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華麗に卑劣


 皆さん、こんにちは。弱いからこそ、勝つための策を練る。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて、立ち上がって数日でポシャってしまった企画


ただのおっさん(ワタクシ)
vs
元世界ランカーのボクサー


 という美味しすぎる企画ですが、あのルール草案の、


 (´・Д・)」何がそんなに
 不公平なのかわからん。


 ってな質問を頂いてしまったので、本当はもうこの話を続けるつもりはなかったんですが、いかにワタクシが卑劣で卑怯なルールを提案していたか、という事を、


 (´・∀・)」 堂々と
 説明しようと思う。


 (´・∀・)」 エッヘン


 じゃなかった、


 (´・Д・)=3 オッホン。



 ↑ ルール。

 じゃ、解説しますけれども、まず、ボクサーって、前面に対する攻撃しか出来ないので、背後を取って締め上げた時点で、


 まず背後にいる側が圧倒的優位


 って点は、ご理解いただけると思う。無論、ボクサーで有ろうと無かろうと優位だが、ボクサーの武器の70%ぐらいはこの時点で封じているのである。
 つまり、ボクサーが使える武器は、スタミナや腕力、身体操作、シフトウェイトやらの基礎身体的能力のみに絞られる訳だ。攻撃力という意味では、90%ぐらい封じていると言っても過言ではない。

 その内で、筋力や腕力やスタミナはともかくとして、身長・体重はワタクシの方が上。
 これで、ボクサーの武器・攻撃力は93%ぐらい削減されている訳だ。

 腕ごと身体をガッチリとホールドされた状態で、出来る事と言えば、


 (´・Д・)」 脚と頭ぐらいしか動かせないのよね。


 で。脚なんですが、コレは全然怖くない。
 理由は簡単で、蹴るためには片脚にならざるを得ない。ここで、テイクダウンを取ったら勝ちってルールが活きてくるんですね。
 つまり、キックを使おうとした時点で、軸足を刈ればいいんです。片脚で立つ人間を倒すのは簡単ですから。ええ。
 しかも、相撲と違って、ワタクシは寝転がってもいい。つまり、クラッチ(両腕の結合)さえ離さなければ、抱きついておんぶ状態になってもいい訳ですよ。こんな楽な事はない。

 そうなると、使えるのは頭突きぐらいなのですが、コレも、


 (´・Д・)」 実は当たらない。


 タックルしてクラッチする場所を、相手の肘ぐらいの位置に合わせれば、ワタクシの頭部は相手の背中に位置するので、頭突きは当たらないのである。
 しかも、その位置からホールドを開始できるなら、ワタクシは相手を持ち上げるのに優位な体勢なんですよ。ワタクシの方が身長が高いから。

 なので、ホールドの仕方が自由に決められる①ルールだと、ワタクシの優位性は95%ぐらい動かないのである。

 で。ワタクシはルール上、「指捕り」(指に対する関節技)を禁止していたが、実を言うと指捕りを禁止したのは、危険だからではない。

 「危険だからやめなさい」「そのぐらいの事も配慮できないならやめなさい」と言われて中止に向けられるのが嫌だったからである。

 ワタクシが指捕りを恐れていなかった理由は、ワタクシのクラッチが両手の4本の指をフック状にして引っ掛け合うタイプなので、ほぼ全ての指が個別に掴めなくなるのだ。
 だから、指捕りされる可能性は極めて低い。
 そして、肘付近からガッチリホールドされると、手を上げて相手の指を掴みに行くことさえ困難になる。
 実のところ、このホールドから抜け出す技術自体は幾通りもあるのだが、それをやるためには技術や練習も必要だし、ウェイトコントロールが必要になるケースが多い。つまり、投げられる(テイクダウンを取られる)心配をしながらだと、それが容易ではなくなる。
 つまり、蹴りに行くのと同じで、投げられる心配をしながらホールドを弛め、反撃に至るのは至難の技ということだ。

 しかし、実際に乱戦になったりすると、そんな安全策もいつどのように覆るかわからないのが現実だ。
 だからこそ、ワタクシは超☆自分に都合がいいルールを1つ設定している。


 クラッチを解かれたら負け。
 そして、
 自らクラッチを解いても負け。


 つまり、例えば相手の手がワタクシの指を掴むに至った場合、


 (´・Д・)」 即座に
 クラッチを解いて
 降参すればいい。


 そう。失敗すればワタクシは「参った」とか「ギブアップ」を言うよりも、タップをするよりも速く、自らの手を離せば危険から逃げられるのである。


 要するにワタクシはバッキバキに安全策を採りまくっているのだ。


 しかも、ルールの①②③の順番。ハッキリ言えば、③②①の逆だったらワタクシは、③を捨てない限り、勝ち目はない。
 ③はワタクシに取って、最も不利なルールだ。ここに体力を使ってしまったら、②も①も勝てなくなる。
 そもそも、①②③の順番でさえ、いや、①だけでスタミナが持つのか、まっっっっったく自信がない。
 だってもう、50mでさえ全力疾走できないおっさんやで?

