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答えがないこと

(明日も仕事だ。
早く眠れと言わんばかりに、意識は飛びかけているがなんとなく気が向いたので自分の思いを書き残そうと思う。

人は生きていれば様々な悩みに直面する。


人生歴23年程度の小童が偉そうに語るが、僕にだってそりゃ頭を抱えたくなる問題の1つや2つはある。
比較的前向きに生きている僕がそうなのだから、誰しもが少なからず問題に直面し、悩み、格闘しているのだろう。

僕は最近現代アートにはまっている。
答えのない問いに向きあい、ずっと答えを探して思考に耽る。そんな時間の使い方に、甘い疲労感を得る。
考えても考えても、答えはないことに気付くし、どこを探しても解答集なんてどこにもないとわかってくる。
ずっとモヤモヤしたままなのだ。
でもああでもない、こうでもない、と考えた先に、これでよかったのかなとどこか満足する自分もいる。きっと手探りの状態で、考え抜いた自分の回答には根拠のない自信が纏っているのだろう。
そして現代アートは、そうやって自分が出した答えを広い心で受けとめてくれる。

きっと僕らが直面する問題だってそういうものなのだろう。
我々は、答えを求めて彷徨う。悩みに悩んで、ああでもないこうでもないと思考を繰り返す。
ただ、その先に答えなんてきっとない。一分一秒先をもわからない人生に、答えなんて用意されていないはずだ。
大切なのは、その自分なりの回答を生み出すために努力したプロセスであり、悩み抜いてきた数なのだと思う。現代アートのように、僕らが直面する問題も思考の果てに絞り出した答えに対してきっと優しい表情をみせるだろう。

僕は自分を変えるという、大きな問題に今ぶちあたっている。
日々悩み、反省を繰り返している。
ただ、その先に答えはないのだ。ないのだからこそ、もがいてもがいて自分なりの何かを見いだせればいいのだ。
だからこそ自分の試みに、誇りを持ち、このままトライ&エラーで突っ走っていこうではないか。

僕は学生時代、大学最大の音楽サークルに入った。
初心者で何もできなかった僕は、そのサークルの暗く・気怠い雰囲気をすこしでも前向きに、そして未来につながるように変えたいと思い、代表に立候補した。楽器もまともに弾けない代表だ、当然揶揄もされたし、明るいだけでなにも理解していないやつだとも言われた。そんな声に負けじと、もがき続けてきたサークル生活だったが、結果的にサークル内のバンド対抗戦では優勝し、サークル最後のライブでは最大の動員も記録した。

上述の経験での、選択や結果が正解だったとは思わないし、もっと良い何かもあったのかもしれないとは思う。ただ代表を終えて見えた景色は、悩みぬき、頑張りぬいてこそ観れた景色だったのだと思う。
勘弁してくれよと言わんばかりに、また次のステージでも問題に直面している。ただ、答えはないのだ。会社がなんだ、環境がなんだ。目の前の失敗を恐れて、努力や思考を放棄するくらいなら、苦しんだ末に待つ景色を楽しみに頑張ろうじゃないか。
やってやるぞ)、と思いながら僕は眠りにつくことに決めた。


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