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睡眠不足が引き起こすもの

今回は今までと多少路線を変えて、「睡眠」をテーマに書いて行こうかと思います。

我々日本人の睡眠時間について、以前読んだ雑誌の中で興味深い記事がありましたので、そこで紹介されていたデータなども参考にしながらご紹介して行きたいと思います。

1.データで見る各国の平均睡眠時間

突然ですが、日本人の一日の平均睡眠時間ってどれくらいだと思いますか?

経済協力開発機構と言うところが昨年調査した統計によると、日本人一人当りの平均睡眠時間は「平均7時間22分」だそうです。

この睡眠時間、「長い」と思うでしょうか?
それとも「短い」と感じるでしょうか?

「自分は忙しくてそんなに長く寝ていられないよ!」と言う方もいらっしゃるかと思います。

その人に合った睡眠時間はそれぞれ違うと思いますし、睡眠の深さや一日のうちのどの時間帯に寝ているか、など様々な要件を考えなければ一概には言えないと思いますが、実はこの「7時間22分」という時間、他の国に比べて極端に短い時間のようです。

例えばアメリカですと「平均8時間48分」イギリスが「平均8時間28分」、中国に至っては「平均9時間2分」となんと日本と1時間半以上の差があるそうです。
率にすると日本人は中国人の82%足らずの睡眠しか取っていないことになります。

2.睡眠不足と疾病等の関係

先ほども言ったように個人差や、もしかしたら国民性のようなモノもあるのかもしれませんが、問題となってくるのは「睡眠障害の推計患者数」です。

医学的なことは詳しくないので、この「睡眠障害」と言うのがどの程度のことを言うのか、正直なところ理解しきれてない面もあるのですが、この「推計患者数」、昭和59年は4,000人を切っていた患者数が平成29年には約3万6,800人と10倍近くまで増えているそうです。

ではどうして日本人は睡眠障害になるほど、少ない睡眠時間しか取れていないのか?

ある大学の教授は「働き過ぎ」や「長すぎる通勤時間」「長すぎるスマホ時間」などを理由に挙げています。

仕事が忙しかったり、自宅が郊外で通勤に時間がかかってしまう、などこれらにはやむを得ない事情があるかと思います。
「好きで短時間睡眠をやっているワケじゃない!」
と言われそうですね。
私も以前勤めていた会社がブラック寄りでしたので痛いほどわかります。

ただ日々の睡眠不足は積み重なってあらゆる体調不良を引き起こすトリガーになっているのも事実のようです。

アメリカ自動車協会の調査によると、過去24時間で7時間以上睡眠を取っていたドライバーの事故確率を「1」とした場合、
6時間台の睡眠の人で「1.3培」
4時間未満の睡眠だと「11.5培」
にまで事故確率が跳ね上がったそうです。

また睡眠不足は免疫力の低下を引き起こすと言う調査結果も出ています。

別の調査では、睡眠時間「5時間以下」の人は「8時間前後」の人たちに比べて1.39培も肺炎にかかるリスクが高かったそうです。

更に恐ろしいことに、自治医科大学の研究によると、
「6時間以下の睡眠」の人は
「7~8時間睡眠」の人に比べて
死亡率が2.4培も高くなることが判明したそうです。

このように睡眠不足によって事故率や疾病率、更には死亡率などその全てにおいて悪影響があることがデータからもおわかりいただけたかと思います。

その他にもうつ病などの精神疾患の元になるメンタル不全などにも多大な悪影響があると言うことも聞いたことがあります。

そう考えると私たちはもっとこの「睡眠不足」と言うテーマについて、真剣に考えて行かなければならないのかもしれません。

3.まとめ

先ほど言ったように、好き好んで睡眠不足になっている方はいないかと思います。
ですがなんとか工夫して、忙しい日々の中でも意識的に睡眠時間を確保する必要があるようです。

私自身も今回、これらのデータを見て強く感じることになりました。

自戒の意味も込めて・・・。


以上、今回は睡眠不足について取り上げてみました。

今後も社会保険関連の話題と並行して、睡眠やメンタルヘルスに関する話題などにも触れて行きたいと思っていますので、併せて読んでいただけると幸いです。

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