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【勝手に商品レビュー】ピザ窯KABUTO〜田舎暮らしでミニマリストにはなれない(涙)〜

 海外で仕事をしていて突然(でもないけど)、FIREしてしまったカナメ。あ、解雇されたわけではなくて、Financial Independence / Retire Early(F.I.R.E.)、つまり早期リタイアしたのだが、仕事があって帰国するわけではなく、私自身もPCあればどこでもできるフリーランサーだったので、ぶっちゃけ「どこに住んでも良い」状態だった。

沖縄に住もうか、軽井沢に住もうか、いやいや東京にいる子供達と一緒に賃貸の戸建てでも探そうかと思いつつも、完全帰国前にちらと寄った台湾とマレーシアの生活がすごく良かったので、カナメの実家に荷物を置いて、世界を3ヶ月おきに移動する生活がいいと思い始めていたのに、なぜか「とりあえず住めるように」と低コストでリノベした実家での生活が意外にも良く。年末年始に再び台湾に滞在して帰国したら........

移動もままならない世界に突入................orz

リノベしといてよかったわい。狭い15坪にカナメと二人、外食も一切しない生活を既に4ヶ月もやっている。台湾の報道が凄すぎて、帰国直後から既に自粛モードだったので、世間様よりも長い期間こもっている。

ところが。

これがもうびっくりするくらい問題ない。

田舎とは言え、離島でもないし限界集落でもない。アマゾンも楽天もちゃんと届く。UberEatsはないし、ネットスーパーは特別料金になっちゃうから間違いなく田舎なんだけど。都会暮らしの長かった私達にとっては、こちらの不動産価格は「は??」と三度見するくらい安いし、地元の野菜は安くて新鮮だし。東京都内の子供が住むワンルームの賃貸アパート代で、3LDKの小綺麗な賃貸マンションが借りられる世界だ。

田舎なのでご近所さんがいない。正確に言うとかつてはいたのかもしれないけれど、建物はあっても誰も住んでいないっぽいのだ。それでもゴミ収集車は来るので不便はない。なので騒音で怒鳴り込まれることもなく、BBQの煙に苦情が来ることもない。めちゃ自由である。朝6時半からダイソンの掃除機かけてもへっちゃら。大音響の音楽かけても無問題。

ただ困ることはある。

まず外食の選択肢が少ないし、見事なまでに全国チェーン店はない。でもコンビニもスーパーもあるから、コンビニスイーツも買えるし、スーパーのお惣菜も買えるのだが。

が、美味しいピザ店がない。

スーパーで買ってきたチルドのピザをヘルシオオーブンで焼いたり、もちろん手作りピザも作って焼いてみたが、とにかくカナメがずっと「美味いピザが食べたああああああい」とうるさい。

ちなみに私は、世の中の95%のものが美味しいと思うタイプで、いつもカナメに「お前どんな舌してるねん!これのどこが美味いねん!」と毎日のように突っ込まれている。こんな私にまずい認定されるスタバの「今日のコーヒー(煮詰まったやつ)」は割とすごいポジションにいると思う(汗)。だから自分の作るピザも美味しい。カナメが固執するピザがそれほどの価値があるとも思えない。

カナメは去年夏あたりから、ピザ窯を執拗にネットで物色していた。なぜそれがわかるかと言うと、ネットショッピングは全て私のアカウントで統一しており(ポイントの有効利用)、カナメも私のアカウントで購入しているので、閲覧履歴やカートの中に、高額なピザ窯が何度となく入ったり消えたりしていたのだ。その度にそんなデカいもの買わないでね、と逐一釘を刺しておいたのだが。

