家を借りるのは辞めて、例の空き家を修理して無料で住まわせてもらうことになったと言うのです。もちろん、ヤギたちも一緒です。

ハイジはとても喜んで、おじいさんに心から愛されていることを体全体で感じるのでした。



……っていう話だったんですけど、このあらすじの最後の「おじいさんに心から愛されていることを体全体で感じるのでした。」は、私の記憶が正しければナレーションとほとんど同じに書き起こせているはずです(他の部分も全部記憶を頼りに書いた)。

なんていうか、凄く素敵な表現じゃないですか?羨ましいよ。そんなふうに、何か強行しようとしていたことを中止してまで私の好きなものを尊重してもらったことってないもん。

誰かに心から愛されていることを体全体で感じるって、どんな感じなんだろう。

ハイジを見ていると、私の中の10歳の私が「いいなぁ…」って俯きがちにずっと佇んでる。でもその満たされない私を癒やすのもまたハイジの物語であり、おじいさんがハイジに向ける視線なんだと思う。

私もあの視線が欲しかった。



おしのまい


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