見出し画像

"芋活"という言葉を好きになれないワケ

わが家は第2次"青虫ブーム"が真っ盛りだ。奥さんがベランダの鉢植えに新たな青虫4匹を見つけたことがキッカケ。先に見つけていた「青虫1号」「青虫2号」の2匹が行方知れずになり、最初のブームは完全に収束したが、ここに来て再燃した。特に奥さんは、あらためて"狂気の愛でぶり"を開始し、日々隠れている青虫を探しだしては写真を撮りまくる。そして、それを"芋活"と称し、嬉々としている。ただ、その言葉はどうも気に入らない。

可愛いは正義

青虫が成長する過程を記録していくことを"芋活"と呼ぶらしい。青虫を芋虫の一種と見立て、芋虫に関する活動で芋活だ。ツイッターでも、芋活と称し、青虫を慈しむ写真が幾つもアップされている。それを見る限り、芋活に取り組む人たちはかなり多い。

青虫が構われ過ぎて死んでしまわないかは気がかりだが、芋活の活動内容には、特段、気に触ることはない。だが、この言葉自体はどうしても好きになれない。個人的に青虫と芋虫をそれぞれ別物と認識している。そのため、味噌も糞も一緒にされた気分になる。

ウィキペディアによると、青虫は芋虫のうちでも、体色がグリーンの個体のみを指す。それ以外に芋虫との明確な線引きはない。だから、芋活は決して、その言い回しを毛嫌いするほど乱暴な言い方ではないようだ。

にもかかわらず、口惜しい気分になるのは、わが家にやって来た青虫たちを愛でているからだろう。緑色をしているからこそ可愛い。そして可愛いは正義。もう紛れもなく、贔屓目以外の何者でもない。

画像1

もう一つの意味

奥さんが説明するには、芋活には芋虫の観察以外にもう一つ、別の意味があるらしい。それは「芋製品を愛し、かつ美味しく食べる活動」とのことだ。ハッシュタグ「#芋活」をクリックしてヒットするツイートの中には、焼き芋やら芋けんぴといった写真が目立つ。

もっとも、画面をスクロールしていくと、青虫の写真があったり、焼き芋の写真があったり、蛾の幼虫の写真があったり。それらが混在してアップされている。さすがに、たとえ青虫が可愛いと言えど、昆虫と口に入れる食べ物を連続して見るのは、どうも気分がよろしくない。

それこそ、虫を食べる光景を思い浮かべ、苦虫を噛み潰したような顔になる。ちなみに個人的な趣向で、芋系の食べ物があまり得意ではない。だから、芋虫を観察する活動、芋系の製品を食べる活動、いずれの意味で捉えても、芋活という言葉は好きになれそうにない。

新たに見つけた4匹の青虫について、奥さんは「青虫3号」「青虫4号」「青虫5号」「青虫6号」と名付けた。それぞれを見極められると胸を張るのだが、まだ明らかに幼い6号を除き、3号、4号、5号の3匹を区別できないに違いない。面倒を避けるべく、そこは完全スルーにしておこう。

画像2

※関連リンク(青虫シリーズ):「愛、それは一瞬の気の迷い!?

(写真〈上から順に〉:わが家の青虫の朝撮り=奥さん、わが家の青虫=同、種子島産安納焼き芋=「博多よかろうもん!」HP)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?