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ラジオが好きなわけ

私はラジオが好きだ。
とは言え、TBSラジオしか聞いていないのでラジオが好きというよりは
TBSラジオが好きなのかもしれない。

聞きはじめたのは4、5年前。

大切に思っていた人との関係が上手くいかず、
大げさかもしれないけれど毎日、息を吸って吐いて、生きているのが精一杯という精神状態だったとき、「何か楽しめるものを...」と思って聞きはじめた。

あの頃は、流行の音楽を聴いたり、きらびやかで賑やかな情報に触れることが苦痛だったから、最新音楽というよりも懐メロや歌謡曲が多く流れたり、芸能ニュースよりも社会問題や政治ニュースが多かったりするTBSラジオの番組に本当に助けられた。

それ以来、ずっと聞いている。

私の思うラジオの良さは、見えないぶん、話し手もリスナーも心の紐をほどくみたいに、丁寧に言葉をつくして伝え合おうとすることだと思う。
だから、話し手の方々やリスナーさんのことを、とても近く感じる。

息をしているだけで精一杯の暗い状態だった私は、ラジオを聞いている時だけは心がほぐれるような気がした。

だんだん元気になってきて、聞いているだけの状態から番組にメールを送るようになった。

投稿したメールが初めて読まれたのは「伊集院光とらじおと」だったと思う。

たしかメールテーマは、「登下校の話」だったような気がする。

私は豪雪地帯出身で冬になると雪が2~3メートル積もり壁のようになる。
昼間、太陽が顔を見せるくらいよい天気だと積もった雪の表面が溶けて、夜になるとそれが凍って固まるから、次の日の朝は雪の上に登って歩けるようになる。
それを「固雪渡り」と呼んでいて、固雪渡りだと道路に関係なく学校まで直線距離で行けるから近いし、2~3メートル積もった雪の上を歩くのが何より楽しくて大好きだった。
というようなメールを書いたと思う。

いつも聞いている番組の中で自分が作った文章を読まれるのは、とても不思議な気分だった。

ドキドキして恥ずかしかったけれど、でも読んでもらえると自分を認めて貰えたような気持ちになるから、それが嬉しくて嬉しくて、また読まれたいと投稿を続けた。

投稿は今も続けていて、もう生活の一部になった。

読まれるのはごくたまにだけれど、メールを送るために文章を書くと、心の整理が出来るから精神安定に繋がっているし、テーマに繋がる体験が自分にないか考えることで脳みそを稼働させ、老化防止になると思っている。

それに、番組によっては投稿した人の中から抽選でプレゼントが貰えたり、読まれた人全員にステッカーやノベルティが貰えたりするので良いことずくめだ。

ラジオのおかげで日々楽しみを見つけて、落ち込むことがあってもなんとか過ごしていられるような気がする。

ラジオがあって本当に救われている。

「TBSラジオさん大好きです。
これからも、聞いて書いて送っていきますので、末永く宜しくお願いします。」



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