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「お風呂って週に何回入ってるんですか?」


在宅での生活、
日常生活の中で何度も聞かれた言葉。

ケアを受けているとか、ヘルパーさんに来てもらっているとかそういう人は1度や2度聞かれたことはあるんじゃないだろうか。

わたしも福祉の現場で働いていた時、そう言ってしまった事があったと思う。

福祉の現場から離れて、当事者のわたし、だけになった今「お風呂って週に何回入ってるんですか?」って
なんかすごく、1人の人なのに、
ビジネスの対象物みたいだな。ってそう思ってしまった。実際、利用者がいて、サービスを提供する人がいてビジネスである事は変わりはない。そうなんだけど、

考えてみてほしい。
ビジネスの対象物が人であるって事を
それってどういうことよ。難しく言うなって。
そう思って、この先に進んでもらえなかったら悲しいから、簡潔にわかりやすく書いてみるとするなら

んー。(簡潔に、わかりやすく、、)

汗をかいて帰ってきた時「わぁあ、、昨日も入ったがお風呂入らないと、いやー、マジめんどい。でも入るわ。」

「なんかモヤモヤするしな?新しい入浴剤使いたいしな。いい香りに包まれて眠りたいしな?入ってさっぱりしとこうかな」

「いやー、今日は緊張強すぎてやばいわ。入っとこ、いや、寒いしやめとく?」

人間だもの、色々あるやないか。
入りたくない時に入らない、唐突に入りたい時だってあるやないか。理由はそれぞれでも、
みんなそうじゃない?
(や、普通に北海道生まれでしたごめんなさい笑)

当事者のわたしとしては、
それを、仕事だからって、例え悪気はなくても、
「週に何回入るんですか?」何回入るのか決まっているだろうって思われてる。個人じゃなく、
利用者だから。
っていう事をすごく感じることがある。
だから、
言われる事に違和感や不信感を覚えてしまう。
やっぱり、思いって伝わる。伝わっちゃう。

わたしは、
こう聞かれた時には、入りたい時に入ってる。と答えている。

意図がわかってるのに、性格悪いかもしれない。
でも、違和感があるよって事を分かってほしい。

そやかて聞かなあかんねんて。
計画を作らないとサービス提供できんからな。
(あんた、北海道、、)

そういう気持ちもわかる。
じゃあどうしたら、、

その人を
よく見てほしい。

福祉医療の世界に必要な計画書。
利用者には、正直、計画書なんていらないんよ。
だから、言い方が大事。(と思う)

「〇〇さんって、お風呂に入るの好きなほうですか?」

「うん」
わたし 「好きなほうなんですねー!
わたしやったら、毎日入ってたり、もちろんシャワーの日もあったりするけど、どういう感じですか?」
「なんか希望あります?」

「入りたい時に入りたい。」
「そうですよねー!
それやったら、毎日って書いときます!!
入らない時もあっていいですよー!もちろん!」

そういう対話が必要やと思う。

現場に出るヘルパーさんも、この人、いつも朝風呂派やから今日は入らないよな。昨日入ってたし、きっと入らないよな。
もし、これを見ている現場に関わる人がいて、
「うわ、やば。」と気づいてくれた人がいたら、

明日から、
身体介護がある人やとわかっているなら、
いつでもお風呂があると思っていて欲しい。

今日ちょっと、腰がー!とか事情があるんなら
言ってほしい。

ケアされる側する側とかじゃない、
人間なんだもの。

さーて、今日はどうしよっかなぁ。
寒いしな。入りたないかも笑


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