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【Interview】コドモドラゴン――己の時空が歪む、異次元の可能性を秘めたアルバム「帝王切開」

 7月12日、遂に5th Full Album「帝王切開」がリリースされた。真剣に自分たちがやるべき音楽に向き合った結果、たくさんの意味合いを込めた挑戦や言葉を詰め込んで完成した――これは、傑作を産み出したと言って良い。これによって我々の想像以上の飛躍を遂げたコドモドラゴンがこれから挑むのが、47都道府県ワンマンツアー「アイキルユー」である。11月16日に控えるツアーファイナルの会場はLINE CUBE SHIBUYAで、コロナ禍で断念せざるを得なかった“渋谷公会堂”という大事な立ち位置の会場へのリベンジとなる。“何かが変わるかもしれない”、そんな大いなる可能性を持った彼らの音楽とライブが放たれる。

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(記事購入の読者様対象 / 応募締め切り2023年8月25日(金)18:00)
8月25日(金) 18:00 締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました。


【「帝王切開」がすごく良い出来で自信を持てたから……本当に、これが出来ていなかったらアルバムは完成してなかったと思う】

――アルバムのリリースが発表されたのは今年の2月でしたね。今回は比較的じっくり制作期間が取れたんじゃないかな、と。

ハヤト うん、いつもの倍ぐらい。制作自体は、年明けの1月中旬くらいから入ってたんですよ。ただ、曲は何曲も書いてたんだけど、全く見えないというか……。

――見えない?

ハヤト 2クールに分けてレコーディングをしたんだけど、1クール目は全く上手くいかず、1曲もレコーディング出来ずに終わりました。自分が何をしたいのかわからなかったし、何がかっこいい音楽なのかを突き詰めていたら答えが出ないまま1クール目が終わった感じ。結果、その期間に作った曲はどれも採用されてないですね。

――そうでしたか……。では、アルバムの青写真が見えたきっかけは何だったんでしょうか?

ハヤト もう、表題曲の「帝王切開」が出来てからですね。それが、4月の頭ぐらいだったかな。

――ああ、だからゆめさんがレコーディング終了時のツイートで「桜が綺麗だなーって言ってたらあっという間に6月」と言ってたんですね。

ゆめ そうですそうです(笑)。

――「帝王切開」が切り札として出来てからは、スムーズに行きました?

ハヤト 割と早かったと思う。ただ、その時点で圧倒的に時間は無くなってたけど(笑)。でも、「帝王切開」がすごく良い出来で自信を持てたから……本当に、これが出来ていなかったらアルバムは完成してなかったと思う。それくらい、直感で「良いな」と思ったんですよ。

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