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詩(海)

海に流れる記憶

わたしの体に
心にある記憶を
誰か消しておくれ
持ち去って海に投げて

辛さや悲しさが
もう支配しないように

小波が優しく記憶を流してく
サーっと引いていく波が
連れ去っていく
 
見上げれば夜明け前の空
1羽のカモメが飛んでいく
身軽に空をかけていく

私たちも空をかけられる
海が重い記憶を流してくれたから

太陽が昇る
私たちは夜明けの空を
太陽に向かって自由に羽ばたいていく

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