 つまり、ワタクシが負けるとしたら、①の「はじめ!」の合図の瞬間にパワーと瞬発力でクラッチを解かれること。コレだけが最も恐れる最悪で惨めな負け方だ。
 だが同時に、その負け方なら怪我の心配はほぼない。お互いに安全。しかも、その解かれ方をしない限り、ワタクシにとって圧倒的に有利なルールなのである。

 で。①②③の順番がワタクシの体力が最も高い時に有利なルールで戦う、つまり、スタミナの消耗も少なく駒を次に進められる訳だ。


 逆に①で負けてしまったら、どうせ③は取れない。つまり、②で頑張る必要もなくなるので安全策として全敗して土下座して謝る覚悟はある。


 次に、①で勝てた場合は、タックル&クラッチなので、タックルで相手の体勢を崩せれば①に近い状態に持っていけるので、ワタクシがドジを踏まない限りは優位に持っていけるはず。
 もっとも、ロクに運動もしてないおっさんの事である。どんなドジを踏むかわからない。
 クラッチが半端だとか体勢が不利なら、それこそ自らクラッチを解いて負ければいい。

 ただ、背後から、どのタイミングで来るかわからない攻撃に対処するのは、


 (´・Д・)」 不可能に近い。


 しかも、背後からのタックルは、どの高さに来るかが予測出来ないとかなり厄介だ。いや、予測できてもキツい。と言うのも、世の中にあるタックルの対抗策は、


 (´・Д・)」 前から来る前提。


 ラグビーやアメフトじゃない限りね。

 しかも、背後からのクラッチを切る技術はあるけれど、それってのは、回り込まれた時の対抗策で、背後からタックル→クラッチなんて有り得ない状況に対する技じゃないのよね、真面目な話。

 てか、実現しなかったから正直に打ち明けちゃいますけど、①さえ取れれば、②は、

 始めの合図の後、タックルを掛けず、ひっそりこっそり相手の背後ギリギリまで近寄り、いきなりホールドから始めるつもり満開だったんすよねー。
 だって、②はワタクシが相手に触れるまで、相手は動いちゃいけないルールだしィ…? 何と言っても、


 (´・Д・)」タックルとか
 危ない真似したくないしィ…


 ぶっちゃけ、ワタクシ、タックル最強説を唱えてる人間なので、対抗策がない背面からのタックルなんて強力過ぎて怖いもん。やだよ。
 
 まあ、そんな訳でワタクシは、あのルールに他にも沢山の、


 (´・∀・)」 自分に有利な
 仕掛けをしてた訳ですよ。


 90%ぐらいはSさんに指摘されたし、残る8%ぐらいもコメント欄なんかで指摘されてた。

 一応、指摘されてなかったのは、ほんの少〜しだけ残ってて、その代表が、


 (´・∀・)」 相手の下半身への
 タックルを禁止してないこと。


 卑怯でも何でも、勝つ気満々なら、相手の背後にしゃがみ込み、相手の両足をホールドしてしまう、なんて真似も出来るのである。あ、別に片足でもいいよ。まず勝てるから。
 まあ、そーゆー事を目的としてる訳じゃないので、流石にそこまではやりませんけどね。ええ。

 つまり、そう。ルールってのは何度も何度も試行を重ねて、ようやっと穴を塞いで行くものなのである。
 さあ、貴方にはおわかりだろうか。ワタクシが何故、恥を晒してまで卑劣な作戦を立てていたか。


 (´・Д・)」 そりゃアナタ、

 悪漢はノー・ルールだから。


 悪漢はどんな卑劣な手を使って来るかわかったもんじゃない。それこそ、武器を隠し持ってるかも知れない。
 それこそ、1対1とも限らん。

 護身術どころか、武術を極めてたって、不意打ちされて10人に囲まれたら、まず勝ち目はなくなるだろう。


 (´・Д・)」 君子危うきに近寄らずだ。


 我々は君子でもなければ、何が危ういのかを見失いがちなのである。
 だからこそワタクシは、護身として、危うきに近付いてみせて、


 (´・Д・)」 な?
 危ないだろ?


 を実践してみせたのである。うん。
 またSさんに、「フェアじゃない事をバラしても、なんか良い話にして誤魔化そうとしてるでしょ」って怒られそうな気がする。

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 本日の追加記事は、届くかどうかわかりませんが、対戦相手になると思われていた元ボクサーの貴方へのメッセージしか書かれていません。
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 逆に言えば、¥1000を払えば誰でも読めてしまいますが、ワタクシはコレを完全公開する事も出来たと思って、そこは諦めてください。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。