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保護者の方から参加費をいただかないという判断

We are Buddiesは、保護者の方だけが子育てを頑張るのではなく、多くの大人が関わり、登場人物みんなが力を抜いて、優しい気持ちになれる社会を目指し立ち上げました。子どもと大人がバディとなり、オンライン・オフラインで遊んだり話したりしながら、細く長い関係性を築きます。

このnoteでは、活動していく中で大事にしていること、気付きを得たこと…などについて発信していきます。

今回は、We are Buddiesの資金面のことについて少しシェアしてみたいと思います。


個人寄付・企業協賛・行政サポートの三本立て

We are Buddiesは、一般社団法人という形をとり活動しています。今年度の主な経費としては、事務局費(人件費)、事務所費、研修費、子どもとバディの遊び代(毎回オフライン時に1500円を支給しています)あたりです。それらに必要な資金を、どこからどうやって調達するかという大事なテーマについて、理事メンバーでたくさんディスカッションをしました。様々な意見がでましたが、最終的にはこの3本立てでやってみています。

①個人からの寄付
   ①-1)定額クラウドファンディングでの寄付 5,000円/月~
      CAMPFIREのページはこちら
   ①-2)決めていただいた金額を直接お振込みいただいています
②企業からの協賛
      決めていただいた金額を直接お振込みいただいています
③行政サポート
      助成金など


サービス提供者と受給者の間の、世界の分断

最もシンプルでわかりやすい方法は、参加いただく子どもの保護者の方から参加費をいただくというやり方だったかもしれません。もちろん、ディスカッションの中でこのアイディアも出てきました。上手く回ればサステイナブルな活動になるかもしれない、とも思います。

しかし、最終的に、参加費はいただかないことにしました。理由としては、大きく3つあります。

①経済的に不安定なご家庭の子どもでも参加できるようにしたい

②サービス提供者⇔サービス受給者で世界を区切りたくない

③寄付という文化が根付く流れをつくりたい

①は、わかりやすいと思います。参加費が発生するのであれば、それが支払えるだけの経済力があるご家庭の子どもしか参加できなくなってしまいますよね。子育てという領域は、そういう格差があってはいけないと思います。

②は、少し説明しますね。世の中の多くのサービスがそうであるように、参加費が発生すると、サービス受給者は、その対価としての価値がある活動なのだろうか?という視点でこの活動をみるようになると思います。そこで、多かれ少なかれ、分断が起きると思います。私たちとしては、子ども、保護者の方も、バディも、事務局も、みんなで一緒に、「保護者の方だけが子育てを頑張るのではなく、多くの大人が関わり、登場人物みんなが力を抜いて、優しい気持ちになれる社会」を作っていきたいと考えています。なので、参加いただく子どもの保護者の方には、まず1時間の 1 on 1 説明会(対話型)も場を設け、このプロジェクトの意義をお伝えしていますし、保護者MEETUPもときたま開催しています。というわけで、参加費に関しても、直接保護者の方々からいただくことはやめました。一方で、金銭面でも応援/協力したいという気持ちをいただいてくださっている保護者の方には、寄付という形で協力いただいています。

③に関しては、裏テーマですし、もっと力を入れて活動されている団体さんがたくさんいらっしゃると思うのでここでは深く言及しませんが、個人的に、「寄付をする」という行為は、とても尊い行為だと思います。望む未来を作るために自分で何かを立ち上げる人もいますが、立ち上げるという行為はもちろん得意不得意があるはずです。その代わりに、自分の保有する富やリソースを誰かに託し、望む未来を作るための協力をするという行為も、同じだけの価値だと思います。このプロジェクトを応援することをきっかけにしながら、望む未来を作るために、自分の応援する活動に寄付をする人が一人でも増えたらいいな、と願っています。


寄付の文化をすこーしずつ根付かせたい

寄付の文化について、もう少しだけ続けますね。(深く言及しないと言ったのに…)私の親友がこのプロジェクトを応援するために、クラウドファンディングで5,000円/月のメンバーになってくれています。彼女とこの間話をしていたら、こんなことを言っていました。

「今まで定額の寄付はあまりしたことなかったんだけど、毎月5,000円って、私にとっては少額ではないんだよね。でも、すごく考えて、とても意味のあることだと思ったから応援している。それで、このプロジェクトが軌道に乗ってきたら、この5,000円/月という枠は、別の応援したいプロジェクトにスライドさせようと思う。立ち上げのときって特に支援が必要だとおもうから、今後も毎月5,000円は、何かへの金銭サポートとして使うことに決めたんだ。」

このプロジェクトがきっかけとなり、今後の彼女の人生における「寄付」について考えてくれたことが、とっても嬉しかったのです。こんな風に、考えるきっかけになればいいなあと、願っています。


さいごに

読んでいただきまして、ありがとうございます。寄付だけなんてサステイナブルじゃないんじゃない?など、いろんな意見をいただくこともあります。でも、寄付やサポートでしっかりとサステイナブルにしていけるよう、頑張ってみたいと思います。応援のほどよろしくお願いいたします。

また、もしご協力いただけるようでしたら、定額クラウドファンディングへの登録か、直接口座にお好きな金額を振り込んでいただきますようお願いいたします。

◆定額クラウドファンディングでの寄付 5,000円/月~
      CAMPFIREのページはこちら


◆直接お振込みください
<お振込先>
      三井住友銀行
      渋谷駅前支店
      普通 5226828
      一般社団法人We are Buddies


TEXT:加藤愛梨

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