皆さん、こんにちは。肉と言えば額に書きたくなりますよね。木賃ふくよし(芸名)です。

　手っ取り早く行きます。

　観てきました。

　「漁港の肉子ちゃん」を

　他人様の金で。

　はーい。コレでフォロワーさんに映画を奢ってもらうのが、３本目ですね。ウィッカーマンと、ハサウェイ。そして、肉子ちゃん。

　集中したのは、ワタクシの一周忌を哀れんだ人が多いんでしょうか。ちなみに、一番欲しいFANBOXがほとんど増えてません。

　いや、10人が15人に増えたから、50%増という見方もあるが、今日の本題は肉子ちゃん。

　そう。明石家さんまが初プロデュースしたというアニメ作品。と言うのを、前日に知りました。邦画とアニメはほとんどチェックしてないので、完全に眼中にありませんでしたね。ええ。

　観た感想としましては、まあ、

　普通に面白かった。

　です。ぶっちゃけ、良い意味での「日常系アニメ」です。谷崎潤一郎の「細雪」を日常系とするなら、間違いなく日常系。自分の金で、自分の趣味では絶対に観ない系の作品ですが、好んでは観ないので、そのぶん新鮮ではありました。

　作品内容は、

　ジブリの後釜に俺はなる！！

　と言わんばかりの、ジブリっぽい作品でした。
　２０年ぐらい前までのワタクシなら、一刀両断で、

　(´･Д･)」、、、だからナニ？

　って言ってたと思います。
　前情報ゼロで観たのに、ストーリーは見事に全部予想がつきましたし、まあ、物語上のどんでん返しも、ほぼ最初から想像通りでした。ひとつだけ、伏線が張られてはいたんですが、むしろ「ああ、アレはどんでん返しのための伏線だったのか」ぐらいで、むしろ伏線の方に気が付きませんでしたね。

　こう書くとつまらなそうに聞こえるかも知れませんが、まあ、面白かったと言える。

　別に、出資者に遠慮したり、悪口を書かないようにしてる訳でもなく、無難に面白かったのだ。
　金を出してても、金返せとか、時間を返せ、とは思わなかっただろう。とにかく安牌を切ってる感じ。そして、何と言っても、

　正直、大竹しのぶの演技は巧い。

　他に声優をやってると聞いた事はないが、畑違いなのに、充分以上の演技力だ。
　本職ではないので、少々聞き取りづらいところがあったりもするが、下手な新人声優よりは巧い。
　演技のメソッドとしては、やはり声優と言うより俳優のそれなのだが、俳優としての演技力が声優としての技術力不足をカバーしきっている感じ。

　細い大竹しのぶがでぶの肉子を演じていても、違和感なし。

　正直、明石家さんまプロデュース、大竹しのぶ主演の時点で、金の匂いがするなあ、とは思ったが、そーゆー意味での「悪さ」はない作品だった。

　んで、同じくヒロインを演じるcocomiだが、ワタクシ、この子が誰かも知りませんで。ええ。

　声優じゃないだろうけど、まあ、苦痛レベルの下手さとかはなく、むしろ、ちょいウマとちょいヘタが混在してる感じが、いかにも「初々しさ」を狙ってて、そこが下手でも起用するジブリとの差か。

　で。映画を観終わった後にcocomiの事を調べて吃驚。

　木村拓哉と工藤静香の娘なのね。

　言われてみりゃ、
　名前がカイジの
　ヒロインと一緒だわ。

　↑キムタクの娘に関するワタクシの認識。

　まあ、絵の完成度や動きは悪くない、ってかむしろ良い。正直に言って、

　ダンスシーンは、
　閃光のハサウェイ
　より良かったし。

　閃光のハサウェイは作画レベルがとても高かったのに、ダンスシーンだけセンスがなさすぎて吃驚した。
　いや、その他のシーンも、肉子ちゃんの作画レベルは高いのだが、ポストジブリを狙いに行った作品として観ると、どうしてもジブリと比較してしまう。

　そうなると細かいところで粗が目立つのも仕方ない気はする。

　まあ、総評としましては、アレですね。

　新海より、細田より、押井より、本当の意味で一番のポストジブリを狙いに行ってるのはコイツらだな、と。

　全体的な感想を昭和ちっくに言わせてもらうなら、

　令和版の、綺麗な

　「じゃりン子チエ 劇場版」

　なのである。

　という訳で、「漁港の肉子ちゃん」の感想を終わらせて頂こうかと思いますが、

　最後に一言だけ余計な事を言うと、

　ヒロインの体型が、

　スレンダー大好きな

　ワタクシのツボを押さえてました。

　↑ 性癖全開で描け！という依頼を受けたので描いた、好みの体型。

　※ この記事はすべて無料で読めますが、お気に召したら投げ銭(¥100)をお願いします。
　なお、この先には特に何も書かれてません。