練習:真面目傾向な子が陥りやすいこと(第50号2023/12/25)

こんにちは。インストラクターChiakiです。
今回のテーマは練習量、とくに真面目な子が陥りやすい点についてです。

自宅での練習や筋トレがなかなか習慣にできない子の話題は良く聞く一方で、何があっても絶対に練習を欠かさない「真面目すぎる子」の話もたまに聞きます。

自主練を毎日欠かさずにやっていてパフォーマンスも上がっている、そして心身ともに疲れている様子がないのであれば、全く問題ないと思います。

ですが、たとえば風邪を引いていたり、熱があるにも関わらずいつもと同じ練習をせずにはいられないという児童・学生には注意が必要です。

身体も心もつらいと思っていても、いつもと同じ練習やトレーニングを続けてしまう心理はいくつか考えられます。
毎日やることでこれまで勝つことができた、パフォーマンスが上がってきているという自信や
決めたことは最後までやり通したい、それができないのはダメだという価値観、
毎日続けたことを一日でもサボったら下手になるのではという恐怖、などなどいくつかの要因があると思います。

「自分で決めたことだからやり続ける」というのは、一見とても良いことのように聞こえます。
実際、良いことだとわたしも思いますが、慢性的な疲れが出てきたり、気持ちがついていけないときにまでそれをやろうとするのは、推奨できません。

そもそも「自分で決めた」その練習量は、正しいのか正しくないのかは分からない状態です。もう少し砕いて言うならば、自分で決めた練習量でパフォーマンが上がってきているのであれば正しいと考えて良いと思いますが、上達すればどんどん課題もむずかしくなるし、成長期なので体格も変わる。学年が上がるごとに勉強や学校などで忙しくもなるし、人間関係も複雑になっていく。自分の気持ちのコントロールもむずかしい年齢です。
であるならば、身体や環境の変化、スケジュールによって「自分で決めた練習量や質も変化」していくものです。当然、休息のタイミングなども考え直す余地もあると思います。

とてもむずかしいことですが、「自分で決めた練習」を完遂することも大事。だけど、状況が変わればそれを「見直す」ことも大事。
そんなふうに考えていただけたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

もし気に入っていただけましたら、次回の更新もぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。