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東京の芸風。


 皆さん、こんにちは。結局はコテコテの関西人って事ですよ。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 はい。ワタクシ、正直言って、自分がベッタベタの関西人だとは思ってまへんがな。正味な話。
 言うたかてアンタ、自分が京都生まれや! ゆーたところで、育ったんは播州やで。
 播州言うたら、ほんまにガラの悪い土地柄でな?
 関西かー? 言うたら、そらもう、関西ゆーより、播州なんや。
 播州ゆーより、蛮衆や。蛮族の住まう土地や。
 そら、尼ヶ崎がガラ悪いゆーけども、播州はちゃう。ガラが悪いゆーより、

 (´°Д°)」 モラルが低いんや。


 それも、ガラの悪い連中がようけおる、っちゅうよりも、


 (´°Д°)」 一般人のモラルが低い。


 それが播州なんや。

 せやけどな? 自分でもそれがわかっとるから、なるべく播州弁が出んように気ィつけとるし、播州のヤカラや思われたないから、

 (´・Д・)」 なるべく
 標準語を使ってる訳ですよ。


 ええ。そんな事情が色々ありまして、ワタクシは自分の根っこの部分が幼少期を過ごした播州にあると思っているため、なるべく播州感を出さないようにしてる訳でして。ええ。油断してると業沸いてしばくぞワレ。

 だから、ワタクシは自分がコテコテの関西人だとは思ってないし、両親も生まれも京都ですが、特に自分が京都人だとも思ってない。
 強いて言うなら、播州人である事を前面に出さないように心掛けているぐらいだ。ここでカミングアウトしているように、別段、播州人である事を隠すつもりも一切ないが、それを表に出すメリットが何ひとつ見つからないので、


 ガラが悪く、言葉が汚く、
 モラルが低い播州人だ!


 とは思われないように振舞っているつもりである。
 だから、自分を特に関西人だとは思っていない。関東の寿司も鰻も好きだし、関西に対して強いこだわりや郷土愛も持ち合わせていないのである。


 (´°Д°)」 が、


 会話のテンポと言うか流れと言うか、笑いのセンスと言うか、関東の芸風と言うか、もっとわかりやすく言うと、


 (´°Д°)」 ボケとツッコミの様式。


 (´°Д°)」 関東の笑いや会話に対する感覚だけは、どうにも馴染めない。


 (´°Д°)」 ボケた所でいきなり笑わないでくれ!

 ツッコミが入るまで我慢してくれ!


 (´°Д°)」 まだ小ボケだから!

 まだオチまで行ってないから!


 ってな会話におけるストレスは大きいのである。
 はい。もうこの時点で、


 (´-`) いや、何を言ってるのかわからない。


 って関東人が山ほど出てくる事は想定済みだ。そして、


 ( ͡° ͜ʖ ͡°) それな。


 ってなってる関西人が多い事も理解している。
 コレがどう言う事かを、コース料理で説明しよう。

 まずはアミューズ(付き出し)だ。料理が提供される前段階で、待ち時間を感じさせない演出。
 ワインはコースを通してお楽しみいただけるコチラの白ワインなど如何でしょうか。

 そして、オードブル(前菜)が出て来る。軽いジャブで牽制する感じだと思って欲しい。今からどう言う料理が出てくるのか。期待させる重要な一皿となる。


 そしてスーp(゚▽゚) 美味しい!!


 このオードブルすごく美味しいね! お代わり下さい! このオードブルが美味しいって事は、メニューに載ってる隣のオードブルも美味しいのかな? あ。待てよ。オードブル盛り合わせがあるね! それを注文しよう! スミマセン! それじゃ、コースをやめて、オードブル盛り合わせを2皿ください! それと、それに合うワインに替えてもらえますか?


 (´°Д°)」 えっ? いや、

 別にいいけど、コース料理、、、

 献立をめっちゃ考えた、、、

 組み合わせとか、、、


 (´・ω・)」 まあ、
 喜んでもらえてるなら
 別にいいんですけども。


 (´・Д・)」 こーゆー感じなの。

 お話させていただく中で、それなりに起承転結を考えている訳でね? アミューズ、オードブル、スープ、ポワソン、グラニテ、アントレ、デセールという献立がある訳ですよ。
 落語で言えば、口上(挨拶)、枕(前振り)、噺(本題)、サゲ(オチ)という流れがある訳ですよね?
 いや、無論、お話しするのはコチラが語って気持ち良くなりたい訳ではなく、聞き手の皆様を楽しませる事が目的です。ですから、喜んでさえ貰えているなら、それは何よりなんです。何よりなんですよ。そこに嘘偽りはございませんとも。

 けれどもですね? コチラが最大限に楽しんでいただくために用意した献立を、途中で終わらせてしまうのは、


 (´・Д・)」 矢張り、些か不粋と
 云うモンじゃありゃしませんかね?


 ワタクシは会話や食事に「マナーを重んじよ」なんて言い分こそが不粋だと思ってるクチですし、関東関西に限らず、文化や風習の違いがある事も重々承知いたしております。
 無論、お話をさせていただく上で、聞き手が楽しんでくれる事こそが無上の喜びと感じておりますとも。
 しかし、郷にいれば郷に従えと言いますし、相手を尊重しろとも申します。関西の笑いの流儀を押し通そうとも思ってはおりませぬ。
 ですが、だからこそ思うのです。
 やはり、話し手も一緒に楽しんでこそ、その空間は至上の喜びとなるのではないでしょうか。

 なんと言いますか、持って回った七面倒臭い物言いになりましたが、平たく申し上げますと、


 (´・Д・)」 まだ、そこ
 笑うトコちゃうねん。


 ワタクシの中の高橋真梨子が歌い出すんですよ。

 歯がゆいのよ その唇
 爆笑する場所 間違えてる
 話のオチなら そんなとこにない


 代官山での出来事は、割とずっとこんな感じでした。

 ↑ コレ。

 この1週間ほど、東京出張に出かけ、関東人と直接会話する機会が多く、それを強く感じた所が、ワタクシもやはり関西人なのだな、と再認識した訳です。ええ。

 ちなみに、東京で合流したゆずとうふさんと浅草を歩いている時、突然、我々に話しかけてくる人物がいた。


 ( ´ ▽ ` )ノ 失礼いたします!

 ワタクシ、こう見えても、

 交通整理の人間ではありません!

 実はお笑い芸人なんです!!

 良かったら、この後、、、


 という、お笑いステージの客引きと思われる芸人が我々の行く手を阻もうとしたんだけど、


 (´°Д°)」 ビックリするぐらい
 面白くなくてドン引きしたわ。


 あんまりにも面白くなくて、

 (´°Д°)」 ← こんな顔のまま、ゆずとうふさんの方を見たら、

 ゆずとうふさんも、あんまりにも面白くなくて、


 (#°Д°) ← こんな顔してた。


 やっぱ関西人だわ。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、お笑いの流儀はともかく、note記事には投げ銭(¥100)する流儀ってのもあるらしいですよ?
 なお、この先には、関西と関東の芸人の違いについての話しか書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。