外に出られない彼がとうとうポチってしまった.......orz

でかいのが家にやってきた。カブトムシみたいなビジュアル。その名もKABUTOという。

詳細スペックはこちら。

16.5kgでございます。

ちなみに、海外にいるときは、Weberのグリルを使っていた。っていうか現地の人がみんな持ってたw

子供が一人二人と家を出てからは、小さいサイズを購入。これは日本にも持ち帰った。

これは、めっちゃくちゃ使える。ちょこっと焼き鳥でも、と思った時にサクッと火を入れて、ベランダで簡単なランチもできる。日本だと御近所さんからクレームつくかもしれないが。

我が家にはこれがあるので、まずピザストーンを買ってみた。これをWeberのポータブルグリルに入れると、サイズもバッチリ。

個人的には、このソリューションが一番コスパが良い様に思えた。本当にうまく焼けるので、全く問題がない。しかも、ヘルシオオーブンの鉄板の上においてピザを焼いても十分美味しく焼ける。めっちゃいい。

しかしカナメは、本格派の釜焼きにはほど遠く思えたらしい。

どのくらい遠いのか距離感わからないけど。

ことごとくカナメの購買欲求を握り潰してきた私であるが、彼はショッピングが趣味なだけあって、商品の選球眼は私よりも格段にあるのだなということをシミジミと理解した一年だったので、もう止めないことにした。

でかいブツが届いて、屋上に設置してみた。

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カナメが注文していた燃料は、この2点。

ということで、私も準備。ソフト担当な私。

商品リンクの埋め込みができなかったのだが、AMBROSIAさんで、以下の4点を購入。

・ハインツ ピザソース 830g(885円)
・サラミ・ミラノ スライス 150g(756円)
・ミックスシュレッドチーズ 1Kg(1080円)
・カプート社製 サッコロッソ・クオーコ(ピザ用強力粉) 1kg(540円)

アマゾンでも買えるのあるね......。このカプート社の粉はめっちゃいいです。

ホームベーカリーに材料投入で生地を作る。三つに分けてベンチタイム。クッキングシート上でそれぞれを丸く伸ばし、ピザを作る。

そこで気づいたことは、ピザ作るときは粉まぶさないとダメなのね!!!!!!!

ということだった。クッキングシート上でキレイに伸ばして、KABUTOの付属品であるピザピールという、ステンレス製の板にピザをのせて、それをスルスルと釜の中にスライドさせて投入するのだが、

全くすべらない............orz

慌てて強力粉を階下から取ってきて、ピザピールの上にぶちまけて、ようやく釜の中に押し込めたのだが、その結果、ピザの形がぐちゃぐちゃになってしまった。

それでも容赦なく火は襲い、2分とかからずピザが焼けた。

焼き色が.................ピザ専門店で出てくるピザそのまんま!形は悪いけど。そして超絶美味しい!!!

ペリエ飲みながらピザ食べるの最高やな。平日からこんな生活ですまん、という感じだ。

ところで。

都会であれば、お金出せばプロのピザがすぐに食べられるのだが、田舎だとそもそもピザ店がない。でも自分で作れば食べられるし、素材はネット通販でいつでも買える。

だから色々と通販で購入して自分で作ることになる。そしてそれには道具が必要で、燃料も食材も必要である。それらを全て自分で保有することになる。

何度もミニマリスト的生活に憧れもしたけれど、田舎暮らしだとそれは無理ゲーなのね、と悟った。実家の大掃除をして、本当になぜにこんなにモノがあるのだ、モノが捨てられないのか、と疑問に思ったのだけれど、田舎の生活とは、まず自分でなんとかするしかなく、そのためには色々と道具が必要で、その道具はもしかすると他の用途にも使えてしまうことがあるので、とりあえずすべて取っておく、という義父母の思考が痛いほどわかってしまった。

セルフリノベする際に、工具など一通り揃えたので、カナメはそれを使って今でもあちこちに棚など作ってくれて重宝するのだけれど、最後には全て不燃ごみや粗大ゴミになるのだなと思うと、色々と考えさせられる。

どちらも一長一短あるけれど、もう都会に住むことは個人的には考えられないな。

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