見出し画像

【現場女子シリーズ】男女兼用トイレの職場

たかがトイレ、されどトイレ。

十数年前、小さな事務所で働いていた。男性3人と女性1人の計4人が一つのトイレを共同で使っていた。そのトイレは女性更衣室も兼ね、広い身障者用トイレの片隅に便座、それ以外はロッカーという不思議な造りだった。
当時は男性社会に女性が仲間に入れてもらっている感が強くて、あまり文句を言えないと思っていたから、嫌な職場環境でも我慢していた。

あれから時代が大きく移り変わり、自分も会社員を辞めフリーに転身した今、トイレが男女共同一つしかない職場は未だ点在している。上記のように小さい事務所用賃貸を借りるとトイレ、ミニキッチン1つずつだもん。現実的にはそうであっても、企業や上司もいい加減気付くべき。気づいても見て見ぬふりしている。トイレごときで文句言うな、そう言いたいのか。そして希望が受け入れられるか否かは別としても、女性側も困っていることは困っていると声に出してよい。

このケース、女性が一人になれる場所もトイレしかないことが多くて、弁当をトイレで食べる女性もいる。ここまできたら、もっと女性の心理を説明する機会が必要だ。

そもそも私はトイレで用を足すだけでなく手を洗いながら鏡で髪型や化粧をチェックし、メイクもする。滞在時間が長い。過敏性腸症候群だった頃なんて、しょっちゅうトイレに駆け込んで痛みが治まるまでずっと便器に座っていた。
それと男性のなかにポツンと1人女性の場合、男気のある私でも1人でご飯を食べたい時もあった。まともな休憩室もないと心が休まる場所が男女兼用トイレしか無いのだ。

結論、小さな職場でトイレが一つしかないとき、パーテーション区切りでよいので女性更衣室兼休憩室が必要!そこにヨガマットでも置いておけば、生理のときバファリン飲んで薬が効いてくる15~30分くらい横になっていられる。私はその後普通に仕事に戻れることが多かった。

会社員時代は職場に馴染むことを良しとしていたが、男性女性で体の構造が違うのだから、嫌なものは嫌だと言ってよい。女性が最強のパフォーマンスが発揮できる職場作りを各企業にご検討いただきたい。がんばれ後輩、くたばれ悪しき慣習。